“コットン・パワー”で復興支援
“コットン・パワー”で復興支援
綿による震災復興を目指す「東北コットンプロジェクト」
被災地の生産者が中心となり、アパレルメーカーなどおよそ60団体が共同で、綿栽培をつうじて震災復興を目指す東北コットンプロジェクト。その畑ではじめて収穫した綿から作ったアパレル・雑貨製品が発売開始される。それを記念して、6月23日(土)14時~15時、東京ミッドタウンにて「東北コットンランウェイ」と題したイベントを開催する。
Text by IWANAGA MoritoPhotographs by NAKANO Yukihide
復興のためのシフトチェンジ
2011年7月、農業から震災復興を目指す「東北コットンプロジェクト」が発足した。「農業再生」「雇用創出」「新産業」を目的に、被災農地にて綿の生産をおこなうこのプロジェクトは、津波により稲作が困難になった農地で、被災した農家が綿を栽培、紡績から商品化・販売を参加各社が共同で展開していくものだ。
初年度の2011年の試験栽培は、宮城県仙台市若林区荒浜(1.2ha)および名取市(0.2ha)の2ヵ所で実施された。2年目となる2012年は、荒浜エリア7ha、名取エリア1haへと面積を拡大し取り組みをおこなう。参加団体は2012年5月時点で58団体である。
プロジェクト初の製品化
「東北コットンランウェイ」は、このプロジェクトからはじめて誕生した製品を発表するファッション&トークショーだ。プロジェクトを代表して、8つの参加ブランドが、おなじ東北コットンアイテムを使って、ブランドごとに独自のスタイリングを提案。コットン農家と参加ブランドのプレスが、モデルとしてランウェイに登場する。
2011年度の収穫は、台風による冠水被害などにより、目標の1600キロを大きく下回る80キロとなった。そのため、今回は各社ごとの商品展開ではなく、「東北コットンプロジェクト」ブランドに集約して販売をおこなうという。販売はイベントおよび東北コットンプロジェクトHPにておこなうほか、タオル、ストールはプロジェクト参加企業等でも販売を予定している。
展開アイテムはデニム、ポロシャツ、タオル、ストール。デニムはメンズ、ウィメンズ、ショートパンツ、ポロシャツはメンズ、ウィメンズをラインアップ。タオルは4サイズ、ストールは大・小と2サイズで展開、ポロシャツ、タオル、ストールは、それぞれ異なるパターンの3色で展開する。
東北コットンランウェイ
日時|2012年6月23日(土)14時~15時(販売会は11時~18時)
場所|東京ミッドタウン ガレリア B1 アトリウム
内容|コットン農家×参加ブランドによるファッションショー&トークショー/東北コットンアイテム販売
参加ブランド|Lee×plumpynuts, UNITED ARROWS green label relaxing, URBAN RESEARCH, MUJI, haco, FRAME WORK, LOWRYS FARM
東北コットンプロジェクト事務局
Tel. 03-5414-6273
http://www.tohokucotton.com/