BiSH vs BE@RBRICK WACK代表取締役・渡辺淳之介氏インタビュー | MEDICOM TOY
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2021年5月10日

BiSH vs BE@RBRICK WACK代表取締役・渡辺淳之介氏インタビュー | MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

今回のBE@RBRICKはパッケージにもこだわった

「楽器を持たないパンクバンド」として人気のBiSHから、アイナ・ジ・エンドとセントチヒロ・チッチのBE@RBRICKが発売。リリース記念として、彼女たちが所属するWACK代表取締役・渡辺淳之介氏にメールインタビュー。フィギュアやBE@RBRICKへの思い、渡辺氏の愛するファッション、自身のブランドについてまで幅広く語ってもらった。

Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

SMELLS LiKE TOY SPiRiTS

2015年3月に結成。「楽器を持たないパンクバンド」としてエモーショナルなライブが注目を集め、横浜アリーナや幕張メッセでのワンマンライブを成功させてきたBiSH。
昨年12月24日には332日ぶりとなる有観客ワンマン「REBOOT BiSH」を代々木第一体育館にて開催。今年5月からは9mm Parabellum Bullet、サンボマスター、NOT WONK、ドミコ、ヤバイTシャツ屋さん、Dragon Ash、ゲスの極み乙女。、氣志團、マキシマム ザ ホルモン、東京スカパラダイスオーケストラ、Creepy Nuts、04 Limited Sazabysという全12組の超豪華アーティストを迎えての初の対バンツアー「BiSH’S 5G are MAKiNG LOVE TOUR」もスタートし、さらなる快進撃を続けている。
そのBiSHからメンバーのアイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチがBE@RBRICK 100% & 400%になって登場する。
写真左:アイナ・ジ・エンド(BiSH) 写真右:セントチヒロ・チッチ(BiSH)
コロナ禍により本来計画されていたシングルリリースの予定を急遽変更、全7曲収録のアルバムとして2020年7月22日にリリースしたメジャー3.5thアルバム『LETTERS』の衣装をイメージしたデザインは、「清掃員」(BiSHファンの呼称)垂涎のアイテムとなること間違いなしだ。
今回はリリースを記念して、彼女たちが所属するWACK代表取締役・渡辺淳之介氏にメールインタビューを実施。
プロデュースや作詞を手掛ける他、自身のファッションブランドも展開する渡辺氏は、なぜBiSHをBE@RBRICKにしたかったのか。幼少期からの文化的背景についてうかがった。
WACK代表取締役・渡辺淳之介氏

