京都「ギャラリー9.5」でエキシビション「断絶から、連続を生む」開催|TAKAHASHI HIROKO
TAKAHASHI HIROKO|高橋理子
「BUNKA HOSTEL TOKYO」が目指す姿を高橋理子の作品を通して体感する展覧会
京都でエキシビション「断絶から、連続を生む」開催
「キッザニア東京」や「CLASKA(クラスカ)」、「ホテル アンテルーム 京都」などの施設を手がけたUDSが企画・設計・運営をするホステル「BUNKA HOSTEL TOKYO(ブンカ ホステル トーキョー)」が、2015年12月14日(月)、東京・浅草のすしや通りにオープン。このホステルのコンセプト立ち上げから参加し、ブランディングやアートディレクション、VI(ヴィジュアル・アイデンティティ)デザインなどを手がけたアーティストの高橋理子氏の作品を通して、「BUNKA HOSTEL TOKYO」が目指す姿を体感できる展覧会が11月7日(土)より、京都「ギャラリー9.5」で開催される。
Photographs by SUZUKI Shimpei Text by KAJII Makoto (OPENERS)
個展のテーマは「リノベーション」
12月14日(月)にオープンする「BUNKA HOSTEL TOKYO」は、浅草の商店街の一角に位置する築30年の商業ビルをリノベーションした、外国人旅行者をメインターゲットとするホステル。現代的でリアルな日本の感性を発信するあらたなスポットとして誕生する。
高橋理子個展「断絶から、連続を生む」は、同ホステルとおなじくUDSが運営する京都市内の「HOTEL ANTEROOM KYOTO」内のギャラリースペース「ギャラリー9.5」で、BUNKA HOSTEL TOKYOの関連企画として開催。本展は、BUNKA HOSTEL TOKYOのブランディングを手がける高橋氏による「リノベーション」をテーマにした展示構成を予定している。
ホテルのエントランスからつながるギャラリー9.5は、九条と十条のあいだにホテルが位置することから名づけられた自由度の高い空間で、ギャラリーでは、京都を拠点に活動するクリエーターを紹介する企画展をはじめ、彫刻家・名和晃平氏がディレクションする「SANDWICH」との共同プロジェクトも進行中など、伝統と文化の息づく京都から、国内外問わずあたらしいカルチャーをひろく発信している。
昨年誕生した高橋理子の創作スペース
高橋理子氏の仕事ぶりを体感できる施設は東京にもある。創作のベースとなる「高橋理子押上スタジオ」だ。東京スカイツリーをのぞむ東京・墨田区業平にあり、築50年の元鉄工所をリノベーションして昨年10月に完成した3階建てのスタジオは、高橋氏のたっての希望で、スキーマ建築計画の長坂常氏が設計を担当した。
1階はギャラリーやショップとして使用できる多目的スペースで、週末には「ヒロコレッジ」のプロダクトを販売するショップがオープンする。2階は30畳の広さがあるショールームで、着物や浴衣の販売や相談を予約制で受け付けている。3階にはボタニカルガーデンと高橋氏の個室スペースがあるが、こちらは原則一般公開されていない。
「BUNKA HOSTEL TOKYO」のオープンまであと1カ月ほど。日本の感性を世界に発信するあらたな施設が、どんな環境のもとで生まれたのか、原点をのぞいてみてはいかがだろうか。
高橋理子押上スタジオ
東京都墨田区業平4-11-2
Tel. 03-6456-1624
http://takahashihiroko.com/
高橋理子|TAKAHASHI Hiroko
1977年生まれ。円と直線のみで構成された図柄により、独自の活動を展開するアーティスト。自身をマネージメントする組織である高橋理子株式会社の代表取締役でもある。東京藝術大学で日本の伝統工芸全般、とくに染織の歴史や伝統技術について学び、博士号を取得。現在は、着物を表現媒体とした創作活動のほか、日本各地の伝統技術をもった工場や職人とのものづくりをおこないながら、国内外問わず作品を発表している。また、さまざまな企業や産地とのコラボレーションも多く、活動は多岐にわたる。
http://takahashihiroko.com/
TAKAHASHI HIROKO EXHIBITION 断絶から、連続を生む
会期|2015年11月7日(土)~11月30日(日)
時間|12:00~19:00
場所|ホテル アンテルーム 京都「ギャラリー9.5」
京都市南区東九条明田町7番
ホテル アンテルーム 京都
Tel. 075-681-5656
http://hotel-anteroom.com/