CO2排出権の価値化・還元も

自宅の電力の状況をいつでもどこでもパソコンやスマートフォン、携帯電話などの端末で知ることができ、これまで見逃されがちだった排出権の価値化や還元、太陽光発電の異常や故障の早期発見を可能にした「エコめがね」が誕生した。

仕組みは、家庭内の分電盤に専用のセンサーを取りつけ、無線LANとインターネットを介して「エコめがね」のサーバーに蓄積されたデータをユーザーが手持ちの端末で見られるというもの。

「エコめがね」では、家庭内の消費電力量や太陽光発電による発電電力量を時間ごとや日別、月別でグラフなどにより“見える化”し、節電や創エネを支援。電力会社の各種電気契約プランに応じた金額を表示でき、買電月額予想やほかのユーザーと比較することで、節電意識を高める工夫がほどこされている。

太陽光発電状況については、最大発電量と累計発電量を計測、月ごとに見守りレポートが提供され、発電システムの異常の早期発見などに役立てられる。また、国内クレジット認証委員会から承認を受けた手法で創出した排出権を利用して、環境保全活動への寄付やエコグッズ商品との交換も可能な「エコフラワー」というサービスも展開される。ただし、現在、ほかの国内クレジット制度に加入している場合は、「エコフラワー」は利用できない。

価格は、センサーをレンタルする場合は月額980円。買い取る場合は初期費が3万1500円、月額料金は390円となり、ホームページから申し込む。今後、2011年末には、冬の節電ニーズに応えるため、太陽光システムを設置していない一般家庭に向けてもサービスを拡張する予定という。

今後も求められるであろう節電への高い意識。楽しみながら自宅の電力の状況を把握できる「エコめがね」の登場は、節電や創エネへの強力なサポートパーツとなりそうだ。

エコめがね
http://eco-megane.jp/