21_21デザインサイトで『日本のデザインミュージアム実現にむけて展』
21世紀のデザインミュージアムに求められる役割について考える
21_21デザインサイトで『日本のデザインミュージアム実現にむけて展』
デザインの拠点である、21世紀のデザインミュージアムに求められる役割について、過去、現在、未来という視点から考える『日本のデザインミュージアム実現にむけて展』。2014年2月9日(日)まで東京ミッドタウン・ガーデン内にある21_21デザインサイトで開かれている。
Text by YANAKA Tomomi
過去の展覧会を振り返りながら、デザインの魅力と重要性に迫る
デザインの視点からさまざまな発信、提案をおこなう場として2007年に誕生した21_21(トゥーワン・トゥーワン)デザインサイト。衣服デザイナーの三宅一生、グラフィックデザイナーの佐藤卓、プロダクトデザイナーの深澤直人というそれぞれの分野で卓越した3人のデザイナーがディレクターを務めている。
こでまでにも21_21デザインサイトでは、『安藤忠雄2006年の現場 悪戦苦闘』『チョコレート』など、さまざまな角度から意欲的な23の企画を開催。トークやワークショップといった教育プログラムにも力を入れ、デザインミュージアム設立の機運を高めてきた。今回の『日本のデザインミュージアム実現にむけて展』では、過去に開催された展覧会を再構築し、生活や文化、社会と深くかかわってきたデザインの今後の可能性について考えようと試んでいる。
会場ではモノづくりの「MAKING」、モノとコトの仕組みを発見する「FINDING」、同時に地域を世界に繋ぐ「LINKING」、さらに日本のグラフィックデザイナーの草分けとして知られる田中一光らの巨匠デザイナーの表現に迫る「CREATING」などにカテゴライズ。過去に21_21デザインサイトで開催してきた展覧会を振り返りながら、デザインの魅力と重要性に迫ってゆく。
日本初のデザインミュージアム設立への機運を盛り上げようと開かれる『日本のデザインミュージアム実現にむけて展』。私たちの暮らしすべてにかかわり、産業の発展、さらなる豊かさにもつながってゆくデザイン。この展示を見れば、日本ならではの、さらには世界の優れたデザイン文化を次世代に継承する場、デザインの可能性について考える場が必要であることに、気づかされるはずだ。
『日本のデザインミュージアム実現にむけて展』
会期│10月25日(金)~2014年2月9日(日) ※火曜、12月27日~1月3日は休館
時間│11:00~20:00
会場│21_21 DESIGN SIGHT
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
Tel.03-3475-2121
入場料│一般1000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料