祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.35 野口強さん
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今回の編集大魔王対談のゲストは、久しぶりのご登場となるスタイリストの野口強さん。テーマは6月に行われた2019春夏メンズコレクション。ヴァージル・アブローを迎え、新たな世代とターゲットに向けたコレクションを発表したLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)や、ルイ・ヴィトンから移ったキム・ジョーズによるショーを行ったDIOR HOMME(ディオール オム)など話題性に富むショーに溢れたコレクションサーキットを振り返りました。
Interview by SUKEZANE TomokiPhotographs by MAEDA AkiraText by ANDO Sara (OPENERS)
止まらないヴァージル旋風! 今シーズンのオフ-ホワイトは?
祐真朋樹・編集大魔王(以下、祐真) 今日は強さんと、夏に行われた2019SSメンズコレクションを日程順に振り返りつつ、恒例のコレクショントークをしたいと思います。ここ最近、メンズのパリコレはOFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH(オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー)からスタートするのが定番になっていますが、今回はコレクションを見てどう思いましたか?
野口強さん(以下、野口) ストレートでわかりやすくて好きでしたよ。全てデニムで構成されていましたね。
祐真 シーズンを重ねていくごとにクオリティが高くなっていますよね。
野口 少し前から感じていたけど、リアルクローズだよね。前よりも変化球というか、デザインが凝ったものが出てきている。
祐真 今までよりもちょっとひねりの効いた服が多いよね。このバッテンマーク、多いね。
野口 アイコンでしょ?
祐真 どうですか?バッテン着ますか?
野口 オジサンなんで、さすがに着れません(笑)。
祐真 SUPREME(シュプリーム)は着るのに?
野口 シュプリームも着てこの程度ですからね。オジサンはボックスロゴ、恥ずかしいですよ。さすがにキッズたちにはかなわない。
祐真 うちの息子が着てそうだからね。確かに着れない。
野口 そうでしょ?若い子が着る方が可愛いんですよ。
祐真 まさにその通りですね。それにしてもクオリティの高いものが多いね。
野口 そういえば最近、RIMOWA(リモワ)とコラボしているでしょ、透明のスーツケース。
祐真 コレクションでも透明、目立ちましたね。ルイ・ヴィトンでもシースルーが際立っていたし。さて、オフ-ホワイトの次はFACETASM(ファセッタズム)でしたが、強さんはどう見ましたか?
Page02. ファセッタズムのトリッキーなレイヤードとヴァレンティノのポップな迷彩柄
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ファセッタズムのトリッキーなレイヤードとヴァレンティノのポップな迷彩柄
野口 ファセッタズムは基本的にシーズンを重ねても変わらないレイヤードスタイル。
祐真 多いですね、レイヤード。
野口 そういう足し算がファセッタズムらしさだと思うからこそ、ミニマルな感じも見てみたい気もする。
祐真 モデルのキャスティングも特徴的ですね。
野口 プロのモデルではない、素人のキャスティングね。でも世界的に流行りになってきてない?
祐真 スタンダード化してきたよね、メンズコレクションで。国籍もまちまちで。今回は特にアフリカ系の人が多いなって思った。
野口 それはルイ・ヴィトンで印象づいたんじゃない?
祐真 そっか。でも、どのブランドにも必ず出てるよね。ひとつのトレンドなのかなぁって。さて、続いてはVALENTINO(ヴァレンティノ)ですね。
僕は好きなコレクションでした。特にこの5番目のルックが好きでした。ヴァレンティノもアフリカ系の人たちが冒頭に出てきます。
野口 相変わらずビッグシルエットですね。
祐真 肩幅広めで、肩落として。前と後ろのバランスを変えてみたり、着丈に工夫がありますね。これはどう?
野口 ヴァレンティノの昔のロゴですね。今、ビッグロゴ人気ですからね。
祐真 ビッグロゴ、着てますか?
野口 着てないですよ(笑)。
祐真 僕、今日GUCCI(グッチ)着てますけど。
野口 “グッチ”とは書いてないでしょ(笑)。
祐真 書いてないですけどね。さて、ほかのブランドもそうですが、パターン・オン・パターンが多いですね。
野口 多いね。
祐真 迷彩とね。みんな迷彩好きなのかな?
