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PRODUCT
2022年5月29日
“打出し製法” の中華鍋で知られる山田工業所が製造。アウトドアクッカー「タビ鉄」|海千山千會
海千山千會|ウミセンヤマセンカイ
手早い調理が求められる風の影響下、極薄で鉄製であることの強み
松尾芭蕉の “日々旅にして、旅を栖とする” という人生と思想に魅了され、旅を栖とする=新しい目を持ち、世界を見つめることを信条に、さまざまなプロダクトの提案を行う「海千山千會」。アウトドアフィールドで人気を博す、彼らの代表作『タビ鉄』に注目したい。
Text by WAKABAYASHI Satsuki
アウトドアでの楽しみ方を熟知したメンバーを擁し、一般的なアウトドアブランドとは一線を画す「海千山千會」。そのこだわりや思いは製品の細部にまで宿っていることで知られ、今回紹介する鉄の調理器具『タビ鉄』もしかり。
製品化に向けて素材や製法を三年にわたって複合的に検証し、最終的に神奈川県横浜市の山田工業所にたどり着いたという。同所は鉄を数千回にわたって叩く“打出し製法”にこだわり、料理人や愛好家から絶大な支持を得ている中華鍋のメーカーだ。
極薄の鉄を叩いて成形し、鉄の調理器として二種類の「タビ鉄」が完成した。『タビ鉄500』は、0.75合の白米を炊くことができ、皿としても使い勝手が良いのが特徴。
『タビ鉄750』は、肉や卵の炒めものを素早く調理するのに最適なサイズ。両耳に穴を設けており、こちらには取手をつけることもできる。岡山を拠点とする「Lue」による真鍮製の取手も別途販売している。経年変化を楽しめるのも鉄という素材の良点。ともに旅と時間を重ねていきながら、エイジングを楽しんでみてはいかがだろうか。
タビ鉄500
- 薄さ|0.8mm
- サイズ|W16.5×D4×H4cm
- 容量|500cc
- 重量|145g
- 価格|5,280円
タビ鉄750
- 薄さ|1mm
- サイズ|W18.5×D4.8×H7cm
- 容量|750cc
- 重量|245g
- 価格|5,280円
取手 Lue製
- 価格|2,950円
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