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2022年4月4日
モリゾウこと豊田章男社長の強い思いが結実──1.6リッター3気筒304psのGRカローラ世界初披露|トヨタ
GR COROLLA|GRカローラ
1.6リッター3気筒304psのGRカローラ世界初披露
トヨタGAZOOレーシングは3月31日(現地時間)、米国カリフォルニア州ロングビーチで新型車「GRカローラ」を発表した。
Text by HARA Akira
日本での発売は2022年後半を予定
トヨタを代表するコンパクトファミリーカーのカローラ。一方ではトヨタがWRCで初優勝した「TE25カローラ」や、その後1000湖ラリーを制した「カローラ・レビン」など、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の礎を築いたモデルでもある。今回、「お客様を虜にするカローラを取り戻したい!」とのモリゾウこと豊田章男社長の強い思いで、GRカローラの開発が始まったという。
搭載するエンジンは、GRヤリスの1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボエンジンをさらに強化し、最高出力224kW(304ps)/6,500rpm、最大トルク370Nm/3,000~5,500rpmを発生する「G16E-GTS」型。エンジンの排気効率を向上させるためバルブ付き3本出しマフラーを採用し、排圧低減と消音性能を両立させている。6段MTによって駆動するのは、GRヤリスが搭載するスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」をGRカローラ仕様に最適化したもので、限界領域でも安心・安全にコントロールができるという。
5ドアハッチバックのカローラスポーツを基本骨格とするボディは全長4,410×全幅1,850×全高1,480mmで、ホイールベースは2,640mm。ロングホイールベースが生み出す高速安定性を受け継ぎながら、フロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化することにより高い旋回性能を実現。そのためフロントフェンダーを片側20mm、リヤフェンダーを片側30mm拡大している。加えて、5ドア・5人乗りの利便性をそのままにすることで、日常生活での使い勝手と走る楽しさを高次元で両立している。 さらに サーキットやダート、雪道などあらゆる道で冷却性能、空力性能を徹底的に鍛え上げた成果として、フロントバンパーにインテーク、フロントフェンダーとフードバルジにアウトレットを設けている。
元町工場 GR Factoryにおいて生産することで実現する高剛性基本骨格に加え、リアホイールハウス間や床下トンネル、タンク前の床下にブレースを追加することで、操縦安定性能がアップ。さらにGRヤリスと同様に形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用し、軽量化も図っている。
インテリアでは、ショートストロークのシフトレバーを採用し、ステアリングから自然に腕を下した位置に配置することで素早いシフト操作を可能にしたほか、ドリフト走行など限界域での車両コントロール用途を視野に、パーキングブレーキに手引き式を採用したのが特徴だ。 また、GR車両専用に開発したFull TFTメーターを新規採用。レーシングカーを手本にプロドライバーの意見を取り入れ、スポーツ走行時の視認性を高めている。
日本での発売は2022年後半を予定している。
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