Levi's® Vintage Clothing|永遠の定番“501®”フィッティングガイド
FASHION / FEATURES
2015年3月12日

Levi's® Vintage Clothing|永遠の定番“501®”フィッティングガイド

Levi's® Vintage Clothing|リーバイス® ビンテージ クロージング

伝説のロットナンバーを完全攻略!

永遠の定番“501®”フィッティングガイド(1)

ジーンズ史に燦然と輝き、今なお圧倒的な存在感を誇るリーバイス501®。ここでは時代とともに変貌を遂げたディテールを振り返り、その魅力を探っていく。掲載モデルはすべて、リンク先のrumors(ルモアズ)から直接購入することが可能だ。

Text by TSUCHIDA Takashi


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リーバイス® ビンテージ クロージングが各時代の“501®”を忠実に再現

ジーンズの歴史はリーバイスから始まる。なかでも1890年に初代モデルが誕生し、現代に至るまでスタイルの中心にあり続けてきた “501®” は、もはや時代の代弁者と言っても過言ではない。

ゴールドラッシュに湧くアメリカのサンフランシスコで雑貨洋品の卸業を営んでいたリーバイ・ストラウス。ネバタ州リノで低収入労働者たちのために仕立屋を営んでいたヤコブ・W・デイビス。このふたりの出会いが、ジーンズという新たなアイテムを世に送り出した。製作するジーンズに、彼らが初めてロットナンバーを付けたのが1890年。もちろん、そのナンバーこそが501®である。丈夫で屈強なワークウェアとして考案された501®は、機能性の追求による仕様変更を繰り返しながら、やがて個性を主張するファッションアイテムへと昇華していく。足元がブーツからシューズへと変化するにともない、シルエットもフレアードからテーパードへ、リラックスフィットからスリムフィットへと大きく変化してきたのだ。

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その時代ごとに溢れる501®の魅力を現代の技術を駆使して再現するのがLevi's® Vintage Clothing (リーバイス® ビンテージ クロージング)である。サンフランシスコの倉庫に眠る過去140年間のアーカイブをもとに、ディテールひとつひとつの意味を正確に解釈。501®の哲学を伝える銘品群は、今日のリーバイスのプレミアムラインとして君臨する。ここでは、そのハイライトとなる5モデルを紹介したい。

 

1937 501® jeans
リーバイスデニムのアイコン“レッドタブ”を初搭載

右バックポケットに装備するレッドタブは“LEVI’S®”と大文字で表記。このスタイルのロゴは、1971年に現在のヘッドキャプへと変更されるまで続き、通称“ビッグE”の名で親しまれている。この頃までにベルトループにベルトを通してジーンズをはく習慣が定着したことから、サスペンダーボタンは排除され、ウエストを絞るシンチバックだけが残る。また着座時に乗馬のサドルや椅子を傷つけないように、バックポケットのリベットを生地に隠すアイデアを初めて採用。シルエットは全体にゆとりがあるリラックスフィット。膝下はストレートだ。

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1947 501® jeans
現代的なディテールを過不足なく網羅する金字塔デザイン

戦時中のアメリカ政府による物資規制で省略されたリベットが復活、バックポケットのアーキュエットもペイントからステッチへと戻された。このアーキュエットとは、ポケットに補強布を縫い付けるために考案されたディテールだが、補強を必要としなくなってからも模造品と区別するために残されている。さらに2本針式のステッチマシンがこの時代に導入され、1947年のモデルからはクロスしたステッチがポケット中央部分にダイヤモンドを描くようになった。スリム化が進んだシルエットは、のちにクラシックスリムフィットと形容され、その洗練された魅力は今なお輝きを失わない。

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伝説のロットナンバーを完全攻略!

永遠の定番“501®”フィッティングガイド(2)

引き続き、年代ごとに変貌を遂げていく501®の魅力をお届けする。上欄のムービーは、好みのフィッティングを得るためのハウツーを簡潔にまとめたリーバイス制作によるアニメーションだ。こちらもぜひ参考にしてほしい。


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1954 501® jeans
のちに502®として派生していくジップフライモデル

アメリカ西部で市民権を得たジーンズを東海岸側へと販路拡大すべく、新たに取り入れられたディテールがジップフライ。こうしてフロントをジッパーで開閉する501Z®が誕生する。このモデルは1967年に新たなロットナンバーとして502®が与えられ、さらに加工技術が高まるなかでプリシュリンク(防縮加工)へと進化するが、その理由はいたって合理的なもの。シュリンク・トゥ・フィットの特徴である生地の縮みがファスナーのヨレを引き起こす現象を避けるためである。シルエットについては膝から下の部分にテーパードが加えられ、1947年モデルに比べてもさらにスリムな印象となった。

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1955 501® jeans
スタイル重視へとニーズが変化したアンチフィット

ワークウェアからデイリーユースへと着用スタイルが変わるなかで、シルエットを機能的にスリム化させてきたジーンズも、このモデルではまったく新たな動きを見せる。それがアンチフィットシルエットだ。ヒップ周りにゆとりを持たせた特有のフォルムは、現代のルーズファッションと同様に、意図してダボついた着こなしを狙うもの。それは、この時代にジーンズがアイデンティティを代弁するようになったことの現れと見て間違いない。膝下もストレートに戻され、1950年代のトレンドを色濃く反映している。またレッドタブの両面にロゴが記されるようになったのはこのモデルからである。

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1966 501® jeans
縫製技術の進化により、ついにバックポケットのリベットを廃止

1937年モデルからバックポケットには隠しリベットが採用されてきたが、それでもジーンズを数年間履き込むうちにリベットがデニム生地を貫通し、再び乗馬用のサドルや家具類を傷つけてしまう問題が生じていた。これに対応するために考案されたのが、リベットを廃し、バータックで補強する新たな手法。縫製技術の進化により、このモデルでついにリベットがバックポケットから完全に姿を消したのである。また1971年になるとレッドタブには現在のロゴが使用されることから、最後のビッグEとしても珍重されている。シルエットは再びストレートに戻り、膝下はテーパードされている。

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