HANKYU MEN’S TOKYO|2014年春夏“まず買うべき男の靴”速報
FASHION / MEN
2015年5月1日

HANKYU MEN’S TOKYO|2014年春夏“まず買うべき男の靴”速報

ラグジュアリーブランドから老舗メーカーまで、欲しい靴、かならずあります

2014年春夏“まず買うべき男の靴”速報

クリスマスも過ぎて、そろそろ2014年春夏シーズンの傾向が気になる時期。服のトレンドの前に、靴とバッグのトレンドを先取りしておきたい。阪急メンズ紳士靴担当バイヤーの芝崎優輔氏に、「2014年、まず男が買うべき靴」を教えてもらった。

Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)

それぞれのファクトリーの強みを生かしたデザイン、製法、素材に着目

「阪急メンズ東京の地下1階の紳士靴は、英国で100年以上つづく老舗シューメーカーや、イタリアのファクトリーブランドなどプレステージ性の高いブランドが揃っています。くわえて、私たち自らがヨーロッパの工場へ入りオーダーをかける、阪急オリジナルブランドの展開にも力を入れています」と芝崎バイヤー。

取り扱いデザインでは、「一概には言えませんが、それぞれのファクトリーの強みを生かしたデザイン、製法、素材を吟味して展開しています。価格帯は2万円台から20万円超まで幅広く取り揃えています」

今注目している傾向では、「ビジネスでのスーツ人気の高まりにあわせて、ここ数年のラウンドトゥの勢いが一段落し、少し長めのラスト(木型)を使用した艶のあるモデルの人気が高まっています。またカジュアルでは、ローファーやドライビングシューズ人気が継続。そして、阪急メンズではルームシューズに注目しています」と言う。

2014年春夏では、「レディースで絶大な人気を誇るフランスの人気ブーツブランド、サルトルのメンズコレクションに注目」しているそうで、今回もブランドのアイコンのジョッパーブーツを推奨している。

TOD’S|トッズ
名作ドライビングシューズ「ゴンミーニ」の2014年春夏進化版!

阪急メンズ東京|靴 1_02

トッズのアイコンである“ラバーペブル”が特徴的なドライビングシューズ「ゴンミーニ」。2014年春夏コレクションでは、レザーにホワイトステッチをほどこした、アクセントの効いたカラーコントラストが新鮮だ。
また、「ゴンミーニ」のラバーソール「シティー ゴンミーニ」がカラーバリエーション豊富に登場。安定した全面ラバーソールの優れた履き心地はまさに定番のなかの名作といえる。
ドライビングシューズ「MOCASSINO GOMMINI(ゴンミーニ)」各4万8300円(阪急メンズ東京 3階)

Ermenegildo Zegna|エルメネジルド ゼニア
ビジネスワードローブに最適な軽快靴もラインナップ

ビジネスシーンからオフタイムまで、ライフスタイルを彩るスタイリッシュでラグジュアリーなアイテムを豊富に揃えるエルメネジルド ゼニア。

阪急メンズ東京|靴 1_05

今シーズンは、エルメネジルド ゼニアならではの厳選した素材とテーラリングから着心地の高いウェアを提案する、サルトリアコレクションに注目したい。
今季登場するスエードローファーはラバーソールを使用し、軽く柔らかく、返りの良さが特徴で、エルメネジルド ゼニアの春夏のビジネスの装いにマッチする。
ローファー各7万3500円 ※2014年1月中旬より展開予定(阪急メンズ東京 3階)

JIMMY CHOO|ジミー チュウ
オリジナリティ溢れる素材使いやカラーが揃う2014年春夏

阪急メンズ東京|靴 1_07

ポニーヘアにレオパード柄をプリントし、トゥにかけてグラデーションで黒を配した個性的なレースアップシューズ。シンプルなレースアップにジミー チュウならではの遊び心が溢れた一足となっている。また、定番人気のハイカットスニーカー「ベルグラヴィア」は、玉虫色に光るパテントレザーで登場。
人気のバイカーブーツは、グレーのスエードにボルドーのライナーが効いたシックな雰囲気で、サイドジップ付き。細身になったシルエットで早くも人気だ。
レースアップシューズ13万3350円(阪急メンズ東京 2階)

阪急メンズ東京地下1階「靴売場」と、4階「ガラージュ D.エディット」の“推し”

芝崎バイヤーが注目するフランスブランド「SARTORE(サルトル)」のブランドアイコンのジョッパーブーツは、上質なカーフレザーに、軽くてソールの返りの良いブラックラピド製法を採用。堅牢でスタイリッシュなジョッパーブーツは、ファッショニスタの間ではすでに高い認知を得ている。

また、4階「ガラージュ D.エディット」では、「SPECTUSSHOECO.(スペクタス)」の見た目はドレスシューズ、履き心地はスニーカーというハイブリッドな一足がお薦め。伝統的なドレスシューズのデザインをベースに、アメリカBoa Technology社のlacing systemを搭載し、かかと部のダイヤルを調節することで、瞬時の着脱が可能。古典的なフォルムに革新的なファンクションを融合させ、ドレスアップにもカジュアルにも合う万能シューズである。

阪急メンズ東京|靴 1_11

CORTHAY|コルテ
「CORTHAY(コルテ)」の新作でイチオシは、本格的なコンストラクションを備えながら、非常に軽く仕上がっている、コンフォートシューズの決定版“ローファー”。ロングノーズのフォルムに、ドレッシーな雰囲気を漂わせるタンの組み合わせがじつにシックだ。
ローファー「BEL-AIR」18万600円(阪急メンズ東京 地下1階)

