BURNER|2014年春夏コレクション
FASHION / MEN
2015年1月13日

BURNER|2014年春夏コレクション

BURNER|バーナー

シーズンテーマは“Home Sick”(=ホームシック、~が恋しくて)からの発想

リラックスした雰囲気を纏うために

今シーズンのルック撮影について、「柔らかな素材感に硬さのある照明、温かみのあるウッドの床に無機質なコンクリートの壁、全体的に対比させた構成を意識して撮影しました」と語る「BURNER(バーナー)」デザイナーの畑中誉士雄(よしお)氏。色の組み合わせが楽しいコーディネイトに注目!

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

大人なイメージを崩さず、色で遊ぶ

――2014年春夏コレクションのテーマ/コンセプトは?

今シーズンのタイトルは、“Home Sick”。家だけでなく、日常のすべてのシーンが愛おしくなるような、そんなコレクションへの思いを込めたHome Sick(=ホームシック、~が恋しくて)からの発想です。
肌触り良い素材、可動性を考慮したパターン、遊び心のある色や柄。2014年春夏の起点は、それらのクリエイションを取り入れたホームウェアでした。しかし、完成したのは決して部屋着ではありません。ビーチを散歩するとき、カフェでゆったりと読書をするとき、行き先を決めないドライブ、美術館でのアート鑑賞、あるいは、ビジネスミーティングにも。カジュアルからセミフォーマルまで、幅広く着ることができて、しかも、ホームウェアライクな、リラックスした雰囲気を纏うことができるコレクションとなっています。
バーナーが提案する新たなスタイルをぜひ体験してみてください。

――今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?

決してホームウェアではなく、街着としてのウェアを意識しリラックスした洋服に、一つプラスすることでいろいろなシチュエーションをイメージ出来るコーディネイトがポイントです。

――スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の春夏コレクションとのちがいは?

前シーズンの“スタイリング”は、カラートーンを合わせそれぞれのスタイリングにメリハリをつけていましたが、今回は春夏ということもあり、気分的に色の組み合わせで遊びたくなりました。大人なイメージを崩さず色での遊びを心がけました。
今回は、パンツのシルエットをかなりいじりました。以前よりも股上・ヒップを大きめにとり、ワタリはやや膨らみを保ちながら膝にかけてテーパードをきつめに効かせています。また、シャツもロングシャツなど、ゆったりしたシルエットのアイテムも展開しています。
“カラー”では、いつものことながら、色目を効かせたコレクションになっています。そのなかで、清潔感や透明感を意識する上で、ホワイトカラーを基調としました。ホワイトのみで構成したジャガード織りやプリントなどを入れ、表情豊かなホワイトコレクションを展開しています。前シーズンは、カラートーンを決めていましたが、今回は、ホワイトにさまざまなカラーをプラスすることで、シチュエーションやイメージが変わるように色目を決めずに展開しました。

――今シーズンのキールック(コーディネイト)は?

キールックを選ぶのは難しいですが、あえて白でコーディネイトしたルックを。テーパードをかけた細身のスキニーパンツに、身頃がニット、袖が合繊で切替えたスタジャンに、青のボウタイをポイントにしています。シンプルですが、白のコーディネイトはありそうでないので短調にならないように、アクセサリーでアクセントつけました。
もう一つは、カーディガンのルック。前述で述べた再構築したパンツシルエット、あらたなパターンのロングシャツでのコーディネイトになります。カーディガンとの着丈のちがいやニットの配色切替で遊びをくわえています。

BURNER|2014春夏 02

BURNER|2014春夏 05

BURNER|2014春夏 06

バウハウスやミッドセンチュリーがイメージソースの素材

――キーアイテムとキーカラーは?

今回、5年ぶりにベーシックラインをリニューアルしました。全体感としては、素材はより軽く、パターンはよりモダナイズしています。とくにリジットデニムのGジャンとパンツは好評です。
軽やかな11.5ozのムラ糸デニム素材を使用したGジャンは、リーバイスのファーストをベースに、小さめなタックボタン、小襟のデザイン、着丈やシルエットももちろんバーナーラインと相まって上品な印象をくわえています。パンツは、モモの部分から急激なテーパードをかけたラインが特徴です。いわゆるスキニータイプですが、計算されたパターンニングで動きやすく、圧迫感はありません。

――今シーズンこだわった「素材」は?

“Home”をテーマにしたこともあり、バウハウスやミッドセンチュリーをイメージソースにもってきました。オリジナルファブリックには、それを色濃く反映させています。バウハウスのモンドリアンをイメージしたジャガードシリーズ。ミッドセンチュリーのクッションやカーテンからイメージしたニットやプリント。それ以外にも、ふわっとした着心地をもたせたカットソーやデニム。洗いざらしのシャリっとしたシワ感を楽しめる麻素材。

――今、ファッションシーンで注目していることは?

この春は、とくに柄ものジャガードやプリントが多彩になってきているので、そろそろ無骨な素材感が逆に気になってきています。必ず何かが流行ればそれのアンチな流れが出てくるので、それをバーナーらしく旬を追うのではなく、バーナーの軸のなかに溶け込ませることが出来るといいです。

――仕事/プライベートにかかわらず、2014年の個人的な目標を教えてください

デザインだけでなく、生地や縫製のことで知らないことがまだまだあります。もっと今までのデザインとはちがう角度から服作りをしたいと思っています。

<主な取り扱い店>
BURNER ルミネエスト新宿店、BURNER 福岡店、新宿髙島屋店、阪急西宮店、クルーンアソング銀座店

問い合わせ
BURNER ルミネエスト新宿店
Tel. 03-6457-8064
www.b-ner.com

           
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