BMW、バイク初の“M”を冠した「M1000RR」発表|BMW
CAR / NEWS
2020年10月8日

BMW、バイク初の“M”を冠した「M1000RR」発表|BMW

BMW M1000RR|ビー・エム・ダブリュー M1000RR

バイク初の“M”を冠した「M1000RR」発表

ビー・エム・ダブリューは、バイク初のMモデルとなる「M1000RR」を発表した。

Text by YANAKA Tomomi

現行の「S1000RR」をベースにMの技術を惜しみなく与えたハイパフォーマンスモデル

現行の「S1000RR」をベースとし、BMWのハイパフォーマンスを示す“M”を冠した「M1000RR」の登場がアナウンスされた。
2018年にモーターサイクル向けにM車両提供をスタートし、Mオプション装備品やパフォーマンスパーツなどを提供してきたBMW。今回ワールドプレミアを飾ろうとしている「M1000RR」は、「S1000RR」をベースとしたバイク初のMモデルだ。
エンジンは「S1000RR」に搭載されている水冷式直列4直列エンジンをベースに、レーシングスポーツエンジンに適すようチューニング。可変バルブタイミングとバルブリフトにBMWシフトカムテクノロジーが採用され、最高出力が156kW(212ps)、最大トルクは113Nmまで増強された。
最高回転数も15,100rpmまで高められ、新たにマーレ社製の2リング鍛造ピストンや燃焼室の変更、13.5に上昇させた圧縮比など「M1000RR」向けに技術が最適化されている。
エアロダイナミクスでは、特に加速時のホイールと路面との接触を可能な限り最高にするため、フロントトリムのクリアコートカーボン製のMウイングレットを開発。速度に応じてダウンフォースを生成し、ホイールロードを増大させる役目を担う。ホイールロードが増大することにより、ウィリーの傾きが相殺され、トラクションコントロールの制御が減るとともに、さらに多くの駆動力が加速に変換されラップタイムの短縮につながるという。
このほかにもMウィングレットはダウンフォースにより遅めのブレーキングが可能になり、コーナリング安定性も向上するとBMWでは謳う。
シャシーは、「S1000RR」をベースに、センターピースにアルミニウム製ブリッジフレームを採用。倒立フォークは最適化され、セントラルスプリングストラットはブルーのスプリングとフルフローター・プロ・キネマティクスを組み込んで、見直しが加えられた。
このほかにもバイクで初めてMブレーキを装着するなど、Mの技術が惜しみなく与えられた「M1000RR」。日本仕様のスペックや日本への導入時期などはまだ未定だが、その登場を今から期待したい。

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