野口 ミリタリー系は好きでしょ、やっぱり。ヴァレンティノのはポップだね。いわゆる普通の迷彩よりもわかりやすい。
祐真 帽子も可愛いね。今までよりもシルエットがゆるくなって良くなった。
野口 春夏だしね、いいよね。
Page03. ウィメンズのショーを休止しパリメンズに参加したアンダーカバー
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ウィメンズのショーを休止しパリメンズに参加したアンダーカバー
祐真 ヴァレンティノの次はUNDERCOVER(アンダーカバー)。ウィメンズのショーを止め、パリメンズにシフトしましたが、どうでした?
野口 よかったですよ。カテゴリー分けした構成も面白かった。本木(雅弘)さんの息子(UTAさん)も出てたね。
祐真 出てた!ちょっと70sなムードのところね。そういえば、パリのホテルのラウンジで、本木さん夫妻と一番下のお子さんの3人にばったり会ってお茶しました。
野口 ホンマ?本木さんには会えなかったけど、(内田)也哉子さんには会うたよ。「親バカでしょ〜(笑)」って言ってたわ。
祐真 (笑)。UTA君めちゃめちゃ大きいよね。
野口 190cmぐらいあるでしょ。やっぱりさ、ジョニオ(髙橋盾さん)はうまいよね、こういうストリート系。もともと音楽も好きだし、こういうことやらせたら右に出る者おらんよね。
祐真 うんうん。このアニメのプリントは?
野口 ええと、クリィミーマミ。
祐真 面白かった。ジョニオ君と話しました?
野口 ウィメンズも面白いけど、ずっとメンズをやりたかったって。フィレンツェで火がついたんじゃない?今の時代に合ってるよね。
祐真 ヴァージルとか、どう思ってるんだろうね。
野口 大好きだもんね。東京に来たらジョニオにも頻繁に連絡してくるらしいしね。
祐真 カニエ(・ウエスト)がNIGO君のアトリエを訪ねて来て、なかなか帰ってくれなかったっていう話を聞いた。やっぱりクリエイションの背景、見たいのかな。
野口 それは見たいでしょうね。
祐真 ジョニオ君のメンズコレクション、支持されてるからね。タラレバになってしまうけど、もし、こうやってメンズのショーを昔からやっていれば、ビッグメゾンのディレクションのオファーが来ていたかもしれないよね。
野口 あったかもしれないね。
Page04. 現代のB.C.B.G.アミと、ウェアラブルになったリック オウエンス
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現代のB.C.B.G.アミと、ウェアラブルになったリック オウエンス
祐真 では、パリコレ2日目です。AMI ALEXANDRE MATTIUSSI(アミ アレクサンドル マテュッシ)、来なかったでしょ。
野口 行けなかったんですよ。どうだった?
祐真 いい服を作っているよね。パリのブランドっていう感じ。昔のagnès b.(アニエスベー)の現代版というか。HEMISPHERES(エミスフェール)とか、ある時代のA.P.C.(アー・ペー・セー)とか、いろんなパリっぽさが混在している、現代のB.C.B.G.(ベーセーベージェー)ですね。最近、僕、レッドビーニーを被ったスマイリーシリーズを息子とお揃いで着てるんですよ。
野口 そのツーショット写真が見たいわ。今度見せて。
祐真 続いて、RICK OWENS(リック オウエンス)。僕は行けなかったのですが、どうでした?
野口 ウェアラブルなものが増えたと思う。モデルも可愛い子が多かったよ。
祐真 アプローチが変わったのかな。ん、これは?
野口 ワイヤーが入っているような、テントみたいな服だった。
祐真 テントを突き破ったようなデザインですね。うーん、現代アートですかね。
野口 そうでしょうね。
祐真 現代アートというのはキーワードですね。では、ルイ・ヴィトンです。真っ白で始まりましたね。
野口 よかったよね。黒人モデルが真っ白の服を着て。このままフィナーレまでいくかと思いきや。
祐真 違いましたね。オフ-ホワイトとはまた違った素晴らしいドレスラインですね。ホワイトルックがしばらく続いて、ベージュが出てきます。攻殻機動隊のようなユニークなピースもあれば、ケミカルジーンズもありました。
野口 ヴァージル、薄いブルーのデニム好きだよね。
Page05. ルイ・ヴィトンとディオール オムにそれぞれ就任したヴァージルとキム
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ルイ・ヴィトンとディオール オムにそれぞれ就任したヴァージルとキム
祐真 ヴァージルの就任は大抜擢なのか、順当なものなのか。
野口 話題作りという意味でも大抜擢だよね。
祐真 タレント性もあるしね。
野口 キムとヴァージルって横のつながりがあるじゃない?
