TOYO KITCHEN|美しい照明を提案する「ルーチェ・トーヨーキッチンスタイル」オープン
TOYO KITCHEN|トーヨーキッチン&リビング
南青山4店舗目のショールームは、“空間の価値を変える、美しい照明”を提案
「ルーチェ・トーヨーキッチンスタイル」オープン
建築・インテリア設計は、妹島和世氏――トーヨーキッチン&リビングではじめてとなる照明専門のショールーム「ルーチェ・トーヨーキッチンスタイル」が9月29日にオープン。地下から地上2階の3フロア毎に異なるテーマで、約70アイテムの製品を展示する。妹島和世氏が手がけた、全体が照明のように美しく光る建物も早くも話題だ。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by Nacasa & Partners
妹島和世氏が語る建築・インテリア設計コンセプト
建物のコンセプトは、“明るい透明のような不透明のような建物”。建物は高さ9メートルほどの四角いシンプルなボリュームで、ハイサイドライトのある半地下と、天井高のある地上2階という構成。外壁のガラスの外側をアルミのエキスパンドメタルで覆い、透明感のある建物をできるだけクリアに表現するよう随所に工夫がほどこされている。
エキスパンドメタルのスクリーンは、日中は木漏れ日のなかのような明るいインテリアをつくりだし、夜になると光を外部に洩らし周囲を艶やかに照らし出す。内外の風景が、エキスパンドメタルを通してやわらかく見え隠れするのが印象的だ。
妹島和世氏は、「3つの階をそれぞれちがう印象に作れたらと考えました。1階は外周のガラス際に照明をならべています。中にいると照明に囲まれたようになって、外から見るとその光景が照明のファサードのように映ります。2階は反対に中央に照明を集めて配置しました。吹き抜けになった階段を上がると、外の風景の広がりと天井いっぱいの照明が同時に目に飛び込んできます。地下は照明にくわえて雑貨を扱うショップで、家具や小物が室内を彩ります。自然の光と照明の光は互いを補完するように、昼も夜もちがった表情で内外を照らします。街の中の小さなリビングのような、気軽に立ち入れる場所になればと考えました」と語る。
店内に入ると、1階には素材や形状などさまざまなスタイルの照明を、2階にはクリスタルやベネツィアンガラスを採用した、きらびやかなライティング空間を、地下フロアには、照明のほか、楽しいインテリアアイテムを展開。また、オープニング特別展示として、イタリアコモ湖畔の別荘で使われていたムラノガラスを使用した、ビンテージシャンデリア「Murano Cristallo(ムラーノクリスタッロ)」などスペシャルなアイテムも見ることができる。
ルーチェ=照明という名をもつライティングショールーム
「ルーチェ・トーヨーキッチンスタイル」の主な取り扱いブランドは、Established & SONS(エスタブリッシュド&サンズ)、Moooi(モーイ)、Tom Dixon.(トム・ディクソン)、Kartell(カルテル)、Foscarini(フォスカリーニ)、Bosa(ボーサ)、Innermost(インナーモスト)、Barovier&Toso(バロビエ&トーゾ)、Vistosi(ビストーシ)、さらにTOYO KITCHEN STYLE SELECTION(トーヨーキッチンスタイルセレクション)なども展開。ミラノサローネなどでつねに人気を誇るブランドが一堂に揃う。
店長を務める渡辺紗耶子さんの好きなブランドはmoooi(モーイ)だそう。moooiは、2001年にマルセル・ワンダースとキャスパー・フィッサスによって設立され、冒険的で美しいコレクションは革新的で、世界中に多くのファンをもつ。
美しい灯り=光のコミュニケーションツールの意味と魅力を感じるために、南青山へ出かけてみたい。