メルセデス・ベンツのフラックシップセダン「Sクラス」がフルモデルチェンジ|Mercedes Benz
CAR / NEWS
2021年1月29日

メルセデス・ベンツのフラックシップセダン「Sクラス」がフルモデルチェンジ|Mercedes Benz

Mercedes-Benz S Class|メルセデス・ベンツSクラス

メルセデス・ベンツのフラックシップセダン「Sクラス」がフルモデルチェンジ

メルセデス・ベンツ日本は1月28日、フルモデルチェンジした同社のフラッグシップセダン「Sクラス」を、同日から販売を開始したと発表した。

Text by HARA Akira

現代に求められるラグジュアリーを再定義

メルセデス・ベンツSクラスは、いつの時代もその時点で持てる全ての技術を搭載し、世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデル。2013年にデビューした先代は、世界累計販売台数が50万台を超え“最も選ばれている ラグジュアリーセダン”の一つとなっていた。 今回8年ぶりにフルモデルチェンジした新型Sクラスは「センシュアル ピュリティ(官能的純粋)を追求したデザイン」「人間中心の最新技術」「安全性のさらなる追求」など、 「現代に求められるラグジュアリー」を再定義し、その充実を図った意欲的なモデルという。
エクステリアでは、フロントのヘッドライトはSクラスならではの3点が光るデイタイムドライビングライトを備えており、先代より上下方向に薄く、全体に少し小さく、エッジの効いたデザインを採用。ボンネットにはメルセデス・ベンツ伝統の「スリーポインテッドスター」が輝くマスコットを採用し、緩やかな多角形のラジエーターグリルとフロントバンパー下部のクローム仕上げによって クールでありながらラグジュアリーな印象を与えている。サイドでは初の格納式ドアハンドルを採用。リアエンドには三角形で横に長い2分割型のリアコンビネーションランプを搭載した。
インテリアは、最新の「ラグジュアリー」を再定義する、デジタルとアナログの美しい調和を図ったものになった。フロントシートやステアリング、サイドミラーポジション、コックピットディスプレイは、ドライバーの顔、指紋、声のいずれかの生態認証やPINコードで読み込む新方式を採用。12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストルメント クラスターと、12.8インチの縦型有機EL(OLED)ディスプレイを採用するセンターディスプレイの2画面を標準装備した。
ナビゲーションは、AR(=拡張現実)ナビゲーションをディスプレイだけでなくフロントウインドウに投影するシステムを世界初採用。速度計などが立体的に見える3Dコックピットディスプレイも採用。センターコンソールのブラックパネルからシームレスにつながる縦型のディスプレイに多くの機能を集約することで、スイッチ類を減らし、シンプルでクリーンな印象に仕上がっている。また、ウッドトリムの面積を広げて高級感を演出するとともに、ユリの花からインスピレーションを得た造形のウッドステアリング、先代の10倍の明るさになったアンビエントライトなど改良点は多い。

エンジンは3リッター直6ディーゼルと3リッター直6+マイルドハイブリッドの2種類

コネクテッド面では、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」がさらに進化したほか、手のジェスチャーを認識して機能する「MBUXインテリアアシスタント」を採用した。さらに後席左右には11.6インチディスプレイを装備したほか、世界初のSRSリアエアバッグを搭載。乗員の体格やチャイルドシートの有無に柔軟に対応し、SRSベルトバッグ、乗員の滑り込みを防ぐクッションエアバッグと組み合わせることで安全性がより高まった。
また、安全運転支援システムはハードウェアをさらにアップデート。これにより、アクティブステアリングアシスト、アクティブエマージェンシーストップアシスト、アクティブブレーキアシスト、緊急回避補助システム、アクティブレーンキーピングアシスト、アクティブブラインドスポットアシスト、インパルスサイドなど数多くの機能が効率よく作動する。
パワートレーンは、S 400 d 4MATICとS 400 d 4MATIC ロングには、最高出力330ps(243kW)、最大トルク700Nmと、メルセデス・ベンツ乗用車のクリーンディーゼルエンジンの中で最高水準の出力を誇る3リッター直列6気筒ディーゼルエンジン「OM656」を搭載。
また、S 500 4MATICとS 500 4MATIC ロングには、コンパクトな3リッター直列6気筒ガソリンエンジン「M256」とともに、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」「48Vボルト電気システム」を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現。エンジン単体で最高出力435ps(320kW)、最大トルク520Nmを発生し、さらに、エンジンとトランスミッションの間に配置された、 最高出力22ps(16kW) 、最大トルク250Nmを発生する電気モーター「ISG」と、「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。
トランスミッションは9G-TRONICオートマチックトランスミッションを採用し、全車四輪駆動システムの4MATICを搭載。後輪操舵システム「リアアクスルステアリング」により、低速ではリアがフロントの逆方向に最大4.5度傾くことで回転半径が小さくなり、60km/h以上では同じ方向に最大3度傾くことで走行安定性が大きく高まる。
価格は1,293万円から1,724万円。発売を記念した日本限定540台のS500 4MATICロング ファーストエディションは1,938万円と2,040万円(同AMGライン)となる。
問い合わせ先

メルセデスコール
Tel.0120-190-610
https://www.mercedes-benz.co.jp/

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