コンスタンチン・グルチッチがリデザインした新作LEDランプ「OK」発売|FLOS
FLOS|フロス
フロスの名作「PARENTESI」ランプを現代風にLEDの光源でリデザイン
コンスタンチン・グルチッチがリデザインした新作LEDランプ「OK」発売
1971年に発表され、Achille Castiglioni(アッキーレ・カスティリオーニ)とPio Manzu(ピオ・マンズー)がデザインしたイタリア工業デザインのアイコンと称される「PARENTESI」ランプをKonstantin Grcic(コンスタンチン・グルチッチ)がLEDの光源でリデザイン。PARENTESIのオリジナルに敬意を表し、最先端の技術を塔載した360°回転するフラットなLEDランプ「OK」が発売される。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
PARENTESIランプを再考するという試み
「PARENTESI」ランプは、ピオ・マンズーのオリジナルのアイデア(写真上)をもとに、“天井から床まで垂直方向にスライドし、軸を中心に360度回転する光源”として完成。同ランプはフロスから1972年に発表され、すでに40年以上を経過しても世界中で販売されている。
その間、照明の世界は従来の電球から多様性に富んだあたらしいテクノロジーへと根本的にシフトしたが、今回、「OK」をデザインしたコンスタンチン・グルチッチは、「照明のデザインは、もはや特定の電球だけに制限されません。今日、それは実際の光源をデザインすることを意味します。これはもっとも効果的で美しい手法を示している従来の電球を使用したPARENTESIランプの再考を私にチャレンジさせました。PARENTESIランプを再考すること、それはピオ・マンズーとアッキーレ・カスティリオーニの意思を未来へ継承することになるのでしょう」と語る。
“O”の形状と「KonstantinGrcic」の頭文字“K” よりネーミングされた「OK」
LEDランプ「OK」は、天井からワイヤーで吊るされた円盤状のディスクがスペースを包括的に光を照射、レールのように天井から床までなめらかに作動するワイヤーつきのフラットな丸いシェイプが特徴となっている。
ワイヤーを使った独特の構造を継承しつつ、アッキーレ・カスティリオーニによってデザインされた美しいローゼットのみ当時のままの形状を残した「OK」は、ホワイト、クローム、イエロー、ブラックの4色展開で登場する。
日本フロス
Tel. 03-3582-1468(9:30~18:30 土・日・祝休)
http://japan.flos.com/
KonstantinGrcic|コンスタンチン・グルチッチ
1965年ドイツ・ミュンヘン生まれ。イギリスのThe John Makepeace Schoolに家具職人としての訓練をつんだあと、ロンドンのthe Royal College of Art にてデザインを学ぶ。1991年、ミュンヘンにて自身のKonstantin Grcic Industrial Designを設立して以来、Authentics、BD Ediciones、ClassiCon、Flos、Magis、Muji、Nespresso、Vitraなど、世界をリードするデザインカンパニーのために家具、プロダクト、照明を開発。彼の作品の多くは世界の主要なデザインアワードを受賞。FLOSより発表した「MAYDAYランプ」は、2001年にコンパッソ・ドーロ賞を受賞し、ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに選定されている。Konstantin Grcic Industrial Designは現在、FLOSのテクニカル照明システムなど、かずかずのあたらしいプロジェクトに携わっている。