GEORG JENSEN|「ピッチャー 992」がサザビーズに出品
GEORG JENSEN|ジョージ ジェンセン
ヘニング・コッペルによるシルバーの傑作
「ピッチャー 992」がサザビーズのオークションに出品
11月23日(土)にニューヨークのサザビーズで開催される(RED)オークションに、ジョージ ジェンセンの「ピッチャー 992」が出品されることになった。「ピッチャー 992」は“スカンジナビアン・モダンの父”と称される偉大なデザイナー、ヘニング・コッペル(Henning Koppel)によって、1952年にジョージ ジェンセンのために制作されたシルバーの傑作である。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
世界屈指のデザイナー2人がピッチャーに施したこと
今回の主催者である(RED)とは、U2のボーカリストとして知られ、慈善活動家でもあるボノ(Bono)によって設立された組織。アフリカのHIV、エイズ対策支援を目的としている。
サザビーズで開催されるオークションは、世界を代表する2人の天才デザイナー、ジョナサン・アイブ(Sir Jonathan Ive)とマーク・ニューソン(Marc Newson)が出品コレクションのデザイン監修を務めている。ジョージ ジェンセンのクラシックな「ピッチャー 992」も、ふたりの手によって内側に赤いラッカー仕上げをほどこした特別仕様に生まれ変わった。
マーク・ニューソンはこのプロジェクトについて、「ジョニー(=ジョナサン・アイブ氏)と私にとって、時代や場所にとらわれず、私たちが愛してやまないデザインから生まれた、数々の素晴らしいコレクションのデザインを監修することは、まるでスリル満点の旅行を満喫しているようなものです。単なるチャレンジではなく、本来の機能性以上のものを引き出しながら、文化的な意義を一つの形にするのです。それぞれの作品と制作プロセスが人としての価値を感じさせ、また作品が人としての命の尊さを最大限考える上で、さまざまな価値観を持ちながら、オークションに出品されることを願います」とコメントする。
スターリングシルバーの傑作である「ピッチャー 992」は、最高峰の素材と優れた技術の結晶。ジョージ ジェンセンはこれまで水差しの内側に色のついたラッカー仕上げを施したことはない。しかしジョナサン・アイブとマーク・ニューソン両氏の強い意向によって、(RED)オークション用の特別仕様として、パントン®1805Cの鮮やかなレッドを挿し色とした、ラグジュアリーな作品に仕上げられた。
ジョージ ジェンセンのCEO 兼チーフクリエイティブオフィサーのデビッド・チュウ氏は、「ジョージ ジェンセンがこのような意義深い活動によって、チャリティ支援の一助となれることを大変光栄に思っています。またマーク、ジョナサンは世界を代表する偉大なデザイナーであり、卓越したデザインを生み出す彼らの研ぎ澄まされた感性と非凡な才能に、大いに魅了されています。彼らのクオリティとデザインにおける確かな審美眼と、来年で創業110周年を迎えるジョージ ジェンセンの高いクラフツマンシップの融合は、世界に向けてのあらたな旅立ちとなるでしょう」とコメントを寄せる。
オークションに関するサイト
www.sothebys.com/en/auctions/2013/null-n09014.html
(RED)に関するサイト
www.red.org/
マーク ニューソン 公式ホームページ
www.marc-newson.com
ジョージ ジェンセン
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