インテリアにもなるアルミの「孫の手」|CEMENT PRODUCE DESIGN
DESIGN / PRODUCT
2015年3月26日

インテリアにもなるアルミの「孫の手」|CEMENT PRODUCE DESIGN

CEMENT PRODUCE DESIGN|セメントプロデュースデザイン
かゆいところに手が届く

精緻な造形技術で生まれた「孫の手」

大阪を拠点に多面的な活動を見せるクリエイティブエージェンシー「CEMENT PRODUCE DESIGN(セメントプロデュースデザイン)」。彼らがあらたに取り組んだのは、現代のライフスタイルに合わせた「孫の手」。 ユニークかつ斬新なアプローチと産地の技術力が交配し、“エレガントな掻き心地”を実現した。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

富山県の鋳物技術×愛知県のジュエリー技術

誰もが感じたことがある、むず痒い背中。その問題を解決する手段として、さらには現代のライフスタイルに親和性のあるものとして、セメントプロデュースデザインは「孫の手」の開発に着手。富山の基幹産業であるアルミと高岡銅器をミックスし、スタイリッシュな孫の手=「MAGONOTTE」を完成させた。

生産を手がけたのは、富山県の「高田製作所」と愛知県の「PROOF OF GUILD(プルーフ オブ ギルド)」。それぞれが得意とする鋳物技術とジュエリー技術が見事にコラボレーションし、高純度鋳物とポリッシュが光るフラミンゴと馬の造形が完成。その佇まいはメゾンブランドのような繊細なデザインかつ、どこか片田舎のアルチザンを彷彿とさせる。またアルミならではの軽やかさと、その使い心地も好印象だ。

発売は4月上旬を予定。「コト・モノ・ミチ at TOKYO」や、セメントプロデユースデザインのオンラインショップ、全国のインテリアショップで展開される。エレガントな掻き心地は癖になること必至。インテリアアイテムとして部屋に飾るのもおすすめだ。

CEMENT PRODUCE DESIGN「MAGONOTTE」|セメントプロデュースデザイン「MAGONOTTE」

CEMENT PRODUCE DESIGN「MAGONOTTE」|セメントプロデュースデザイン「MAGONOTTE」

高田製作所 高田晃一
富山県高岡市を代表する鋳物メーカー、常務取締役。デザイナー、技術者として高田製作所の代表ブランドを手掛ける。2005年イタリアミラノサローネにて花器がMolteni&C Dadaのキッチンツールにセレクトされる。2009年純錫のインテリアブランド「SHIROKANE(シロカネ)」をフランスのメゾン エ オブジェに発表するなど、海外においても積極的な活動を続けている。

PROOF OF GUILD
2002年ジュエリーとフラワーのオーダーメイドショップとしてスタート。現在はジュエリー製作で用いる道具やこれまでに培った技術でさまざまなアイテムを手がけている。

CEMENT PRODUCE DESIGN
1999年設立。大阪、東京で、グラフィック、Web、プロダクトのデザインやプロデュースを手がける。PARCO、藤井大丸の広告デザイン、フランフランとの商品企画開発やUNIQLOの企業コラボTシャツの企画ディレクションなど幅広くデザイン。また自社プロダクトを企画、生産、流通まで展開し、現在は流通を見据えた形で日本の各地域との協業企画も積極的に進めている。2013年鯖江との協業製品「Sabae mimikaki (鯖江みみかき)」がGOOD DESIGN AWARD2013を受賞。2014年青山にギャラリー「coto mono michi at TOKYO」をオープン。

MAGONOTTE
サイズ|440×25×55mm
カラー|ヘアラインポリッシュ
素材|AC7A高純度アルミ鋳物
価格|1万5000円(税抜)

コト・モノ・ミチ
Tel. 03-6427-6648
http://coto-mono-michi.jp/

           
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