GUCCI|フリーダ・ジャンニーニ in ジャパン(前編)
GUCCI|グッチ
フリーダ・ジャンニーニ in ジャパン(前編)
子どもたちの未来をつなぐ チャリティ ガラ ディナーを主催
日本初のショップオープンから50周年を迎え、グッチのクリエイティブ・ディレクターであるフリーダ・ジャンニーニ氏が来日した。今回の目的となったのが、フリーダの主導のもと、グッチが多岐にわたるキャンペーンを展開し、継続している子どもたちの教育支援のためのチャリティ活動。グッチが考える、子どもたちへの贈り物とは?
Text by ITO Yuji(OPENERS)
2012年からつづく、グッチによる東北の子どもたちへの教育支援
2012年はチャリティネックレス、2013年はチャリティブレスレット、そして今年は「GUCCI 50 years in Japan」カプセルコレクションの一部である「フローラ」プリントのスカーフがチャリティアイテムとして展開されたことは、記憶にもあたらしい。
これらの活動を通じて、グッチがおこなっているのは、2012年にスタートした『ユネスコ協会就学支援奨学金-GUCCI奨学生』へのサポート。これは、東日本大震災で被災された子どもたちを対象に、返還不要の奨学金を給付する制度である。
セレモニーでは、フリーダからグッチの日本における社会貢献活動のパートナーである公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟へ、2014年前半に展開された「GUCCI 50 years in Japan」カプセルコレクションのスカーフの売り上げ全額2500万円が寄付された。
グッチの社長兼CEOであるパトリツィオ・ディ・マルコ氏は、今回のイベントについてこのように語った。「グッチは日本にはじめてショップをオープンして、50周年を迎えました。その間、つねにクオリティやサービスを追求し、クラフツマンシップを尊重してきました。わたしたちは、ファッションブランドではありますが、表面的ではなく、社会にたいして真摯に取り組まなければならないと考えています。それはブランドとしての責任であり、身近なことだけではなく、子どもたちのことを考え、将来につながる活動をおこなうということ。このイベントで日本の子どもたちへサポートできることをとてもうれしく思っています」
そして、フリーダも自身がクリエイティブディレクター着任から10年がたったいま、「この取り組みを通じて子どもたちにとって『学び』がかけがえのないものであること、そして子どもたちへの支援を継続することの大切さを、日本のみなさまと共有し合えることができて、とても光栄に思います」と、チャリティを通じて、グッチの活動に信頼を寄せてくれた人びとへの感謝を述べた。
料理で表現された、日本とイタリアの絆
チャリティ ガラ ディナーでは、久保純子さんが司会を務めたほか、メインゲストに公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の理事長・野口昇さんを迎え、グッチと深い絆をもつ中田英寿さん、武井咲さん、谷尻誠さん(建築家)、紫舟さん(書家)など、各界の著名人、文化人など250名が参列し、会場は多くの賛同者で賑わいを見せた。
ディナーの幕開けとなったのは、東日本大震災の被災地域と、東京の高校生160名による合唱。その伸びやかな歌声は、会場を清らかな響きで包み込み、清冽な心地よさのなかでのスタートとなった。会場は、中央に特設されたステージを囲むようにディナーテーブルがレイアウトされ、日本とグッチの故郷であるイタリアの関係を祝して、ミシュランの三ツ星である「菊乃井」主人・村田吉弘氏と京都の「イル・ギオットーネ」オーナーシェフ・笹島保弘氏とのコラボレーションによるスペシャルコースが提供された。
また、横綱・白鵬からのビデオレターにくわえ、昨年、少女と女性のエンパワーメントを支援するキャンペーン「CHIME FOR CHANGE」のThe Sound of Change Liveコンサートでオープニングを務めたジェシー・Jによるスペシャル アコースティック ライブパフォーマンスも披露され、華やかな一夜となった。