杉本博司|京職人とコラボレーションした企画展開催
ART|京都造形芸術大学エントランスラウンジ 第5弾
杉本博司氏が京職人とコラボレーションした企画展開催
日本の現代美術を代表する現代美術家・杉本博司氏と、京職人による企画展「杉本博司+京職人:メダカの学校」。4月2日(水)~8月28日(木)まで、京都造形芸術大学エントランスラウンジにて開催される。
Text by KUROMIYA Yuzu
国内外を問わず注目を集める匠の技が結集
京都造形芸術大学のエントランスラウンジでは、2012年4月より企画展を年に2回開催している。第5弾となる今回は、日本を代表する現代美術家の杉本博司氏が登場。杉本氏のディレクションにより、卓越した木桶の技法と精神を受け継ぐ「中川木工芸 比良工房」や、日本最古の手作り茶筒の老舗「開化堂」とのコラボレーションが実現。京都の職人が制作を手がけた新作の彫刻や、空間演出が楽しむことができる。
この展覧会のために制作された彫刻2点は、ペースギャラリーニューヨークにて3月7日(金)から4月5日(土)まで開催されるグループ展「Mingei:Are You Here?(民藝の精神はここにあるのか?)」でも展示されている。
展覧会初日の4月2日(水)のオープニングレセプションには、杉本氏とともに、中川木工芸 比良工房の中川周士氏、開化堂の八木隆裕氏も来場予定。参加申し込みは、電話またはメールにて、京都造形芸術大学 企画室まで。
オープニングレセプション
日時|4月2日(水)12:00~13:00
ゲスト|杉本博司、中川周士、八木隆裕
会場|京都造形芸術大学 人間館1F エントランスラウンジ
京都府京都市左京区北白川瓜生山2-116
参加方法|電話またはメールにて
エントランスラウンジ企画展「杉本博司+京職人:メダカの学校」
会期|4月2日(水)~8月28日(木) 9:00~17:00
8月16日(土)は休館
会場|京都造形芸術大学 人間館1F エントランスラウンジ
京都府京都市左京区北白川瓜生山2-116
入場料|無料
京都造形芸術大学 企画室
Tel. 075-791-9122
kikaku@office.kyoto-art.ac.jp
杉本博司|SUGIMOTO Hiroshi
1948年、東京生まれ。1974年よりニューヨーク在住。現代美術作家として世界中の美術館に作品が収蔵されている。2008年建築設計事務所「新素材研究所」設立し、IZU PHOTO MUSEUM(静岡)ほか建築分野でも活動。構成、演出、美術を手がけた「杉本文楽曾根崎心中付り観音廻り」は、2013年に欧州3カ国で公演された。88年に毎日芸術賞、00年にはパーソンズスクールオブ デザイン ニューヨーク名誉博士号、09年に高松宮殿下記念世界文化賞、10年に紫綬褒章、そして、13年に高松殿下記念世界文化賞受賞。おもな著書に『空間感』(マガジンハウス)、『アートの起源』(新潮社)などがある。
http://www.sugimotohiroshi.com
中川周士|NAKAGAWA Syuji
卓越した木桶の技法と精神を受け継ぐ工房「中川木工芸 比良工房」。「京指物」と呼ばれる、木材の組み合わせだけでつくられる桶の美しさは、見る者を圧倒する。 京都の高級旅館や料亭からの桶の注文に応じるかたわら、伝統的で洗練された技を活かし、これまでの常識を打ち破るシャープな木桶「シャンパンクーラー」を生み出し、国内外の注目を集めている。
www.nakagawa-mokkougei.com
八木隆裕|YAGI Takahiro
日本最古の手作り茶筒の老舗「開化堂」。シンプルな美の裏には130余の工程が施され,確かな技術に裏打ちされた茶筒は、茶筒の口に蓋を合わせるとおのずとすーっと閉まるほどの精密さ。 気密性もあり経年変化を楽しめ「生涯に渡り使い込む」というストーリーのあるものづくりは、海外の評価も高い。
www.kaikado.jp/