手に入れたいのは“普遍の美”|JOHN LOBB
JOHN LOBB|ジョン ロブ
既成靴の最高峰と呼ばれる名作「PHILIP II」
男にも“自分へのご褒美”は必要だ
ギフトという言葉から連想されるのは、誰かのために贈るといった行為が一般的。だが、年に一度くらいは自分を甘やかしてみるのもいいだろう。ジョン ロブの「PHILIP II(フィリップ 2)」を手に入れれば、その“甘え”の真意がわかるだろう。
Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Text by ITO Yuji
男の甘えは、とことん贅たくに
自分へのご褒美というと、女性的なイメージを抱くひとも多いはず。しかしじつのところ、甘えたいのは男も女も同じである。それを許される数少ない季節が、これからのフェスティブシーズンだ。大切な誰かのために、よろこんでくれる笑顔をおもい浮かべながらギフトを選ぶいっぽうで、一年の締めくくりである12月は振り返りの季節ともいえる。
そうしたときに、ふと心をよぎるのは一生懸命働いた自分の姿。こうした経験は大人になれば、誰にだってあるのではないだろうか。そこで男が自分へのご褒美として手に入れるべきは、時代に左右されない普遍的なうつくしさをもったもの。年にたった一度きり、自分を甘やかすのであればアートピースのような記念になるものを選ぶのが、もっとも贅たくな甘え方といえるだろう。
その候補のひとつとして注目していただきたいのが、ジョンロブの定番として「CITY II(シティ 2)」と双璧をなす「PHILIP II(フィリップ 2)である。内羽根のストレートチップというベーシックなデザインながら、そこはかとなく漂う気品ある姿は、ジョン ロブのプレステージラインならではの存在感。既成靴の最高峰といわれる、この靴の魅力をさらに紹介していきたい。
ひそやかな楽しみは、やがて男の格となる
まず「フィリップ 2」を見て感じるのは、そのフォルムのうつくしさ。その出自をたどれば、1985年当時のビスポークでの人気モデルだった「PHILIP(フィリップ)」に行き着く。ラストは8695番のクラシックラインだったが、それがアップデートされたのは2001年のこと。新ラストとして7000番を採用することで、甲が伸びやかな曲線を描く「フィリップ 2」が誕生したのだ。
さらにディテールをチェックすれば、そこかしこにジョン ロブの靴づくりの偉大さがうかがえる。そのひとつがストレートチップにほどこされたパーフォレーションで、フォーマルにもふさわしいとされるストレートチップをほんの少しだけカジュアルダウンさせることで、より幅広い着こなしとマッチする。
さらにヒール部分の縫い合わせであるバックシームを採用せず、一枚革で踵の丸みを構成しているため、うしろ姿が抜群にうつくしいのも特徴。もちろんプレステージラインならではの、ベヴェルドウエストの絞りの効いたシェイプも大きな魅力といえよう。
この普遍の美をもつ一足は、贅たくな甘えとしてふさわしい選択肢といえる。その靴を手に入れることで得られるのは、極上のはき心地という愉楽。もちろん店頭でそのうつくしさを間近に眺めるのもいいが、ジョン ロブではEコマースもスタートしたので、そちらを利用してみるのもおすすめだ。一般的な通販ではなく、電話でのサポート体制も手厚いので安心してショッピングを楽しめる。
自分だけのひそやかな楽しみとして、そして誰から見ても控えめな存在感を放つアイコニックな一足として。男の格をアップさせてくれる名靴「フィリップ 2」との出合いを今年のご褒美にしてみてはいかがだろう。それは長い目で見れば決して贅沢なことではなく、自分を磨く投資として価値あるものとなるはずだ。
モデル名|「PHILIP II(フィリップ 2)」
色/素材|Black, Dark Brown / Oxford Calf、Black, Dark Brown / Suede、Chestnut / Misty Calf
ラスト|7000
ソール|シングルレザーソール
製法|グッドイヤーウェルト製法
価格|24万8400円(シューツリー込)
サイズ|5〜12
オンラインショップでも販売中
http://www.johnlobb.com/jp/models?stock=1