REGAL Shoe&Co.|春の足もとを彩る、あらたな正統派シューズ
REGAL Shoe&Co.|リーガル シュー&カンパニー
春の足もとを彩る、あらたな正統派シューズ
古くより日本のジェントルマンたちの足もとを優雅に彩ってきたリーガルの革靴。そんな普遍的な魅力を、モダンな感性をくわえ、さらに磨きあげたのが2010年スタートのニューライン、リーガル シュー&カンパニーだ。2012S/Sシーズンの新作がようやくお目見えする。
Text by TOYODA Kouji
“トラディショナル”をリーガル シュー&カンパニー流に解釈。
1960年代、銀座にはみゆき族という若者たちがたむろしていた。いまとなってはその存在自体を知る者は少なくなってしまったが、彼らは近年の日本におけるファッション文化の礎ともいえる人びとである。
みゆき族の格好は、少し崩したアイビールック。ナチュラルショルダーのブレザーに、ボタンダウンシャツ、バミューダパンツといったプレップスタイルに身を包み、東京オリンピックの興奮冷めやらぬ銀座の街を我が物顔で闊歩していた。
そんな彼らの足もとは、いつも決まってリーガルの革靴であった。当時アメリカから日本にやってきて間もなかったリーガルのシューズを、紺ブレや白のボタンダウンシャツとおなじように愛してやまなかった。これがきっかけで、リーガルは日本の紳士たちのスタンダードとして定着することになるのだ。
それから約50年。そんなリーガルにちょっとした変化の兆しが訪れる。リーガル シュー&カンパニーの誕生だ。
元もとは軍靴の製造を手がけていたリーガル社の伝統的な技術と、トラッドも、モードも、ストリートまでも飲み込んだ東京のモダンな感性が結実したそのニューラインは、リーガルの魅力をさらに多くの人に知らしめることに。
実際に、みゆき族はもちろんリーガルのことすらも知らないような若者たちが、スニーカーではなくリーガルの革靴を選ぶようになったのだ。ノンネイティブやフェノメノンといった気鋭のドメスティックブランドと積極的にコラボレーションを手がけていることも、要因のひとつだろう。
アッパーの一部にカモフラージュ柄レザーを使ったフルブローグシューズや、チャッカブーツのようなたたずまいのサドルシューズなど、“ミリタリー”をテーマに掲げた昨シーズンも大いに話題を呼んだが、今シーズンは“トラディショナル"をテーマに、あらたな正統派にふさわしい逸品たちを数多くそろえる。
なかでも注目したいのが、フルブローグシューズ、ペニーローファー、タッセルローファーの3つのモデル。いわゆるどれも定番のかたちではあるのだが、リーガル シュー&カンパニー流に“トラディショナル”を解釈したディテールが、随所に散りばめられている。
たとえば、ジェントルマンたちの足もとに欠かせないフルブローグシューズは、つややかなキップレザーとオックスフォード生地を組み合わせたアッパーに、ホワイトのスポンジソールを融合。ウイングチップ本来の品格はキープしながらも、ほどよくカジュアルダウンした佇まいとなった。
そして、ペニーローファーはきめ細やかなスエードレザーにホワイトのスポンジソール。ベロのパイピングやステッチングで、ひときわ洗練された雰囲気を演出している。
また、ウイングチップ同様に光沢感あるキップレザーを用いたタッセルローファーは、ホワイトのスポンジソール、ベロのパイピングやステッチングをほどこすことによって、気品に満ち溢れた表情になっている。
しかも、そのどれもがレッドカラーのレザーライニングを採用。「お洒落は見えないところにも」とはよく言うものだが、こうした細やかな部分にこそ、リーガル シュー&カンパニーのトラッドマインドの本質があらわれているのかもしれない。
“トラディショナル”というありふれた単語を言葉通りに捉えずに、実際に自分たちが“トラディショナル”と考えるものを“匠”の技術と現代的な感性でアウトプットしたリーガル シュー&カンパニーの新作。発売は4月を予定している。
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