OLIVER GOLDSMITH|新作オプティカルフレーム一挙紹介!
OLIVER GOLDSMITH|オリバー ゴールドスミス
ストーリーをたずさえ、復刻された名品たち
新作オプティカルフレーム一挙紹介!
1926年イギリスで誕生して以来、時代を超え、今なおその人気は衰えることを知らないアイウェアブランド「OLIVER GOLDSMITH(オリバー ゴールドスミス)」から、今季の新作が届いた。こだわりをもつ本物志向の大人たちを唸らせるその魅力を一挙ご紹介。
Text by OPENERSPhoto by TAKADA Midzho
重ねた歴史だけ深みを増す、本物のクラシック
デザインはそのままに、サイズ感やカラーリングによってモダナイズされる復刻版の数々。人気のオリバー ゴールドスミスから、ニューアイテムが届いた。歴史の若いブランドは現代のデザインをベースにクラシックの要素を取り入れるが、オリバー ゴールドスミスはその逆。クラシックをベースにいまの時代感を捉え、デザインされているため深みがちがう。ただ、クラシックといってもオリバー ゴールドスミスのクラシックとは“ベーシックなもの”ではなく、当時のハイファッション。だからこそ現代に蘇っても新鮮に感じられるのだろう。
そんなデザインを支えるのが細部にまでこだわった作りこみの積み重ねだ。たとえば鋲カシメは10金使用、それにあわせ、蝶番、ブランドロゴの刻印、テンプル内部の芯金にいたるまでをゴールド色で統一。また、手に取ったときの重さや感触など、丁寧な仕事が全体にオーラのように漂う質感を産み出しているのである。
ROBYN|ロビン
この丸みのあるウェリントン型のROBYN(ロビン)は2代目オリバー・ゴールドスミスが描いたラフスケッチからデザインをおこし、形にしたもの。レトロ感溢れるウェリントン型はかけるひとの個性を引き出し、コーディネイトのアクセントにもなる人気のスタイルだ。
価格|3万1500円
COUNSELLOR|カウンセラー
名優 マイケル・ケインが1965年に主演した映画『The Ipcress File』でかけていたのがこのモデル。フロントからサイドに流れるような美しいラインを生み出す「曲智(キョクチ)」という大胆な手法を使って描くデザインは2代目の真骨頂である。
価格|3万6750円
EL-DORADO|エル・ドラド
スクエアのビックシェイプは、かけたさいの程よい存在感がスタイルに遊び心をプラス。身も心も軽やかになる、これからの季節のコーディネイトにピッタリのアイテムだ。今シーズンのトレンドであるレトロ感をさりげなくとりいれて、いつもとちがった自分を演出してみては。
価格|3万1500円
ELLA|エラ
細身で繊細なラインと大胆なレンズシェイプの組み合わせが特徴的な1980年代中期のデザインは、3代目ゴールド・スミスによるもの。フレームに段差のあるカッティングをほどこし、シンプルでありながら、印象的な趣のあるデザインを生み出している。
価格|3万1500円
オードリー・ヘップバーン、グレース・ケリー、ジャクリーン・オナシス、オリビア・ニュートンジョン、ピーター・セラーズ、マイケル・ケイン、デビット・ペリー、ブライアン・ジョーンズ……愛用者には時代を代表するセレブリティの名前がずらり。偶然にも映画製作所の近くに店を構えていたブランドは、映画の衣装としてのアイウェアも多く手がけた。愛用者であるオードリー・ヘップバーン主演作『シャレード』『お洒落泥棒』にて印象的に使われていたあのサングラス、じつは「オリバー ゴールドスミス」のもの。また、マイケル・ケインがスパイを好演した『国際諜報局』にてかけていたサングラスは「インゲマ」というモデル。劇中では太いテンプルの部分に穴が開いており、そこに機密文書が隠されているという設定だったそうだ。
いくつもの時代を超えて重ねた歴史のなかで多くのセレブリティに愛され、多くのストーリーを生み出したオリバー ゴールドスミスのアイウェア。こうした背景もまた、プロダクトの魅力のひとつであり、エレガンスをたたえるその姿に深みを与える。こだわりをもった本物志向の大人たちが支持する理由──手にとり、物語に耳を傾ければ、それがきっとわかるはずだ。
OLIVER GOLDSMITH|オリバー ゴールドスミス
1926年フィリップ・オリバー・ゴールドスミス氏によって創業されたイギリスのアイウェアブランド「オリバー ゴールドスミス」。当時は珍しかった鼈甲を使ったデザインが話題を呼び、その評判は瞬く間にイギリス全土に広まった。その後第二次世界大戦時には英軍の指定業者としてメガネを供給するまでに成長した。第二次世界大戦後は息子であるチャールズ・オリバー・ゴールドスミス氏が跡を継ぎ、手腕をふるった。この2代目によってブランドは大きな変化を遂げる。当時サングラスというのは目を保護するものであり、軍が使用するものとして認識されていた。しかしチャールスはそんなサングラスをファッションアイテムとして提案、モード誌『VOGUE』の表紙を飾るなど、ファッション界から絶大な支持を得ることとなる。そして歴史は3代目 孫のアンドリュー・オリバー・ゴールドスミス(兄)、レイ・ゴールドスミス(弟)に受け継がれ、そしていま、健在であるアンドリュー・オリバー・ゴールドスミス氏と、4世代目となるレイ・ゴールドスミスの娘 クレア・ゴールドスミスさんの手によって、かつての名品たちが復刻されている。