「ストラスブルゴ南青山店」店長 岡田憲典氏のイチオシ秋冬アイテム詳細解説|STRASBURGO
STRASBURGO|ストラスブルゴ
「ストラスブルゴ南青山店」店長 岡田憲典氏のイチオシ詳細解説
ドレスとカジュアルのミックスゾーンを楽しむ
今年9月に店内レイアウトを変更し、広々と見渡せる空間が気持ちいい「ストラスブルゴ南青山店」。店長の岡田憲典氏は、「サルトリオやバルバなど有名クラシックメーカーが、今までのノウハウを活かしたカジュアルに力を入れる傾向がつづき、店頭でもドレスとカジュアルの真ん中のゾーンのファッションがリアリティをもってとても好調です。店内でもドレスとカジュアルを明確に分けず、ミックスしたスタイルを楽しんでほしいとレイアウトを変更しました」と語る。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
クラシックメーカーが真摯につくるカジュアルの魅力
今シーズンのストラスブルゴは、英国のクオリティや職人技をもう一度見直し、伝統あるアーカイブに注目しつつ、「たんに古いものを復活させるのではなく、時代性に合ったサイジングやスタイリングに新鮮さをプラス」したものが好調と、岡田氏。とくに、ツイードを代表とする起毛感、凹凸がある素材をミックスした着こなしや、ミドルゲージ、ローゲージのニット、カジュアルに合わせるジレ(ベスト)が支持されているという。
MUST BUY 01|SARTORIO
今シーズンを象徴する色・柄・素材
「ストラスブルゴではバリエーション豊富に扱っているサルトリオですが、今シーズンお勧めなのは、このチェックのジャケットです。生地は染めずに天然の色をそのまま出したチェック柄で、まだらに入ってドライタッチなのが特徴。イタリアのクラシックブランドらしく、ふんわり仕上げた生地感は、ぜひ一度着用してみていただきたいもの。サイジングはタイトめで着丈が短いので、スポーティに着こなしていただけるのも魅力です。素材、シルエット、ディテールに今の時代性がしっかり出ていますね」
ジャケット14万5950円(サルトリオ/ストラスブルゴ)
MUST BUY 02|SARTORIO
今年のアウターは“ジャッコーネ”で行こう
「ハンティングジャケット仕立てのカントリージャケットです。共生地のエルボーパッチやセンターベントなど英国テイストのディテールをもちながら、イタリアでは“ジャッコーネ”と呼ばれて多くの男性に愛用されている、コートとジャケットのあいだのような着丈がとても新鮮。中にニットを着られる羽織りものとして、ゆったり着こなせるシルエットも人気のポイントですね。高級感があって、オリジナリティも高いデザインは、ドレスとカジュアルのミックススタイルに最適です」
カントリージャケット14万5950円(サルトリオ/ストラスブルゴ)
MUST BUY 03|BARBA
“きちんとカジュアル”の最右翼シャツ
「ナポリのクラシックなドレスシャツメーカー、バルバのトレンド性の高いカジュアルライン「DANDY LIFE」からネルシャツが登場しました。今シーズン、素材バリエーションが増えて人気のラインですが、ブランドの伝統を守りながら、今までにない起毛素材を揃えるなど、あたらしさにもチャレンジしています。このネルシャツは、ポロ襟をイメージする広く、高い襟をもち、ボディは細く仕上がって、カジュアルに崩したスタイルにもフィット。ラルディーニやサルトリオのジャケットや、クルチアーニのニットにも合わせやすく、ニットタイやジャカードタイでタイドアップしてもいいと、かなり万能です」
ネルシャツ2万7300円、白シャツ2万5200円、ネイビー柄2万7300円(バルバ/ストラスブルゴ)
MUST BUY 04|クルチアーニ
ハイテクでつくる“ローテク感”ニット復活
「クルチアーニの定番27ゲージは依然人気ですが、今シーズンはローゲージの9ゲージが復活。1本の糸に3色が入っているムリネという素材を使って、メランジより細かく素材感が出て、ムラ感が強く出る色のバランスも特徴です。このニットを見られたお客さまは、「懐かしいね」という感想が多いですね。昔着ていた感覚がよみがえるニットですが、クオリティの高いカシミア100%は、まさに大人のためのもの。着るのはもちろん、肩からかけるなどラフに演出できます。カラーは3色展開で、Vネックとタートルを揃えています」
Vネック7万8750円、タートル8万1900円(クルチアーニ/ストラスブルゴ)
MUST BUY 05|KITON
Vゾーンはカシミア三昧?
「キートンのニットタイは、細身の6.5cm幅で、カシミア仕立ての贅たくな一本。クラシックメーカー、キートンもいろいろなラインがありますが、これは若々しいのが特徴です。人気の柄物シャツに合わせやすいシンプルなデザインと柄で、襟の細いシャツに合わせたり、今日私が着ているようなクラシックなスーツに外しで締めて表情を柔らかくしたり、全体の雰囲気を壊さずに、今シーズンらしさを気軽に楽しめます。ジャケパンスタイルやカーディガンなどと合わせて、カジュアルにも演出してください」
ネクタイ各2万5200円(キートン/ストラスブルゴ)
MUST BUY 06|EDWARD GREEN
11月後半にパターンオーダー会開催
「ブーツは、エドワードグリーンのアウトドアテイストを盛り込んだモデル“ギャルウェイ”がベースで、タンの部分から水が入らないように横が縫い付けられているなど本格仕様です。ボリュームがあるトゥとダイナイトソールをほどこした“ギャルウェイ3”は、今シーズンのお勧めモデル。
マッシュルームスエードの靴は、外羽根・フルブローグのストラスブルゴ別注です。ファッジドウェルト(スプリットウェルト)で、ラストは202番。カントリーな雰囲気が新鮮に映ります。グリーンは、“第2の皮膚”といわれるほどなじみのいい靴。自分に合ったラスト(木型)を選べるのも魅力です」
ブーツ17万100円、シューズ14万7000円(エドワードグリーン/ストラスブルゴ)