阪急メンズ東京|靴 1_14

HARRYS OF LONDON|ハリーズ オブ ロンドン
「HARRYS OF LONDON(ハリーズ オブ ロンドン)」の2014年春夏の新作は、定番モデルに新素材が登場。はきこむほどに味わいの出るバケッタレザーに、足にかかる負荷を分散するテクノジェルを使用したインソールと、ビブラム社別注の耐久性、摩擦力にすぐれたアウトソールは変わらず、春夏にふさわしい鮮やかな色味に変身した。
ローファー「BASEL2」6万1950円 ※2014年2月より展開予定(阪急メンズ東京 地下1階)

ほかに地下1階では、アメリカンクラシックなロングウイングのアッパーに、軽量で快適なクッショニングを実現する“ルナロン”ソールを搭載した「Cole Haan(コールハーン)」のロングセラーモデルのルナグランドウイングチップや、レベルソ仕上げのサイドレースは上品な印象を醸し出し、お家芸のハンドペイントも秀逸な「Santoni(サントーニ)」の個性的なフォルムとデザインが特徴の定番の一足が揃う。

また、4階「ガラージュ D.エディット」では、世界各国から取り寄せた最高級革素材を用い、デザインとマテリアルにもっとも適した製法で制作しているシューズブランド、「foot the coacher(フット ザ コーチャー)」の細身のエレガントなウイングチップにも注目。柔らかな毛質のヘアカーフで仕立てて、上品な印象のチーター柄をプリントし、エッジを効かせながらもエレガントなイメージのシューズとなっている。

[getContents id="817885"]

Brift H|ブリフトアッシュ

靴を買ったら、手入れも覚えたい

ブリフトアッシュ直伝、靴磨きの極意

「僕たちは靴の味方ですからね」――と、靴を手際よく磨きながら語るのは、阪急メンズ東京のトッズやグッチのショップイベントで靴磨きを手がける、「Brift H(ブリフトアッシュ)」を主宰する長谷川裕也氏。靴とのつきあい方のコツを聞くと、「いい革靴は長く履きたいですから、栄養補給をしっかりすること。クリーナーを上手に使い、クリームで革につねに栄養をあたえて、しっとりした状態を保つのが基本です」とその極意を披露する。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs SUZUKI Simpei

靴磨き、リペア、クラック(革割れ)・傷補修まですべておまかせ

青山でシューズラウンジ「Brift H(ブリフトアッシュ)」を主宰する長谷川裕也氏は、20歳のときに東京駅と品川駅の路上で靴磨きをスタート。最初は独学だったが、「お客さんに教わりながらの靴磨きで、ほかの靴磨きを見たら“これはすごい世界だな”と思い、真剣に勉強をはじめました」と語る。

それから、2008年6月に現在の場所に開店。青山を選んだ理由を聞くと、「靴磨き屋のイメージを変えるため、わざわざ来てもらう場所として青山を選びました。靴を磨く文化をつくりたかった」という。

阪急メンズ東京|靴 2_02

店名のブリフトアッシュとは、ブリフトが“ブライテンフットウェア=靴を輝かす”の略で、アッシュが、靴磨きを通して幸せ(HAPPY)、ハンドメイド(HANDMADE)、疲れた靴が帰ってくる家(HOME)、病院(HOSPITAL)などの頭文字の“H=アッシュ”から。「今回は、一般的な表革、スウェード、そしては虫類などのエキゾチックレザーの、一般的なお手入れ法をレクチャーします」と長谷川氏。

阪急メンズ東京|靴 2_03

表革の手入れはこちらから

阪急メンズ東京|靴 2_22

靴磨きの醍醐味は、「靴を育てること」

革靴の手入れの基本的アプローチは、素材がちがってもおなじで、「汚れを落として、栄養補給をして、最後にワックスで光らせる」こと。「女性が朝起きて洗顔して、化粧水や乳液で肌を整えて、ファンデーションを塗るのとおなじです」とたとえる。

阪急メンズ東京|靴 2_23

スウェードの手入れはこちらから

阪急メンズ東京|靴 2_36

「革靴すべてに言えるのは、こまめに履くことです。大切にしすぎてシューズクローゼットのなかで寝かすとカビや革割れが生じるので、まず定期的に履くことが大切。手入れは、週1回履いたら2カ月に1回、週に2~3回履くなら1カ月に1回を目安にしてください。靴の手入れで大切なポイントは、買ったときの元に戻そうとしないで、履いて、磨いて、履いて、シワができてと、個性を尊重するのが愛着につながります。私たちの仕事は靴の味出しのお手伝いですね」

阪急メンズ東京|靴 2_37

エキゾチックレザーの手入れはこちらから

阪急メンズ東京|靴 2_45

靴磨きは苦手というひとも、“靴を育てる”という意識をもって、たとえば靴磨きの道具を揃えることからはじめるのもいい。それが男ならではの靴磨きの楽しみ方になる。

阪急メンズ東京|靴 2_47

「Brift H(ブリフトアッシュ)」
東京都港区南青山6-3-11 PAN南青山204
Tel. 03-3797-0373
営業時間|12:00~21:00 (土日祝は20:00閉店)
火曜定休
info@brift-h.com
http://www.brift-h.com/

[getContents id="817885"]

           
Photo Gallery