約55万円から

Audi of Americaが発表したのは、オレゴン・ポートランドにあるRenovo社とのコラボレーションによりうまれた自転車「duo」。硬質の木製フレームをもちいているというのが大きな特徴だ。

Renovo社は世界で唯一硬質木材製の自転車製造をおこなうメーカー。このduoは、アウディ車に触発され、ラグジュアリー性とパフォーマンス性の両面において高い水準を達成したという。フレームにもちいられた木材にかんして、詳細はあきらかにされていないが、衝撃や振動を吸収し、滑らかな乗り心地を実現させているという。また、立方インチあたりの重量は、アルミニウムの重量約4分の1であるため、同等以上の剛性や耐久性を実現しながら、多くの自転車フレームよりも軽量にできているとしている。

City、Sport、Roadの3タイプが用意され、それぞれベルトドライブ、ディスクブレーキ、LEDライトなどを標準で装備している。ポートランドのスタジオで1台ずつ手づくりされるという。

duo Cityは、その名のとおり街乗りを前提としたモデル。全天候型で、タイヤも安定感があり耐パンク性に優れた32mm幅のタイヤ、前後の泥よけステイ、後輪上に配置されたラックなどを装備し、8段変速となり、価格は6,530ドル（約55万円）。duo SportはCityにくらべ長距離走行を意識した全天候型モデル。転がり抵抗の少ない28mm幅のタイヤを装備する。ドライブトレインは、メンテナンスフリーのシマノAlfine 11段変速機を採用し、価格は7,350ドル（約62万円）。ハイパフォーマンスバージョンであるduo Roadは20段変速となり、タイヤ幅も狭く、泥除けステイなどの装備を簡略化し、より軽量に仕上げ、価格は7,460ドル（63万円）となる。

価格面では、ほかの自動車メーカーから発売されているモデルに比べても高めの設定ではあるが、環境意識の高いユーザーからは高い支持を受けることになるだろう。また現在、日本国内での販売は予定されていないとのことだ。