祐真朋樹|#shot-3 「2005 2.14」の着こなし
祐真朋樹|#shot-3
「2005 2.14」の着こなし
この写真は、雑誌『CASA BRUTUS』で連載しているMIRACLE CLOSETの撮影現場で撮ったものです。
鼻につけているものは、撮影場所としてお借りした、青山のインテリアショップに置かれていたディスプレー小物。
何なのかは不明です。
このとき着ているコート、もしくはジャケットに関しては、どこのものだか覚えていません。
ショルダーや衿に大胆なステッチが入っていますねー。首元までキチッと締めて着ていますが、僕はこういったユニフォームライクな着こなしを好んですることが多いですね。
たとえばタートルネックのセーターをピシっと着たり、シャツを第一ボタンまで留めたり、ボウタイやナロータイを締めてみたり。
たぶん、僕は姿勢がわるく、日頃ボンヤリとした表情をしているから、洋服を過度にキチンと着てちょうどいいくらいの崩しになるんだと思っているんですね。
もし僕が背筋がピンと伸びてるタイプで、歯並びバッチリのバリバリマッソーな体型であれば、また着こなしの趣味は変わっていたんじゃないかと思います。
例えば極端な例を挙げれば、キース・リチャーズやジョニー・デップみたく素がグランジみたいな印象の人が、サビルローやナポリでクチュールしたスーツをピシッとルール以上に着ていたら凄く格好いいですよね。着る本人が崩れているから面白いってことね。
その反対に、綺麗な人が崩して着る魅力ってのももちろんある。でも、それはワリと男の定番的スタンスって感じがして、個人的にはつまらないなと思っています。まっ、TPO的には後者こそ王道ですね。
……TPOと言えば、僕はよく友人に「場が読めていない」と言われることがあります。たいがいは結婚式や葬式などフォーマルな場において、その決まりきった格好をしていないからですね。
でも僕個人としては、実に真摯な気持ちでもって、そこにその格好で参加しているわけで、最近ではそんなクレームを期待しながらお洒落に励んでいます。