祐真 ひとつのジェネレーションというか、国を越えて、アートや音楽とつながってる人たちだよね。この数日後に行われたディオール オムのショーの時にそれが決定的になった感じがしました。
野口 なるほどね。
祐真 キムのディオールは、ショーのシーティングも面白かった。真ん中にKAWS(カウズ)の巨大なモニュメントが置かれて、それを囲うようにセレブたちが座る。我々のような一般客たちは、そのセレブたちの撮影大会の様子を15分ほど見てましたよね。
野口 うん。あれはひとつの演出だよね。服はきれいやったね。
祐真 キムがルイ・ヴィトンでやっていた後半の雰囲気がディオールにきたような気がした。今までずっと続いていた、エディ・スリマンが作ったディオール オムは完璧に消えましたね。
野口 消えたね。
祐真 それは大きなことかなと思った。
野口 お店に行ったら、デニムとかスーツとかは残ってるのかもしれないけどね。どうなのかな。
祐真 でもこういう新しい演出というか、ひとつ、空気感を変える感じね。
野口 クリス(・ヴァン・アッシュ)の時とはだいぶ違うよね。
祐真 まったく違うね。さっきのヴァージルのルイ・ヴィトンと、キムのディオール オムは、今回のパリで間違いなくポイントになってました。
野口 ルイ・ヴィトンもディオールも素直にきれいだなって思ったよ。見せ方も新しかったじゃない?
祐真 確かに。ターニングポイントという感じでしょうか。
野口 そうでしょうね。
祐真 キム・ジョーンズ、洋服作るの上手になりましたね。
野口 そりゃもう、長いですからね。いいチームなんじゃない?
Page06. シーズンを重ねても変わらない、ブレない世界観を持つという強さ
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シーズンを重ねても変わらない、ブレない世界観を持つという強さ
祐真 それでは続きまして、YOHJI YAMAMOTO(ヨウジヤマモト)。
野口 (山本)耀司さんは耀司さんの世界観ですよ。自分が昔最初に買った時の耀司さんの服と、今シーズンの服とミックスしても全然違和感なく着られる。80年代のショーの写真を見ても、いい意味で変わらない。
祐真 それってすごいことだよね。
野口 古さを感じないんだもん。すごいよ。そういう技、というか世界観ですよね。今の若い子、好きやんか。
祐真 なんなんですかね、そういう力って。
野口 ある意味、勇気づけられるよね。変わらなくていいと思える強さ。
祐真 変わらないまま作り続けているというのは素晴らしいことですよ。
野口 多少の細かいディテールや素材感は違っても、全体的なバランスはブレず、変わらず。
祐真 カッコいいですね。さて、次はDRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)。フレッシュでした。
野口 好きだったな、この柄。
祐真 60sとか70sっぽい柄だね。オリジナルかなぁ。なんていう柄なんだろう。
野口 誰か作家がいるんじゃないの?絶対誰かの作品のような気がする。
祐真 ヴェルナー・パントン的な……
野口 (プレスリリースを読みながら)サイケデリック、60年代……パントン!
祐真 当たってたー!
野口 おめでとうございます。上手ですね、柄の使い方。
祐真 可愛いよね。強さんはドリス着ないでしょ?
野口 いや、たまに太いパンツ買うよ。黒かネイビーの。このパントン柄、面白いよね。穿きたい。
祐真 穿いてくださいよ。
野口 オジサンやからあかんわ。でもきれいだったな。スーツもカッコよかった。
祐真 きれいですね。モデルもいいですね。
野口 よかったですよ。
祐真 次から次へとコンスタントにこういう素敵なコレクションを作り続けるドリスはすごいですね。でも本人は、いつものネイビーでシンプルな出で立ちですからね。
野口 変わらないですね。で、ドリスの次はなんだったっけ?
