gleen|岐阜県美濃地方で活動する若手作家3人の陶芸展
gleen|スペース大原主宰の伊藤達信氏らがディレクション
岐阜県美濃地方で活動する若手陶芸作家3人の展覧会
岐阜県多治見市に工芸ギャラリーをかまえる「スペース大原」、アートディレクターの吉田美樹子氏、そして、環境を考えたライフスタイルを提案するセレクトストア「gleen」との共同企画の展覧会『NEW CERAMISTS FROM MINO -打田翠・大森健司・松永圭太 展-』が、2月7日(金)より渋谷区・神宮前のgleenにて開催される。
Text by OKADA Kazuyuki(OPENERS)
“ぐい呑み”が手に入るレセプションパーティーも開催
岐阜県美濃地方は、桃山陶をはじめとする長いやきものの歴史を持ち、現在も多くの陶芸作家が活動している。そこにギャラリーを構える「スペース大原」は、スイスの建築事務所「Miller&Maranta」で勤務した、伊藤達信氏が主宰する。
このたびの展覧会では、美濃地方で活動し、今後の活躍が期待される若手作家3人を伊藤氏がセレクト。展示はやきものの作品のみならず、作家や作品のバックグラウンドをも垣間見ることのできる内容として、アートディレクターの吉田美樹子氏を迎えての、共同ディレクションをおこなう。
「現代においてはあらゆる分野で細分化が進み、つくり手の顔が見えにくくなっています。また同じように、身の回りにあるものの背景にまで想いを巡らせることは、少なくなっていると感じます。そんな中で、ひとりの人間がすべての工程を担当するやきものは、つくり手と作品とが、ダイレクトに結びつくアート。日常に取り入れることで、繊細さが増し、より豊かな生活を送るための手助けとなるのではないでしょうか。この展示が、そんな出会いのきっかけの場になればと思っています」と、伊藤氏は語る。
関連イベントとして会期初日の2月7日(金)には、ケータリングサービスをおこなうes Diningと、金沢の酒蔵 中村酒造株式会社協力のもと、出展作家が製作した“ぐい呑み”で、日本酒を味わうことのできる一般参加可能な「レセプションパーティー」を開催。その際に使用したぐい呑みは、持ち帰りができるとのこと。さらに15 日(土) には、一般社団法人「ていねいな時間」の協力により、出展作家が製作した茶碗と皿で、お茶と和菓子を楽しめる「茶店」も開催される。
「NEW CERAMISTS FROM MINO -打田翠・大森健司・松永圭太 展-」
会期|2014年2月7日(金)~2月16日(日)
時間|11:00~20:00
会場|gleen natural store tokyo
東京都渋谷区神宮前2-16-14 S.H bldg 1F
http://www.gleen.jp
レセプションパーティー
日時|2月7日(金)19:00~21:00
出展作家が製作したぐい呑みで日本酒を味わう
入場料|2000 円(出展作家によるぐい呑込み)※数に限りあり
協力|es Dining、中村酒造株式会社
茶店
日時|2月15日(土)13:00~18:00
出展作家が製作した茶碗と皿でお茶と和菓子を楽しむ
料金|500 円
協力|「ていねいな時間」×藤宮製菓
什器|町田恵(東京藝術大学大学院博士課程)
企画|gleen、スペース大原、吉田美樹子
伊藤達信|ITO Tatsunobu
1982年岐阜県多治見市生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業後、同SFC研究所(坂茂研究室)を経てスイス、イタリア語圏にある建築大学Accademia di architettura di Mendrisioへ留学。その後、スイスの建築事務所「Miller&Maranta」にて勤務し、帰国後は、やきものを中心として扱う工芸のギャラリー、スペース大原を主宰するほか、商店街活性化プロジェクト「タジミル」に関わるなど、幅広い活動をおこなう。
吉田美樹子|YOSHIDA Mikiko
1985年東京都生まれ。2008年成城大学文芸学部芸術学科卒。在学中は千足伸行氏に師事。イギリス、フランスへ留学し、帰国後は、衆議院議員秘書を経て、2009年ギャルリーためながに入社。2013年退社後より、高齢者や子供とアートを繋げる活動を開始。またギャラリーでの経験を活かし、アートディレクターとしても活動中。