BERLUTI|ベルルッティの“ピエール”と“デムジュール”に新作ブーツ登場
元記事:http://openers.jp/fashion/news/berluti.html
BERLUTI|ベルルッティ
“ピエール”と“デムジュール”に新作ブーツ登場
>“フランス靴”というカテゴリーが存在するならば、それをほかから際立たせているものの筆頭に挙げられるのは“エスプリ”だろう。そして、エスプリといえばなにをおいてもまず「ベルルッティ」である。
パティーヌに代表される、職人の手になる技が随所に活かされたベルルッティの“スーリエ”(現当主オルガ・ベルルッティによる靴の意)。そこに今シーズン、あらたにブーツが2作くわわった。
Démesures Collection
その“顔”でもあった、レースアップシューズの“アレッサンドロ”やローファーの“アンディ”を発展させ、ベルルッティ愛好家たちからも絶大な支持を集める“デムジュール・コレクション”。それまではビスポークでしか成し得なかったトウのシェイプを、プレタポルテでも実現可能にしようというオルガの意欲は、デムジュール・コレクション初のサイドゴアブーツとして結実した。
いちばんの特徴はサイドのラバー部分を“見せない”仕上げ。いくつものパートに分かれたレザーが覆っているため、脱ぎ履きするとき以外にはラバーは姿を見せない。そのサイドゴアを巡るようにしてパーフォレーションがほどこされている。ライニングに鮮やかなカラーが用いられているのはベルルッティならでは。
サイドにシャープなエッジをもつトウのシェイプの、その裏面、ソール部分には、これもまた職人の手作業により「BERLUTI」の文字がひとつずつ打ちだされている。椅子に座ってさりげなく脚を組むという仕草が癖になること請け合いだ。美しさに機能性もくわわったこの新作ブーツ。ヴェネチア・レザーを彩るあらたな気品あるパティーヌがさらに華を添えている。
Pierre Collection
今年、日本先行で発表された“ピエール・コレクション”からも新作ブーツが登場した。サイドから見ると後方へわずかに傾斜するアンクル丈は、斜めに配されたジッパーとも相まって足を美しく演出する。そのジッパーは引き手はオリジナル、ステッチも当然ハンド。アッパーの一枚革を“気紛れ”に装飾するパーフォレーションは、ベルルッティであることの証しだ。
レザーのソールに“飛び石”のように置かれたラバーは、滑り止めとして機能するのはもちろんだが、同時にこのコレクションの名の由来ともなっている。すなわちシャルル・ペローの童話の主人公が、置き去りにされないよう道しるべに置いた小石(フランス語で“ピエール”)をイメージしたものだ。この「BERLUTI」ロゴの順に並んだラバーは、丸い“突起”をはめ込んでいるのではなく、ベースの薄いラバーと一体になっており、そのうえに丸く刳りぬかれたレザーを剥ぎあわせている。耐久性を考えての構造である。
ベルルッティの今後の定番となるべく生みだされたこのコレクションは、クラシックでありながらもそこにモダニティも備わっているのが特徴。それはつまり一足で履くひとのTPOにあわせ、オンとオフのさまざまシーンに対応可能ということ。ブーツであっても、贅たくな一枚革仕立てにより軽量に仕上がっているのは言うまでもない。
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