MEDICOM TOY EXHIBITION'19 開催直前インタビュー|MEDICOM TOY
DESIGN / FEATURES
2019年7月17日

MEDICOM TOY EXHIBITION'19 開催直前インタビュー|MEDICOM TOY

MEDICOM TOY |メディコム・トイ

メディコム・トイ代表取締役社長 赤司竜彦さんに聞く(2)

今年以降は非常に多角的な見せ方になると思います

──昨年もエキシビション直前にインタビューをさせていただきましたが、今年はどのような内容になりそうでしょうか。
赤司 より多面性を持った商品開発が加速している印象があります。どんどんどんどん世界が狭くなって、今まで写真集でしか見ることができなかったような作家やアーティストとSNSを通じて連絡が取れてしまったりするわけです。自分が伝えたいことを本人に直接送れるというとてもハッピーな環境ですね。
自分の中でいくつか面白い取り組みをやりたいと思っているプランの中に、日本のこれから先を担うアーティストと、海外のトップアーティストが一緒に何かできたら面白いだろうなという思いがすごくあって。この人とこの人でこういうことができないかなっていう話を両方にお話したところ、ああ面白い。ぜひやりたいねという話になったんです。そのあたりのプログラムが2つ3つ、おそらく今年のエキシビションで発表できるだろうと思います。
──その海外と国内のアーティストはこれまで面識がないもの同士ですか?
赤司 まったくないです。もちろん日本のアーティストは海外のアーティストを知っています。めちゃくちゃ有名ですから。でも向こうのアーティストはまだ日本の若い才能を知らないわけです。
でも実はこんなアーティストがいて、こういうことを一緒にやりたいんだけどどうだろうという提案を──たぶんお断りされないだろうなと思いつつ双方に話したところ、ふたつ返事でOKだったので、これはきっと面白がってくれてるなと思って。そのキャスティングの感度だけは鈍らないよう頑張っていきたいですね。これはうちとしては初めての試みとなります。アーティストも面白がってくれて、私自身もすごく楽しめているというケースがこれから出てきそうな気がしています。
──それはとても楽しみです。
赤司 あとは、この秋以降に出る新商品も、従来の枠を超えた表現のアイテムがたくさんお見せできると思います。私が手がけているものの中だとVAG(VINYL ARTIST GACHA)のアーティストのプログラムがどんどん加速してガチャポスという郵便局との取り組みがはじまったり。いろんなことがパラレルに進行しながら、点と点がうまくつながりはじめている感じですね。
よくアーティストの皆さんとお話しするんですけれども、ものを作り続けているとひとつひとつの点がうまくつながって、いろんなプロダクツやコンテンツやソフトとなって広がっていくじゃないですか。一緒にやることでみんなが幸せになるといいよねって。
それまではひとつの作品がBE@RBRICKになりました、みたいなワンショットのお仕事が多かったんですけれども、最近は連鎖する仕事が本当に増えましたね。
例えば、BE@RBRICKになったら、その次はVAG、それからFABRICK®、ガチャポスで展開しよう……みたいな事がどんどん広がって表舞台に出ていける環境設定がどんどん取りやすくなっている気がしていて。うちの会社をハブにしながら、世界中の作家たちをつなぐことで面白いものを作ってくれるといいなという感じです。
その代表的な例としては、2年半ぐらい前からご一緒させていただいている、ひなたかほりさんの「MORRIS」というキャラクター。どんどん成長していっているんです。いま彼女のエージェントをやらせていただいているんですが、世界中からオファーをいただいているので、このMORRISも良いかたちで展開していけたらいいなと思っています。
──アーティストやコンテンツをつなぐハブ化のお話は昨年も聞かせていただきましたが、ますますそれが目に見えるかたちで進んでいっているんですね。
赤司 ええ。そして今年以降は非常に多角的な見せ方になると思います。立体物だけでなく、Amplifier (ロックアパレルブランド)だったり、去年発表したNoodle(実験的ファッションプロジェクト)といったプログラムも加速していますし、かなり有機的に動き始めている感じがしています。だからいますごく楽しいです。
