アプリリアレーシングがレーストラックを楽しむライダーのために開発した限定モデルがデビュー|Aprilia
CAR / NEWS
2020年9月16日

アプリリアレーシングがレーストラックを楽しむライダーのために開発した限定モデルがデビュー|Aprilia

Aprilia Tuono V4 X|アプリリア トゥオーノ V4テン

レーストラックを楽しむライダーのための限定モデルがデビュー

イタリアの名門バイクメーカーであるアプリリアが、レーストラック用のハイパーネイキッド「トゥオーノ V4テン」を発表。限定生産される。

Text by YANAKA Tomomi

レースで磨かれた技術を投入

54の世界タイトル、スーパーバイク世界選手権でも7タイトルをナローV4エンジンで勝ち取ってきたアプリリアレーシングが直接開発、組み立てを行い、シリアル番号入りで限定生産する「トゥオーノ V4テン」が発表された。
開発中のモデルは、アプリリアレーシングチームMotoGPライダーであるアレイシ・エスパルガロ選手や、スーパーバイク世界選手権で闘うロレンツォ・サヴァドーリ選手らがすでにテスト走行を実施。イモラサーキット1分50秒というラップタイムを記録したサヴァドーリ選手は「快適性と性能を両立させている点がユニーク。信じられないほど優れたエンジンはエキスパートでもビギナーでも簡単にコントロールできるし、空気力学に配慮したデザインによってハイパーネイキッドとは思えない安定感がある」とコメントしている。
MotoGPライダー、アレイシ・エスパルガロ選手によるテスト走行
エンジンにはRSV4 1100ファクトリーと同じユニットを搭載しており、最高出力はチューンアップされ、これまでの217psから221psへと向上。足まわりにはオーリンズ製のセミアクティブサスペンションシステムが採用された。
乾燥重量はMotoGpプロトタイプの仕様に近い166kgを達成。MotoGPでアプリリアの「RS-GS」に取り付けられたものから着想を得たというカーボン製のフロントウィングは高い安定性に寄与するという。
アクラポビッチエキゾーストシステムはチタン製マニホールドとカーボン製アウトレットを採用。エアフィルターは通気性、耐水性が高くMotoGPでアプリリアレーシングが使用したものと同じユニットのスプリントフィルターが使用されている。
エンジンマップはレース用エキゾーストシステム向けに最適化されており、エンジンブレーキ、トラクションコントロール、そしてアンチウィリーレベルはサーキットを念頭に置いて設計。電子シフターや内蔵GPSセンサーを用いるラップタイム表示機能がプログラミングされたTFTディスプレイが標準装備された。
受注はすでにオンラインで受け付けており、購入者はアプリリアレーシングから直接商品を受け取ると同時にイタリア・ノアーレにあるレース部門を特別に見学し、バイクのグラフィックにインスパイアされた専用のKYT NXレースヘルメットも手に入れられる。価格は3万4900ユーロ(約440万円)となる。
問い合わせ先

アプリリア
https://aprilia-japan.com

                      
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