クラフトの技と精神を発信。「HAMACHO HOTEL」内の特別な客室 |TOKYO CRAFT ROOM

momoko japan

DESIGN / PRODUCT
2019年9月15日

クラフトの技と精神を発信。「HAMACHO HOTEL」内の特別な客室 |TOKYO CRAFT ROOM

TOKYO CRAFT ROOM|トウキョウ クラフト ルーム

スウェーデンの「CKR」と広島の「さしものかぐたかはし」によるプロジェクト第三弾

日本橋・浜町に2019年2月にオープンした「HAMACHO HOTEL」。このホテルの二階に一室だけ変化を続ける特別な客室「TOKYO CRAFT ROOM」がある。世界的なデザイナーが日本のものづくりの現場に赴き、土地、歴史、技術、素材…多面的にリサーチをしながら、クラフトマンと協業。完成したアイテムはこの客室で発表され、客室の表情を少しずつ変えながら、空間を構成するものとして活用されていく。このたびスウェーデンを代表するデザインスタジオ「Claesson Koivisto Rune」 (クラーソン・コイヴィスト・ルーネ /以下、CKR)が「TOKYO CRAFT ROOM」に参加。10月16日にその全貌が明らかになる。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

CKRが提案する美しいフォルムと、木を高度に組む技術「指物」が融合

ホテルの一室を舞台に、クラフトの価値を編集しながら、未来へを紡ぐ役割を果たすべく、2019年にスタートした「TOKYO CRAFT ROOM」。
柳原照弘氏のディレクションのもと、世界的なデザイナーと日本のクラフトマンとの協業を、これまでに二回にわたって実施。
はじめはオランダ・アムステルダのデザインスタジオ「De Intuïtiefabriek」と岐阜県美濃加茂の木工作家・川合優率いる「SOMA」。
続いてスウェーデンで現在最も優れたガラス・陶器デザイナーとして知られる「インゲヤード・ローマン」と有田焼の名窯「香蘭社」。
それぞれが産み出したプロダクトはモノとしての魅力を発揮しながら、今日も「TOKYO CRAFT ROOM」の一部になっている。
Junya Igarashi
プロジェクト第3弾に参加するのは“CKR”の呼び名で知られるスウェーデンのデザインスタジオ「Claesson Koivisto Rune」だ。
現在、広島県熊野町を拠点に活動する「さしものかぐたかはし」の高橋雄二氏とモノづくりが進行中。CKRのウーラ・ルーネは、「TOKYO CRAFT ROOM」に実際に宿泊し、この部屋で過ごすにあたり必要なものを想像したという。
木を高度に組む技術「指物」をベースにしながら、洋家具作りも学んだ経験もある高橋氏の技術を把握したCKRは、テーブル、ベンチ、スツールのデザインを提案。
2019年10月16日(水)の発表に向けて両者は動いている。
「TOKYO CRAFT ROOM」のサイトでは「Recearch trip」「Design process」「Prodution」の三つの段階に分け、プロジェクトを紹介している。
Junya Igarashi
CKRと高橋氏の濃密な時間と双方の理解が、どのような形を生み出すのか。同サイトを見ながら期待を高めていきたい。
問い合わせ先

TOKYO CRAFT ROOM
http://www.tokyocraftroom.jp/

                      
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