Page07. ミリタリーなジュンヤ ワタナベ、攻め感が痛快なマルジェラとギャルソン
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ミリタリーなジュンヤ ワタナベ、攻め感が痛快なマルジェラとギャルソン
祐真 パリコレ3日目突入です。シトロエン公園で行われたJUNYA WATANABE COMME des GARÇONS MAN(ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン マン)。
野口 ミリタリーのテント張ってました。(渡辺)淳弥さんも定期的にミリタリー系のコレクションやるよね。
祐真 カメラマンベストに防弾チョッキが出てきました。
野口 女の人はさ、ミリタリーを着ている男を可愛いって思うのかな。
祐真 女の人ってそうなんじゃないの?ファッショナブルすぎる男は嫌なんでしょ?僕なんか何回も言われたもん。
野口 アンタは極端やん(笑)!たとえに出してきたらあかんわ。何を言うてんねん!って話になるから。
祐真 そうでした。でも人気あるよね、ジュンヤ ワタナベ。変わらないです。耀司さんの“変わらない”とはまたちょっと違うかもしれないけど、変わらないですね。
野口 前回のカーハートより、今回のミリタリー提案のほうが好きだな。
祐真 強さんはワーカールックよりミリタリールックのほうが興味ある、と。男っぽいからね、こっちのほうが。そして次はMAISON MARGIELA(メゾン マルジェラ)。今回ガラッと変わりました。ジョン・ガリアーノのテイストが色濃く出てました。
野口 ジョン節が出てきて、自分は好きやったなぁ。
祐真 僕も大好きです。久々に痛快な気分になりました。
野口 ここ最近、こういうデザイナーの人っていないじゃん。どっちかというとストリートな感じが多いでしょ。マルジェライズムを残しながら、ジョンのこの攻め感。昔、ジョンがディオールをやってた時のドレスとかもきれいなんだよね。
祐真 そうそう。やっぱりこういう人がいないとね。コルセット、カッコよかったですね。
野口 カッコよかったですよ。
祐真 面白かったな。強烈なコレクション35体でした。そしてジョンのマルジェラの後にCOMME des GARÇONS HOMME PLUS(コム デ ギャルソン オム プリュス)。
野口 髪型と服がハマッてんのよね。
祐真 UTA君、またまた登場していました。似合ってたよね。本人はこのカツラをどう思ってたんですかね。アンドロイドみたい。
野口 アメリカのマネキンみたいよね、昔の。最高じゃない?かぶってみたい。
祐真 ぶっちぎりだったな。本当にすごかったね。ギャルソンってほかと違うよね。
野口 ほかと完全にアプローチが違うでしょ。攻め続けてるところがすごいと思う。
祐真 画が頭に残るんだよね。
Page 8. サラ・バートンが手掛けるシンプルに美しいマックイーン
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サラ・バートンが手掛けるシンプルに美しいマックイーン
野口 撮影してみたいっていうのはもちろんだけど、とにかく印象に残るんだよね。
祐真 ショーがアートというかひとつの作品になってるから、もはやお金を払って見に行きたいぐらい価値のあるものになってきている。
野口 川久保(玲)さんの力はもちろんだけど、たとえば(ヘアアーティストの)ジュリアン(・ディス)が提案するヘッドピースだったり、アーティストが作るアクセサリーだったり。たくさんのクリエイターたちの力がひとつのショーを完成させているんだよね。
祐真 特別なものを見ている感じがしますね、いつも。というわけで今回のコム デ ギャルソンも素晴らしかったです。そして、この後にはALEXANDER McQUEEN(アレキサンダー マックイーン)のショーがありました。
野口 マックイーン、きれいな服だよね。コム デ ギャルソンのパンチのあるショーの後にさらっとこられると、なかなか印象に残り辛くはあるけれど。
祐真 きれいですけどね。ちょっとずつ冒険というか毒が入っているかな。ソフトなんだけどね。マックイーン自身がやっていた時代のマックイーンとサラ・バートンのマックイーン。強さんはどう見てますか?
