WALLS TOKYO|現代デザインが集まる「デザインの中のアート。」展
WALLS TOKYO|ウォールズ トーキョー
人びとの視点を揺るがす最先端の現代デザインが集結
WALLS TOKYOにて「デザインの中のアート。」展、開催中
世界でも評価の高いデザインフィールドで活躍する11組の作家を、アーティスト・川上シュン氏がキュレーション。デザインの中にあるアート性にフォーカスした「デザインの中のアート。」展が、東京・白山の「WALLS TOKYO」にて11月2日(日)まで開催中だ。
Text by KUROMIYA Yuzu
ビジネスとしての実用性と自己表現としての芸術が拮抗
本展は、「アート」と「デザイン」の重要性や未来の可能性をテーマに、現代「デザイン」の中にある「アート/芸術性」について考えるきっかけとなるような作品をラインナップ。キュレーションは川上シュン氏が担当。アートディレクション&デザインはartlessが手がけている。
展示作品は、谷川じゅんじ氏が新潟・燕三条の無形文化財・鎚起銅器の老舗玉川堂とコラボレーションした鎚起和器「月」をはじめ、時間の感じ方をもアートであるかのように感じさせる砂時計、さまざまなドローイングやグラフィックなど、じつに個性豊か。
商業的デザインのなかにアーティストとして表現できうる限りの可能性を詰め込んだそれらの作品が、日常のプロダクトや街景といった、いつもの視点に対して疑問を投げかけてくる構成が魅力だ。
社会への目線や、漠然と浮き上がるイメージに、憧憬を伴った記憶―。今回集結した11人のデザイナーが紡ぎす“アート”を前に、彼らのデザインにおける“根底”を垣間見ることができるかもしれない。まさしく最先端デザインの根幹に触れることができるエキシビションとなっている。
なお、本企画展の奥のスペースには、WALLS TOKYOが保有するコレクションも展示。草間彌生や村上隆、アンディ・ウォーホルなども並んでいるので、お見逃しなきよう。
WALLS TOKYO|ウォールズ トーキョー
WALLS TOKYOは“アートをもっと身近なものにしたい”そんな考えから誕生した現代アートのセレクトショップ。世界中から集めた豊富な現代アートの数々を、誰もが買いやすい適正価格(FARE PRICE)で取り揃える。初めてアートに興味を持った人からコレクターまで、幅広い人びとにこれまでにないアートとの出会いを提案している。
「デザインの中のアート。」展
開催会場|WALLS TOKYO
東京都文京区白山2-14-18
開催期間|9月4日(木)~11月2日(日)
開館時間|木・金 12:00~19:00、土・日 10:00~18:00
入場料|無料
www.walls-tokyo.com