日本人の足型に合わせたシューズ|WHEELROBE
WHEELROBE|ウィールローブ
2015年に誕生した日本のシューズブランド
妥協しない木型へのこだわり
日本のシューズブランド「ウィールローブ」。そこで製靴されるシューズは、日本人の足型に合わせたオリジナルの木型を用いることで、優れた履き心地を実現したという。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
堅牢なつくりをもつシューズ
「WHEELROBE(ウィールローブ)」は、2015年に日本で誕生したシューズブランド。WHEEL とは車輪を意味し、ブランド名は「軌跡」を表す。妥協せずに作った靴を人生の軌跡のなかで、愛着をもって履いてほしいという願いをブランドコンセプトに掲げる。
ユーザーに長く愛用してもらうべく、修理が容易な“グッドイヤーウェルト製法”を採用し、製靴している。また、アウトソールにはラバーの半張りを張り込んだ。この半張りが、剥がれてしまうのを防ぐために、アウトソールのつま先部分を斜めに削り、ラバーを差し込む一手間を加えている。
革は、アメリカはシカゴにあるHORWEEN(ホーウィン)社製のクロムエクセル。油分が多く、優れた手触りと耐久性、耐水性が注目され、野球グローブなど様々なスポーツシーンでも使用される。肉厚でありながら、足馴染みも良い材質だという。
アッパーの仕上げ剤にはCOLUMBUS(コロンブス)社と共同開発したクリームを塗りこむことで、クロムエクセルのもつ艶をほどよく表現した。
ライニングにはつま先まで贅沢に牛革を使用。足入れの感覚がソフトで吸湿性が強いのが特徴だ。履き口のパイピングやアイレットはアッパーが裂けるのを防ぐために施されており、加えてデザイン面でのアクセントにもなっている。
オリジナルの木型が美しい見た目と履き心地を実現
ウィールローブが靴づくりのなかで最もこだわるポイントが、木型だ。木型はシューズの造形美、履き心地、歩きやすさに大きな影響を与える。従来から使用されてきた実績ある木型をベースに、職人が日本人の足型に合わせて独自の改良を施した。見た目の美しさも重視しながら、歩行をサポートするための工夫を凝らしている。
ラインナップは2種類。使用される木型によって、特徴が異なる。
「#314 LAST」は、アメリカ海軍で採用されるサービスシューズの木型をベースに製作した。足囲を“E” でとり、捨て寸を長めに取っていて、アーチ部分が細身な形状をしている。かかと部は小さくとり、大きめのカウンターを入れることで、ホールド感があるつくりをもつ。プレーントゥシューズやブーツなどをラインナップする。
もう一つの「#1228 LAST」は、足の治療や足の運動機能を補助する整形外科靴の木型をベースとした。足囲を“D”でとっている。アーチからつま先にかけて内側に振っていて、甲は薄く、若干幅広のつくりになっている。「#314 LAST」と同じくかかと部は小さめに形成。こちらは、パンチドキャップトゥやローファーなどのアイテムが揃う。
#314 LAST
価格|4万3200円 ※ブーツのみ5万4000円
サイズ|6~9H、足囲:E
ラインナップ|プレーントゥ、オックスフォード、ブーツ
#1228 LAST
価格|4万3200円
サイズ|6~9H、足囲:D
ラインナップ|パンチドキャップトゥ、モックトゥ、ローファー
ウィールローブ
Tel. 03-5824-3190
http://www.wheelrobe.com/