西川リビング｜オーガニックコットンアイテム販売サイト「10 Speed」

西川リビング｜NISHIKAWA LIVING

「地球の栄養だけで育ったコットン～Act for our planet～」の魅力をアピール

オーガニックコットン商品販売サイト「10 Speed」オープン

寝具・寝装品メーカーの西川リビングがB to Cビジネスとして初めて手がけるオーガニックコットン商品販売サイト「10 Speed（テンスピード）」（www.10speed.jp）がオープン。タオルやクッションカバー、ふとんカバー、パジャマをはじめ、ブランケット、リビングアイテム、ピロー、羽毛ふとんなどをラインナップして“オーガニックコットンのある暮らし”を提案する。デザインとブランドコンセプトづくりをOPENERSで連載をもつ Yoko Ueno Lewis（ヨウコ・ウエノ・ルイス）さんが担当している。

Text & Photographs by Yoko Ueno Lewis

トレーサビリティに徹底的にこだわった原料を使用

サイト名の「10 Speed（テンスピード）」とは、時速に換算すると約16キロで、ちょうど自転車をこぐスピード。“あまり急がず、きれいな海や山が見えたら、立ち止まってみる”というライフスタイルをイメージして命名されました。

展開する商品は、農場から最終商品ができあがるまでのトレーサビリティに徹底的にこだわり、国際的な認証基準であるOrganic Content Standard（OCS）の国際認証プログラムに基づき生産。染色もOCS認証を受けた認定染工場でおこない、オーガニックコットンでありながら10色のカラーバリエーションを揃えるのも魅力です。

10 Speedのデザインコンセプトとは

10 Speedでは、ストレスや疲労の日々にあってこそ、ビビッドな刺激をくれるデザインを提供したいと思いました。

たとえば、ひだまりや、木漏れ日の中、優雅なアフタヌーンティーのために、ソファにゆったりとすわって、静かに雑誌をめくっているようなライフスタイルには、無地で上質でいつまでも飽きのこない、黙っていても、そのたたずまいが目につくような、そんなオーガニックコットンのプランケットの1枚こそが、限りなくゴージャスかもしれません。

でも、バタバタと仕事に追われ、休みの日にも洗濯やグローサリーショッピングや家の修理やリレーションシップのもめごとなどに追われているうちに、いつのまにか日が暮れているというライフスタイルにあっては、はっとするようなパンチの効いた柄と色彩のブランケットがあれば、もしかしたら、ほんの数分前に起こった事件と、それほど違和感なく、そばにあってもいいなと思える存在になってくれるのではないかと思います。

そんな、願わくば、「右脳を刺激するようなデザインが10 Speedにあれば……」という想いで、デザインを創りました。10 Speedのデザインの基本は、以下の3つです。

1.　クリーンカット
2.　にごりのない彩度の高い色で、そこに少し白を混ぜた色
3.　再現可能なモチーフ（絵画でなくて、コンポジション）

10 Speedのカラーラインナップ

私は20代のころ、美大芸大受験のための実技試験の科目を教える予備校の講師をしていました。実技ですから、教えるといっても、数学や英語のようにはいきません。そこで数多くの生徒たちから私が学んだことは、デッサンはどんなに下手でも数をこなせば絶対に上手くなる、色彩構成はどんなに数をこなしても絶対に上手くならないということでした。

つまりデッサンは訓練と練習であり、色彩はその大半が才能だからです。1クラス35人に一人ぐらいの割合で、色彩感覚の天才がいます。その人には、「最初の課題だけこなせば、後は好きなことをしていてください」とお願いして、残りの34人には、その天才の作品をひたすらコピーする作業をしてもらいます。考えない、自分を出さない、コピーするのみです。（もちろん、これは作家を育てる授業ではなく、受験に受かるための授業であることをまず理解してもらってのことです）

これらの経験から私は、10 Speedは、きれいな色彩構成であって欲しいと考えています。

Calm Downを心がけたい毎日にオーガニックコットンを

10 Speedは自転車の速度を意味しますが、同時にHeart of Rider（自転車乗りのスピリッツ）を表現するワードです。ときどきは、スローダウン、カームダウンして、自転車に乗る人にも乗らない人にも、明るく、心地よく、さわやかに、気の合う友だちと雲をながめるような、そんなオーガニックコットンとのふれあいをエンジョイしていただきたい。そう願いながら、自分自身もCalm Downを心がけたい毎日を送っています。