J.M. Weston|ブランド創立120周年記念限定ライン「カントリー・クラブ」コレクション
J.M. Weston|ジェイエムウエストン
フランス流ダンディズムがいまによみがえる、新作3モデル
120周年記念限定ライン「カントリー・クラブ」コレクション
ブランド創立120年を迎えた「J.M. Weston(ジェイエムウエストン)」。ブランドの創設初期の時代に立ち返り、つねに人気だったモデルを現代の視点から解釈してつくられた限定ライン「カントリー・クラブ」コレクションが発売された。
本コレクションのすべてのモデルには、特別にデザインされたインソールが採用されている。ブロンズグリーンの暗いトーンの背景のなかに、120周年を記念してモダンなテイストを加味されたネームロゴが浮かびあがる。
Text by KAJII Makoto(OPENERS)Photo by J.M. Weston
1930年代の英国ファッションと現代性を融合させた、絶品のスタイル
今回発売された「カントリー・クラブ」コレクションは、モカシン、リシュリュー、レースアップのアンクルブーツの全3モデル。1930年代のパリジャンに大きな影響をあたえた“シックなスポーツウェアスタイルの要素を取り入れてドレスダウンする”という、当時の英国のトレンドを反映している。
カラーは、アウトドアを好むパリの洒落男たちが催した狩猟パーティに敬意を表したもの。つまり森のなかの散歩をイメージさせるようなブロンズ・グリーンと、ジェイエムウエストンの靴のなかでも長い歴史をもつエトルスコ・ブラウンで、ふたつの秋の色を表現。エトルスコ・ブラウンの赤みを帯びた色調は、田舎の風景も想起させる。
ジェイエムウエストンを象徴するスタイルである「モカシン」の新作は、極めてきめの細かいフランス産カーフを用いている。天然素材のあたたかみと洗練されたデザインが融合し、都会的な印象を漂わせる。
特徴的なバックルストラップとエプロンのあいだには、エトルスコ・ボックスカーフをほどこして、個性的なアクセントを利かせている。
「リシュリュー」は、ジェイエムウエストンの革を象徴するようなエトルスコ・ボックスカーフの上に、しっかりしたスエードでできたクオーター(腰革)が乗せられたモデル。1930年代に紳士靴をカバーしていた“あて布”を彷彿とさせるこの洗練された構造だ。繊細な針仕事によるスワンネックのステッチが美しい。
足入れ口とシューレースまわりは、洋服に見られるようなイギリスのコットン製グログランで縁取られていて、ボックスカーフの堅くグロッシーな前面部と、スエードの柔軟でマットな背面部のコントラスト見事だ。
「レースアップ・アンクルブーツ」は、ジェイエムウエストンが愛用し、信頼を寄せるスエードを採用。リシュリューとは対照的に、トウ部分の革がアッパーを包むような構造で、スワンネックのステッチで強調されている。
イギリス製のグログランによる縁取りが目を引くシューレスまわりと足入れ口など、フィニッシュのディテールは1930年代の英国を感じさせる。シューレスの端はパスティーユ(半円形の革片)がほどこされ、より洗練された印象を醸し出している。
ジェイエムウエストンジャパン
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