okamura|建築家・平田晃久×温室・塚田有一「Flow-er」開催
DESIGN / ARCHITECTURE
2015年1月5日

okamura|建築家・平田晃久×温室・塚田有一「Flow-er」開催

okamura|岡村製作所

オカムラデザインスペースR 第10回企画展

平田晃久×塚田有一「Flow-er」開催

岡村製作所がデザイン展やトークショーなどさまざまなイベントのために開設した「オカムラデザインスペースR」。毎回異なるジャンルの複数のアーティストが、アートの枠組みを超えサイエンスとインダストリーの新領域にまで踏み込む意欲的なコラボレーションを展開する。今回は、建築家の平田晃久氏とフラワーアーティストの塚田有一氏を迎え、インスタレーションを展示する。

Text by SUGIURA Shu(OPENERS)

緑あふれるかつてないオフィス空間

水と植物を用いて、われわれの記憶に眠る原風景としての大きな花のような、あるいは優しい里山のような風景――今回建築家とフラワーアーティストによって再現されるのは、屋内とは思えないような、自然の美しさが強く感じられる空間だ。タイトルの「Flow-er」は、溢れる水と植物の力で現れる原風景を意味するものだという。

「オカムラデザインスペースR」では毎回、「いま、建築設計で最も関心があって、この場で実験的に挑戦してみたいこと」というテーマで、建築家に展示企画を依頼する。インスタレーションの中に、建築と風景の近未来を表現しようとしていう試みだ。

平田氏は、構成要素が積極的に「絡み合う」状況にチャレンジしたいと、その思いを述べる。「建築的な仕組みの表層に水や植物を絡ませるのは、そう難しくない。もう数歩踏み込んで、その場所の空間と絡み合い、さらに訪れる人々の身体的動きとも絡み合うランドスケープが理想」

そのうえに、今回は、人工化されたオフィス空間に、「溢れる水と植物の力」を導入することにもチャレンジしている。水と植物の溢れる力を会期中、維持し育てていく技術が必要となる。協働者の塚田氏の構想と技術の力は不可欠だ。

2人は、「オフィス空間に、水と構造体と植物がからみ合った、庭とも建築ともつかない光景をつくりたい。中央のアクリル構造体を伝って、水が一枚の花のように広がりながら流れ落ちます。人はその世界に入り、目に見えあるいは見えないさまざまな流れに耳をすまします。これは庭師の思考に導かれながら、建築の硬い殻を水の流れの中に解き放ち、私たちのからだを、変化する水の様態の中に解き放つ試みです」と、今回の展示を説明する。

期間中は、シンポジウムや、能楽師の安田登氏の公演「水の音」、塚田氏の花のワークショップなども開催される。

「Flow-er」

企画建築家|平田晃久

協働者|塚田有一

開催期間|2012年7月24日(火)~8月10日(金)

10:00~18:00(7月29日、8月4、5日休)

入場料|無料

会場|オカムラ ガーデンコートショールーム内

「オカムラデザインスペースR」

東京都千代田区紀尾井町4-1

ニューオータニ・ガーデンコート3F

Tel. 03-5276-2001

http://www.okamura.co.jp/company/topics/2012/2012spaceR.php

シンポジウム「Flow-erの風景」

日時|2012年7月28日(土) 15:00~17:00(定員80名)

パネラー|平田晃久、 塚田有一、 アンカーマン=川向正人

公演「水の音」

日時|2012年8月3日(金) 19:00開場、19:30~21:00公演 (定員60名)

能楽師/ワキ方:安田登、 能楽師/笛方:槻宅聡

会場|オカムラ ガーデンコートショールーム(ニューオータニ・ガーデンコート3階)

“Flow-er”Work shop 「廻(めぐ)り花」

期日|2012年8月2日(木)19:00~21:00

持物|花鋏

定員|25名

参加費|無料

案内役|塚田有一/平田晃久

参加申込・お問い合わせ

岡村製作所(お客様サービスセンター)

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