今シーズンは、ダブルモンクで遊んでください！

「世界最高のファッションミュージアム」を追求する伊勢丹新宿店の紳士靴売場を代表して、バイヤーの中村良枝氏が2014年秋の靴トレンドを解説する。

展示会と買い付けで訪れたヨーロッパで、多くのバイヤーやプレスの足もとを見ると、ダブルモンクのバックルを外したり、スエード素材だったり、みなそれぞれ自由にモンクストラップを遊んで履いていました。それを見て面白いなと感じたのと、今シーズンはアンクル丈のパンツが多く出ていて、ソックスをワンポイントにしたり、これまでありそうでなかったダブルモンクのブーツが登場したり、足もとの変化が楽しめることで、秋はまずダブルモンクを大きくフィーチャーします。

ダブルモンクと一言でいっても、ノーズの長さや高さ、ストラップの角度など、ブランドによってさまざまな表情が楽しめます。また、トゥがキャップになっているタイプはトゥを磨き輝かせて履くなど、もうひとつ遊べるのも魅力です。ダブルモンクのUチップなどが多彩に揃うので、ぜひご覧ください。

さらに、三越伊勢丹が取り組んでいる「JAPAN SENSES（ジャパン センスィズ）」の一環として、老舗×老舗のコラボレーションを企画し、東北地方を回ったところ、会津木綿と出合いました。日本のモノづくりを応援して世界に広げたいという主旨に賛同いただき、「大塚製靴×会津木綿」のボタンブーツが実現。クラシックなデザインに伝統の会津木綿を合わせました。今季限定生産ですので、お早めにどうぞ。

最注目は、ダブルモンクストラップ

今シーズン、バイヤーが特別にオーダーしてきた「Stefano Bemer（ステファノ・ベーメル）」の新作ダブルモンクを代表に、知る人ぞ知るハンガリーの名ファクトリー「VASS（ヴァーシュ）」のハンドメイドや、スエードの茶色をよりエレガントに見せるピンクゴールドカラーのバックルが魅力の「O'KEEFFE（オキーフ）」、そして、中村バイヤー推奨の「Crockett&Jones（クロケット＆ジョーンズ）」のダブルモンクのブーツなど、秋一番に履きたいモンクストラップシューズが勢揃い。

トレンドの“ブラック”、どれを履く？

ウィングチップの定番的モデル「マルバーン」に、ラスト82のDウィズ、そして強さのある黒のスエードという魅力的なスペックをもつ「Edward Green（エドワードグリーン）」の伊勢丹別注は必見。

さらに、過去に「ENZO BONAFE（エンツォ・ボナフェ）」と伊勢丹で製作したラスト（木型）「ISラスト」をリバイバルさせたモンクシューズや、「Santoni（サントーニ）」が得意なクロコダイルとのコンビネーションの新作、ありそうでなかった“黒エナメルのグッドイヤー”を実現した「CARMINA（カルミナ）」、バックルの素材にシルバー925を使った「Otsuka since 1872（オーツカ シンス 1872）」のブーツなど、精悍な黒の靴がラインナップする。

「シューズラボ」のデザイナーズブランドを一新

今シーズンのシューズラボの中核ブランドになっていく「Marc Jacobs（マークジェイコブス）」をはじめ、メゾン マルタン マルジェラやヴィクター＆ロルフ、ディースクエアード、ジョゼッペ ザノッティ デザイン オムなどが「シューズラボ」に登場。イタリアのファクトリーで、ファッション感度の高い人にアピールする「Marsell（マルセル）」など新ブランドも含めて、8月27日（水）から一気に秋モードへと突入する。

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