思い出はSTARWARS EPISODE1のボトルキャップ

──まずは渡辺さんのフィギュア歴からお聞かせください。思い出に残るもの、いまでも大切にしているものはございますか。
渡辺 中学生の時にSTARWARS EPISODE1のボトルキャップに最高にハマりました。当時は当たりのシールも確実にわかるようになっていたので、コンビニを梯子して何駅も歩きました。コレクションステージだけは、どうしても手に入らず涙しました。
あとは仮面ライダー、ウルトラマンは幼少の時からフィギュアで遊んでいましたし、エヴァンゲリオンのフィギュアなどは今もたぶん実家に眠っています。
──以前拝見したドキュメンタリー映像で、事務所内にセックス・ピストルズ(註1)『Never Mind the Bollocks』のBE@RBRICKが飾ってありましたが、あれは渡辺様の私物でしょうか。BE@RBRICKとの出会い、印象についてお聞かせください。
渡辺 ピストルズのBE@RBRICKは僕の私物です。当時OriginalFake(註2)の作品が大好きで、買いたくても高かったり、希少だったりで買えなかったものを今大人買いしてます・・・・(笑)
(註1)
1970年代後半にロンドンで勃興したパンクムーヴメントを代表する象徴的グループ。シングル「Anarchy In the U.K. 」「God Save the Queen」に続き、1977年10月に唯一のオリジナルアルバム『Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols(邦題:勝手にしやがれ!!)』をリリース後、初のアメリカツアー中の78年1月14日にヴォーカルのジョニー・ロットンが脱退。実質上の解散となった。
(註2)
NYを拠点に活動するグラフィックアーティストのKAWS(カウズ)と日本のトイメーカーのMEDICOM TOY(メディコム・トイ)のコラボレーションで誕生したストリート系ファッションブランド。2006年5月、南青山に初の旗艦店をオープン。2013年に終了。
──2017年3月にBiSHのメジャーセカンドシングル「プロミスザスター」BE@RBRICK盤が発売されました。1万5000円という高額商品でしたが、どういう企画意図だったのでしょうか。発売後の反響についても教えてください。
渡辺 メディコムさんと組んでやられていたTHE MAD CAPSULE MARKETSやBRAHMANのフィギュア付きCD(註3)を持っていて、いつか僕がレコード会社に入ったら絶対にやろうと思っていたので、この時BE@RBRICK付きの商品が出せたことは非常に感慨深かったです。当時もそうでしたが、いまもプレ値で取引されていたりと懐かしいなと思っております。
(註3)
1999年にBRAHMAN「deep / arrival time」(フィギュア付き7inchシングル)、2004年にTHE MAD CAPSULE MARKETS「SCARY -Delete streamin' freq. from fear side-」(POCHI-CAR組み立てキット付きシングルCD)がリリース。ともにメディコム・トイがフィギュアを製作し、特製のブリスターパッケージにて限定発売された。
BiSHのメジャーセカンド・シングル「プロミスザスター」BE@RBRICK盤(SG + DVD + IDOL BE@RBRICK 400%)に同梱された、「IDOL BE@RBRICK 400%」
※完売
BE@RBRICK TM & ©️ 2001-2021 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved.

BiSHのメンバーがBE@RBRICKになることが嬉しい

──今回、BiSHのメジャー3.5thアルバム『LETTERS』の衣装を着たアイナ・ジ・エンドさん、セントチヒロ・チッチさんのBE@RBRICKが発売されることになりました。製作時にこだわった点、出来上がった感想をお聞かせください。
渡辺 またBE@RBRICKを作らせていただく機会に恵まれて嬉しいです。ただ単に自分の商品がBE@RBRICKとなることが嬉しいのですが、衣装の素材を撮った写真を使ったりとパッケージにもこだわらせていただきました。
──BE@RBRICK以外でもメディコム・トイで思い出に残る商品、欲しかった商品はございますか。
渡辺 僕が運営しているアパレルショップ「MULTiPLE MANiACS(マルチプルマニアックス)」でも飾っていますが、映画『時計仕掛けのオレンジ』のロッキングマシーンはお気に入りです。
また当時は手がでなかったので買えなかったのですが、KAWS作品のBE@RBRICK 1000%はメディコムさんに伺った時に初めて本物を見て欲しいー! と思いました。
──ここからはWACKのさまざまな活動と切り離せないパンク文化の魅力についてお聞かせください。渡辺さんが最も影響を受けた人物はどなたでしょうか。また、WACK所属アーティストの衣装、渡辺さんご自身も普段よく着用されているファッションの魅力はどんなところにあるでしょう。
渡辺 まず間違いなく一番影響を受けたのはマルコム・マクラーレン(註4)です。いろいろな文献を読んでいくなかで、マルコム・マクラーレンの取ったスキャンダルをプロモーションに変えていく施策は本当に刺激になりました。
やはり憧れのセックス・ピストルズと一緒のものが着たいという想いが強く・・・・いまだに色あせないクリエイティブは脱帽です。
(註4)
1971年、ヴィヴィアン・ウエストウッドと共にブティック「Let It Rock」をロンドンにオープン。渡米時に多大な影響を受けたバンド New York Dollsのマネジャーを経てSex Pistolsを世に送り出し、過激で反社会的なイメージ戦略で大成功を収めた。

