クラシックカーの祭典「東京コンクール・デレガンス2009」
クラシックカーの祭典「東京コンクール・デレガンス2009」
クラシックカーの祭典「東京コンクール・デレガンス2009」が六本木ヒルズ 東京シティビューで開催されている。
Text by OPENERS
クラシックカーの“美”を体感するイベント
「コンクール・デレガンス」とは、クラッシックカーにおけるデザインの優美さや気品、販売当時のオリジナル・コンディションの遵守や歴史的な由緒などを競うイベントだ。芸術と享楽のパリが世界の文化の都となり“ベル・エポック”とも呼ばれた1920年代、最新テクノロジーの結晶である自動車を題材にした文化イベントが大流行した。これこそが「コンクール・デレガンス」の発祥と言われ、当時、湖畔のシャトーや名門ゴルフクラブなどの美しいロケーションに最新モデルを並べて、その美しさを競っていたという。その後、欧米を中心に80年以上の伝統を誇り、現在では、もっともエクスクルーシブにして格式の高い大人向けのクラシックカーイベントとして新たな黄金時代を迎えている。今回、日本では、2007年に次ぐ2度目の開催となった。
栄光の歴史に名を刻む、6台の受賞車が決定
4月2日に行われた審査会において、1910年から1975年に製造されたコンクールノミネートカー18台が競い、以下、6台の受賞車が発表された。
・日本クラシックカークラブ賞…1928年 Amilcar CGSS
・マスターピース・オブ・トウキョウ…1937年 Jaguar SS100
・クラスA「ビンテージ」金賞…1919年 Rolls-Royce 40/50HP Silverghost Alpine-Eagle
・クラスB「ポストヴィンテージ」金賞…1937年 Frazer Nash BMW 328
・クラスC「ポストウォークラシック」金賞…Maserati A6G-2000 Coupe byVignale
・クラスD「モダンクラシック」金賞…1960年 Ferrari 250GTE2+2-400SA(旧E.フェラーリ車)
・ベスト・オブ・ショウ…1951年Maserati A6G-2000 Coupe byVignale
※クラスC「ポストウォークラシック」金賞とのダブル受賞
著名人の愛車や、幻の名車も集結
メインのコンクール参加車とはべつに、ショーカーとして登場するのは、吉田茂元首相が愛したロールス・ロイス25/30Hpや、白洲次郎の英国留学時代の愛車1924年型ベントレー3リッター。さらに、今年で創立20周年を迎えるフェラーリ・クラブ・オブ・ジャパンの記念コーナーでは、「250GTO」や「275GTB」などのクラシックフェラーリにくわえ、50年ぶりに公式に製造した世界に1台しかないワンオフカー「フェラーリSP1」などが展示されている。また、昨年のジュネーヴ オート ショーにて生産型のお披露目とともに今年からの正式生産が発表された「アルファロメオ 8C スパイダー」と、アルファロメオが総力をあげて開発したコンパクトモデル「MiTo」が合わせて日本初公開となった。
人気スタイリストが提案するクルマ×ファッション
今回、車の年代やコンセプトに合わせ、人気スタイリスト櫻井賢之氏と黒田領氏がコーディネートを提案している。ラグジュアリー、エレガンス、そしてTOKYO感をテーマにコラボレートした作品の数々にも注目だ。
天空のモーターショーは4月12日まで開催。ロマンティックな東京の夜景とともに、クラシックカーの美しさに酔いしれたい。
東京コンクール・デレガンス2009
日程|3月20日(金・祝)~4月12日(日)
開場時間|11:00~22:00 会期中無休
会場|六本木ヒルズ 東京シティビュー
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F
Tel. 03-6406-6652