シーズン「#0011」のテーマは、“tuNINg.(チューニング.)”|TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.
TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.|タカヒロミヤシタザソロイスト.
「洋服にもチューニングが必要である」という考えがコンセプト
シーズン「#0011」のテーマは、“tuNINg.(チューニング.)”
その日、その時間、その場所に合わせた“tuNINg.(チューニング.)”で洋服を楽しむ ―― デザイナー宮下貴裕が手がける「TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)」の11シーズン目では、ブランドがつぎのステージへ向けて進むチューニングへとシフトしていく。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
演者たちにさまざまなチューニングで演じてほしい
「洋服をチューニングすることはまるで音楽を演奏することに似ている」ことから発想された「タカヒロミヤシタザソロイスト.」の2015年春夏コレクション。
誰もが知るオリジナル曲をカバーするという行為は、異なる演者が異なる楽器を使い、それぞれの調律が存在し、それぞれの答えが聴こえてくる。タカヒロミヤシタザソロイスト.は、「演者たちにそれぞれのさまざまなチューニングで演じてもらいたい」とメッセージを送る。
洋服にもチューニングが必要である
洋服を自由にどう組み合わせるのかということだけに限らず、その日、その時間、その場所によって釦(ボタン)をどこまでとめるのか、ベルトでウエストを絞るのか絞らないのかという些細な選択から自分自身でアジャストしていくことが必要というタカヒロミヤシタザソロイスト.の洋服の着方をベースに、「洋服にもチューニングが必要である」というデザイナー宮下貴裕氏の考えが反映されたコレクションは、洋服の着方を変えるだけでなく、サイズの概念やディテールを使用する選択肢に変化を与える。
タカヒロミヤシタザソロイスト.の洋服には、おなじパターンはひとつとして存在せず、宮下氏が多くの生地と対話し作り出す洋服は、決してひとつの答えだけを生み出さない。
着るひとがさまざまな洋服にたいして、そのタイミングでサイズを“選択、調整=チューニング”することは、洋服の合わせ方ひとつに緻密で数学的な根拠をもたらすと考える。
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