NIGO®️さんの作るものすべてから影響を受けた

──世代的には90年代の日本のストリート系ファッションブランドの影響も大きいのではないでしょうか。
渡辺 やはりNIGO®️さんの影響はすごく大きいですね。NIGO®️さんの作るものすべてを雑誌などから、当時はかっけーなーと思いながら追いかけていました。
UNKLEのアートワークも最高にイカしてました。
──渡辺さんはNIGO®️さんと共同で"NOT IDOL"をコンセプトに掲げた5人組グループ BILLIE IDLE®️をプロデュース(2015年結成。2019年活動休止)されていますが、ご一緒されていかがでしたか。
渡辺 NIGO®️さんからお話を頂いた時は震えました。基本的には僕自身、今まで享受してきたものをアウトプットしているだけだったので、NIGO®️さんに作品を認めていただけたことは、僕も間違ってなかったんだと嬉しくなりました。
90年代のファッションブランドは、本当に僕の根幹を形成している文化だと思います。
──渡辺さんご自身も2018年にクリエイティブディレクターを務めるファッションブランド「NEGLECT ADULT PATiENTS(ネグレクトアダルトペイシェンツ)」 をスタートさせました。ファッションブランドをやろうと思われたきっかけ、実際に始めて気づいたこと、ディレクションの醍醐味を教えてください。
渡辺 もちろんマルコム・マクラーレンが行っていたことも第一に理由としてはあるのですが、音楽とファッションはお互い切っても切れない存在だと思っております。その中で自分としても、ファッションについてはいつかやってみたいと思っていました。
現状はシーズンごとにコレクションを発表してますが、とにかくタイトなタイム感にびっくりしました。
自身で着たい服をディレクションできることはこの上ない喜びです。
──先日発表された「NEGLECT ADULT PATiENTS」21AW CAMP RAVE PARTiES COLLECTiONのテーマおよびメインとなるアイテムについて教えてください。
渡辺 今回は違法レイヴパーティーを意識しました。昔、秘密裏に行われていたパーティーを意識し、コロナ禍で不要不急と言われたイベントたちの無念もあわせて行いました。
メインアイテムはデジタルカモやfaceによる手書きチェックの光沢あるジャケットです。
「NEGLECT ADULT PATiENTS」21AW CAMP RAVE PARTiES COLLECTiON
──これまで数々の企業とのコラボレーション(「WACK」タワーレコード、WEGO、GUなど、「NEGLECT ADULT PATiENTS」GR8、DIESELなど)を実現されていますが、どういうところに面白さを感じていらっしゃいますか。
渡辺 コラボレーション相手のことを考えることによって、より違うクリエイティブを想像できることが非常に魅力的だなと思っております。コラボレーションすることによってお互いリーチできていなかったところにリーチできるということもいいなと思っております。
今後はどんどん海外ブランドとのコラボ等もやってみたいなと思っております。
──再びメディコム・トイの話題に戻りますが、これからメディコム・トイとのコラボレーションでやってみたい企画があれば教えてください。
渡辺 さきほど挙げた『時計仕掛けのオレンジ』のロッキングマシーンのような、弊社で作るMVの中に登場したものや歌詞からできたものなど、現実と虚構がまじったようなコラボができたらいいなと思っています。
──最後に2001年に誕生し今年20周年を迎えるBE@RBRICKにメッセージをお願いいたします。
渡辺 弊社は設立7年目の今でも長い期間やってきたなぁなんて思うのですが、メディコムさんはもちろんのこと、BE@RBRICKという世代を超えて20年間も愛され続けるコンテンツがあることが本当にすごいことだなと思います。
これからも素敵なBE@RBRICKを創っていただきたいと思っております。
BE@RBRICK 100% & 400% アイナ・ジ・エンド
BE@RBRICK 100% & 400% セントチヒロ・チッチ

サイズ|[100%] 各全高約70mm。[400%]各全高約280mm。
価格|各1万9800円(税込)
発売日|2021年5月発売予定
取扱店舗|メディコム・トイ直営店舗及びオンラインストア各店、西武渋谷店
※数量限定商品のため、在庫が無くなり次第、販売は終了となります。
©️ WACK, Inc. All Rights Reserved.
BE@RBRICK TM & ©️ 2001-2021 MEDICOM TOY CORPORATION. All rights reserved.
問い合わせ先

メディコム・トイ ユーザーサポート
Tel.03-3460-7555

                      
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