世界中の才能に触れて、その才能を外に対してアウトプットしていくこと。そしてそこに自分たちの感性を乗せられること。作り手、受け手が一緒に喜んでくれること。これらが無常の喜びでもあります。たぶん“えっ!?”って感じのものもあれば“やられた!”というものもあると思うので、そのあたりも楽しみにしていてください。あとは、今回から会場内で流れる音楽を作ってくれる人が現れたんです。
──MEDICOM TOY EXHIBITIONのテーマ音楽を、ですか?
赤司 ええ。去年まではずっとあり物の音楽を流していたんですけども、とある音楽集団からぜひ作らせてくださいという申し出があって。今後MEDICOM TOY EXHIBITIONのテーマはもしかすると彼らが毎年作ってくれるかもしれませんね。開催まであとわずかですが、たくさんの方に足を運んでいただけることを願っています。
『MEDICOM TOY EXHIBITION ’19』
会場/スペース オー[表参道ヒルズ 本館地下 3階]
場所/東京都渋谷区神宮前4-12-10
表参道ヒルズイベント会場連絡先 03-3497-0360 ※会期中のみ
期間/2019年7月20日(土)~2019年7月25日(木) ※会期中無休
※20日(土)、21日(日)は入場制限あり。
開場時間:11:00~21:00(日曜は20:00まで) ※入場は閉場の30分前まで
入 場 料:一般300円(税込)
詳細はこちら
http://www.medicomtoy.co.jp/information/ex19.php
開催記念商品(いずれも会場にて2019年7月20日(土)発売予定)
BE@RBRICK DAFT PUNK(DISCOVERY Ver.)GUY-MANUEL de HOMEM-CHRISTO 1000%/THOMAS BANGALTER 1000%
E@RBRICK DAFT PUNKに待望の1000%新作が登場! 「Guy MANUEL de HOMEM-CHRISTO」と「THOMAS BANGALTER」の2種展開。各全高約700mm。各4万8000円(税別)
MOON BE@RBRICK 100% & 400%/1000%
月面着陸50周年を記念して、NASAイメージライブラリーの月面写真をウォータープリントで表現したMOON BE@RBRICKが100% & 400%、1000%で登場。各全高:約70mm/280mm/700mm。100% & 400%は1万2000円(税別)。1000%は4万8000円(税別)。※本商品はNASA(アメリカ航空宇宙局)の正式許諾を受け製作されております。
CAMO SHARK BE@RBRICK 100%/400%/1000%
MEDICOM TOY CAMO SHARK BE@RBRICKが100%、400%、1000%の3サイズで登場。各全高:約70mm/280mm/700mm。100%は2000円(税別)。400%は1万円(税別)。1000%は6万円(税別) ※1000%サイズは会場での発送(送料別)も可能。
BE@RBRICK カリモク fragmentdesign 400% polygon – CHESS/carved wooden – LONGITUDINAL CHESS 
カリモク社製木製400% BE@RBRICK fragmentdesignに新作が登場。1品ずつ熟練した職人のハンドメイドで仕上げられた究極の逸品。各全高約280mm。各22万円(税別)。
FLOWER BOMBER(GESSO BLACK Ver.)
BANKSYのグラフィティにインスパイアされたFLOWER BOMBERのスタチューにGESSO BLACK Ver.が登場。全高約360mm。5万8000円(税別)。
MONKEY SIGN(DRIP Ver.)
BANKSYのグラフィティにインスパイアされたMONKEY SIGNのスタチューにDRIP Ver.が登場。全高約360mm。4万8000円(税別)
問い合わせ先

[展示会・開催記念商品・入場制限について]
メディコム・トイ ユーザーサポート(平日11:00~18:00)
Tel.03-3460-7555 
www.medicomtoy.co.jp

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