野口 マックイーン本人がやってた時って、もっと細かかったから、今は着やすくなってるよね。普通に“着る”ということを考えるとこれでいいのかな。ショーの後半では手の込んだものを出してはいるよね。刺繍だのフリンジだのって。
祐真 カッコいいですね。
野口 シンプルにカッコいい。
祐真 いいですよね。最近よく撮影でリースしてるんですよ。先日プレスルームに借りに行ったら「返却、もうすぐ来ます!」って言われて、誰かと思ったら「強さんです!」って。
野口 失礼しました(笑)。
Page09. ホワイトのビビッドなパターンミックスと、エルメスの上品なウエストポーチ
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ホワイトのビビッドなパターンミックスと、エルメスの上品なウエストポーチ
祐真 では、WHITE MOUNTAINEERING(ホワイトマウンテニアリング)。カジュアルですね。
野口 相澤(陽介さん)にしてはめずらしくポップな感じだったね。新鮮でした。
祐真 いつもはもっとソリッドだもんね。ちょっとパンツも太くなってる?相澤君、ヨーロッパでショーを発表し始めてだいぶ経つよね。東京でやってた頃の、手の込んでた感じも好きだったんですけど、今はさらっとやるんですよね。
野口 確かに。
祐真 日本のブランドっぽく見えないもんね。そしてこの後はHERMES(エルメス)でした。
野口 洗濯物干してあったね。
祐真 干してましたね。何を意味していたんだろう。コレクションとのつながりはわかりませんでしたが、パンツがきれいですね。
野口 パンツのシルエットきれいでした。それになんといっても驚きは、あのエルメスがウエストバッグを作っているということですよ。今はサコッシュ、って言うらしいね。
祐真 エルメスが、っていう。かつてなかったですね。東京にも観光客が多いですけど、リッチな人たちはエルメスのウエストポーチをするんでしょうか。
野口 今、キッズたちの間で爆発的な人気じゃないですか。
祐真 僕、ウエストポーチはまったく通らなかったんだよね。
野口 そうそう、ダサいイメージだったじゃん。今は違うから。
祐真 東京に出て来て、『ポパイ』の仕事を始めた時、SASってウエストポーチが流行ってて、みんなそれにKaepa(ケイパ)を履いてた。あれ、なんだったんだろう。
野口 それとは別物ですよ。売れてるやん、シュプリームのやつとかさ。
祐真 持ってます?
野口 持ってるわけないやん!やばいでしょ、自分が持ってたら(笑)。
祐真 いや、実は、って。
野口 あるわ〜家に。ってないない!
祐真 でもさすがエルメスが作ると、ですよ。
野口 上品でございますよ。
祐真 持ってる人、見かけてみたいね。カッコいいよね。
Page10. では、2人のベストブランド、ベストルック、ベストアイテムは?
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では、2人のベストブランド、ベストルック、ベストアイテムは?
祐真 それでは最後に、強さんの今シーズンのベストブランドを5つ選んでいただきたいと思います。
野口 順不同でメゾン マルジェラ、コム デ ギャルソン オム プリュス、ディオール オム、ルイ・ヴィトン、アンダーカバー、ですかね。
祐真 私もほぼ一緒です。メゾン マルジェラ、コム デ ギャルソン オム プリュス、ディオール オム、ルイ・ヴィトン、ドリス ヴァン ノッテンです。では、ベスト3ルックは?
野口 なんやろな。マルジェラからはやっぱりファーストルックかな。キテるなー。そして、アンダーカバーのアニメプリント。
祐真 このシリーズいいよね。
野口 3つ目はルイ・ヴィトン、ファーストルックの白!
祐真 強いよね。僕はディオール オムとマルジェラとギャルソンかな。
祐真 では、ベストアイテムいきましょうか。8つ。小物でもいいですよ。
野口 ディオールに、バッグの中にカウズのぬいぐるみ入ったやつなかった?
祐真 あったあった。
野口 じゃ、まずはそのぬいぐるみ。カメラマンに向かって正面だから写真では見えづらいかも。あと、ドリスの茶色いパントンスーツ。それから、アンダーカバーのオタク系イラストセーター。
宮下(貴裕さんのブランド、タカヒロミヤシタザソロイスト.)の何通りにも着られる黒いトップスも好きですね。左の写真プリントのほうね。それから、着いひんけど、マックイーンのこのジャケット。ギャルソンのスーツもいいな。どっちも着られへんけどね!
祐真 すごいよ。ミノムシみたい。
野口 あとはルイ・ヴィトンのパーカと、エルメスのかばんやね。高そう(笑)。
祐真 僕のベスト8は……まずディオールのコート。それからヴィトンのパーカに、強さんと同じくアンダーカバーのプリントスウェット。
マルジェラのこのコートもカッコよかったな。あとドリスのパントンパンツですね。強さんはマックイーンのジャケットと言っていましたが、僕はセットアップで着たいです。
野口 何度見てもキテるな〜。
祐真 あと、ショーはやっていないけど、ロエベのパーカが可愛かった。それからアミのコートですね。
野口 こうやって振り返ると面白いのよね。
祐真 今回もありがとうございました。
野口 こちらこそありがとうございました。
祐真 また来シーズンも宜しくお願いします。