トヨタが新世代コンパクト「ヤリス」をワールドプレミア──ヴィッツの名は廃止へ|Toyota
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2019年10月24日

トヨタが新世代コンパクト「ヤリス」をワールドプレミア──ヴィッツの名は廃止へ|Toyota

TOYOTA Yaris|トヨタ ヤリス

トヨタが新世代コンパクト「ヤリス」を世界初公開

トヨタ自動車は、新型コンパクトモデルの「ヤリス」を世界初公開した。正式発表は今年12月、発売は2020年2月を予定しているという。

Text by HARA Akira

「ヴィッツ」改め「ヤリス」に統一

初代ヤリスは1999年、コンパクトカーの世界標準をつくろうとの気概のもと、トヨタの技術の総力を結集して開発されたクルマだった。ヤリスはグローバルでの名前で、日本国内では「ヴィッツ」として販売が開始された。
4代目となる今回の新型は、「初代誕生から20年の節目の年、ヤリスならではコンパクトであることの強みを生かしつつ、プラットフォームやパワートレーンなど全てを刷新し、ユーザーの既成概念をはるかに超えるクラスレスなコンパクトカーとしてつくり上げました。走る楽しさはもちろん、世界最高レベルの低燃費と安心安全技術を搭載しました。(末沢泰謙チーフエンジニア)」との言葉通り、クルマの大きさに関係なく、高性能なクルマとして誕生。そのため車名をヤリスに統一し、新しいスタートを切ったのだろう。
新型ヤリスは、トヨタの先進国向けコンパクトカーのベースとなるTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用。エンジン、ハイブリッドシステム、トランスミッション、サスペンションなど、全てをゼロベースからつくり上げたという。
GA-Bプラットフォームによるボディは、従来型に比べて車両重量を50kg軽量化し、ねじり剛性は30%以上強化、重心高を15mm下げ、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を両立したという。
パワートレーンは4種類。新開発の「直列3気筒1.5リッター ダイナミックフォースエンジン」には①発進用ギア付きダイレクトシフト-CVT②新世代ハイブリッドシステム③6段MT、そして改良を加えた1.0リッター エンジンには④小型軽量化したCVTが組み合わされる。
ハイブリッドモデルにはトヨタのコンパクトカーとしては初のE-Four(電気式4WDシステム)も用意される。
エクステリアのデザインコンセプトは「B-Dash!」で、大胆(BOLD)に、活発(BRISK)に、美しく(BEAUTY)加速し、弾丸のようにダッシュするイメージを表した。徹底的に無駄を削ぎ落としたキャビンと、ボディ中心から前後タイヤに向かう引き締まった造形で、今にも走り出しそうな外形デザインを目指したという。ボディカラーは12色を設定し、ブラックかホワイトのルーフと組み合わせたツートーンカラーを6色の中から選ぶことができる。
一方のインテリアは、インパネ断面を薄くしてワイドな印象とし、ステアリングホイールを小径化することでスポーティ感を演出。さらにフードレス双眼デジタルTFTメーターやソフトインストルメントパネル、幅広のコンソールによる収納スペースの拡大などによりワンランク上の室内空間になっている。
安全面では、交差点右左折時の対向直進車、右左折後の横断歩行者も検知対象とする予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備。さらに事前に駐車位置を登録することで、白線のない駐車場でも使用可能な高度駐車支援システム「Advanced Park」を採用している。
便利機能としては、運転席と助手席のシートが回転&チルトしてスカートや和服でも楽に車に乗り降りできる「ターンチルトシート」や、マニュアル操作で前回のドライビングポジションに復帰できる「イージーリターンシート」を採用。ハイブリッドモデルには、停電などの非常時に電化製品が使用できたり発電機として機能したりするアクセサリーコンセント(1,500W)を用意した。
コネクティッド面では、スマートフォンと連携できるディスプレーオーディオ(DA)とDMCを全車標準装備し、全てのユーザーにコネクティッドサービスが利用できるようにしたという。
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