キャッチーな車名にもエピソードが──元祖スーパーカー「カウンタック LP500」がジュネーブショーで初披露から50周年|Lamborghini
CAR / NEWS
2021年3月23日

キャッチーな車名にもエピソードが──元祖スーパーカー「カウンタック LP500」がジュネーブショーで初披露から50周年|Lamborghini

Lamborghini|ランボルギーニ

キャッチーな車名にもエピソードが──元祖スーパーカー「カウンタック LP500」がジュネーブショーで初披露から50周年

ランボルギーニの伝説的スーパーカー「カウンタック LP500」が1971年3月のジュネーブモーターショーで初披露されてから50周年を迎えた。数多くの映画にも登場し、世代を超えて多くの人に愛された「カウンタック」の歴史を振り返る。

Text by YANAKA Tomomi

カウンタックを見て驚いた農夫の一言が車名に

12気筒エンジンのミッドシップ縦置きを意味する「LP112」というコード名で呼ばれていたカウンタックプロジェクト。スタイルとテクノロジーの最前線を駆け抜ける企業としてのランボルギーニのイメージを「ミウラ」以降も継続したいという創業者フェルッチオ・ランボルギーニの想いからスタートしたという。
このプロジェクトを率いていたのは1963年にランボルギーニに入社し、カウンタックのメカニック部分の担当責任者だったエンジニアのパオロ・スタンツァーニ。今でも色あせることのない近未来的なデザインはカロッツェリア・ベルトーネのデザインディレクター、マルチェロ・ガンディーニによって手掛けられた。
ジュネーブショーで披露された「LP500」は、チューブラーフレームではなくプラットフォーム型のフレームを採用。エンジンは唯一無二の4971cc V型12気筒を搭載し、エアインテークはサメのようなデザインが取り入れるなど、1974年に量産が始まるカウンタックとは大きく異なるものであった。
「カウンタック」というキャッチーな車名にもエピソードが。車名はイタリア・ピエモンテ地方の方言に由来しており、組み立ての最終段階で、労働争議の影響による作業中断を避けるため、クルマをトリノ県の農機具用倉庫に移したところ、偶然それを見つけた農夫が興奮と驚きのあまり、驚嘆を表す「Countach!」と叫んだことから来ているという。
その話を耳にしたピエモンテ出身のガンディーニがこの言葉に特に強い伝達力があると感じ、驚きを意味する「カウンタック」を車名としたのだ。
ジュネーブショーで大きな話題を呼んだ「カウンタックLP500」は、より信頼性の高い4リッターエンジンが搭載され、ランボルギーニのチーフ・テストドライバーであったボウ・ウォレスがあらゆるロードテストを敢行。1974年の初めに市販車の認証に必要なクラッシュテストに使用され、その後解体されたことで、特別な車の歴史は幕を閉じる。
その後、カウンタックは1974年から1990年まで5シリーズ、計1999台を生産。スーパーカーを代表する1台であり、今でも多くを魅了する1台であり続ける。
問い合わせ先

ランボルギーニ
https://www.lamborghini.com/jp-en

                      
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