「アントニン&ノエミ・レーモンド展」建築と暮らしの手作りモダン
Design
2015年3月19日

「アントニン&ノエミ・レーモンド展」建築と暮らしの手作りモダン

「アントニン&ノエミ・レーモンド展」
建築と暮らしの手作りモダン

トウキョウのインテリア&デザインの最新情報やイベントリポートなどを厳選して紹介する"INTERIOR&DESIGN NEWS"。

第6回目は、モダニズム建築の先駆者、また日本と世界の文化の架け橋となった、アントニン&ノエミ・レーモンドの回顧展を紹介します。

文=Baumas Finkelstein

日本とアメリカにおいて合計500以上の建築物を設計し、モダニズム建築の先駆者として知られるアントニン・レーモンドとその妻でデザイナーのノエミ・レーモンド。

60年以上にわたったパートナーシップの集大成ともいえる回顧展が、アメリカ・ペンシルバニア、カルフォルニアと巡回し、現在日本で開催されている。
レーモンド夫妻の大規模な展覧会は今回がはじめてだ。

その活動の中で40年もの間、日本で過ごしたレーモンド夫妻は、モダニズムの先駆者としての顔だけでなく、当時の芸術家、思想家との親交を通じて、日本文化の良き理解者でもあった。素朴な素材や手仕事を重んじながら、現代的なデザインのアプローチをするという彼ら独自の手法は、日本での暮らしが大いに関係しているのだろう。

「アントニン&ノエミ・レーモンド展」<br>建築と暮らしの手作りモダン

[霊南坂の家] 1924-26年 Collection Kitazawa Koichi

本展では、アントニン・レーモンドの下で建築家としての出発をとげた前川國男、吉村順三、増沢洵、ジョージ・ナカシマらの作品もあわせて紹介しているのも見所のひとつだ。日本の近代建築とデザインの発展に貢献したレーモンド夫妻の大きな功績を知ることができるだろう。

ノエミ・レーモンド 帝国ホテル「孔雀の間」(設計:フランク・ロイド・ライト)の装飾習作
1920年 Collection Kitazawa Koichi

建築と暮らしの手作りモダン
アントニン&ノエミ・レーモンド展

会期 | 2007年9月15日(土)~10月21日(日)
開館時間 | 9:30~17:00(入場は16:30まで)
場所 | 神奈川県立近代美術館 鎌倉
住所 | 〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-53
TEL | 0467-22-5000
URL | http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2007/raymond/index.html

           
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