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2019年11月21日
399台限定のマクラーレン製新型ロードスター「エルヴァ」誕生|McLaren
McLaren Elva|マクラーレン エルヴァ
マクラーレンの新型ロードスター「エルヴァ」誕生
マクラーレン・オートモーティブは11月14日、アルティメットシリーズの新型ロードスターモデル「エルヴァ」を発表した。エルヴァは同社初のオープンコックピットロードカーで、最上級カテゴリーのアルティメットシリーズに属し、399台の限定生産になるという。
Text by HARA Akira
名称は1960年代のマクラーレン製スポーツカーから
エルヴァの名称は、1960年代にブルース・マクラーレンが設計した有名なマクラーレン-エルヴァM1A(MkⅠ)、M1B(MkⅡ)、M1C(MKⅢ)に由来する。これらは当時のグループ7レースカーのカスタマーバージョンとして製作されたもので、最高レベルの性能と優れた動的性能を備えた超軽量ミッドエンジン車だった。先進的なデザインとエンジニアリングポリシーを数多く持ち、今日のマクラーレンの精神を築き上げたモデルということができる。
新型エルヴァのエクステリアは、マクラーレン独自のデザインポリシー「ブラード・バウンダリー(溶け込むような)」によるオープンコックピットを持ち、ビスポークのカーボンファイバー製シャシーとボディを備える一方で、ルーフもウインドスクリーンもサイドウインドウもない極端なデザインを採用した2シーターモデルだ。
低いノーズとフロントフェンダー上部は広い前方視野を与え、カーボンファイバー製の大型リアフェンダーはドア前方からリアデッキまでのび、ツインのリアバットレスは展開可能なロールオーバー プロテクションを採用して最小化されている。
キャビン上部の形状と構造はドライバーとパッセンジャーを包み込み、安全な環境を提供する。一方、固定式ウインドスクリーン装着モデルもファクトリーオプションとして、一部マーケットで選択が可能だ。
また、特徴的なフロント形状は、世界初の「アクティブエア マネージメントシステム(AAMS)」を採用。フロントノーズから吸入したエアは、コックピット前方のクラムシェルから高速で抜け出して乗員の上部を通過するため、バブルで覆われたような静けさを提供するという。
パワートレインは、同社のセナ及びセナGTRと同じエンジンファミリーとなる最高出力815ps、最大トルク800Nmの4.0リッターV8ツインターボエンジンと、7段シームレスシフト ギアボックスの組み合わせ。リア駆動により、0-100km/h加速3秒以内、0-200km/h加速はセナより速い6.7秒と公称される。
マクラーレン・オートモーティブ社アルティメットシリーズ ビークルライン担当ディレクターのアンディ・パーマー氏は「エルヴァは、クルマ、ドライバー及び車外環境との究極のコミュニケーションから生まれる、爽快で没入感に満ちた体験を、ドライビングプレジャーとともに提供するためだけに存在する、真の意味での究極のロードスター。マクラーレン史上最軽量のロードスターで、信じられないほど俊敏で恐ろしく速く、あらゆる感覚を昂らせる圧倒的な性能をもたらします。」と説明している。
価格は英国付加価値税込みで142万5,000ポンドから。マクラーレン・スペシャルオペレーションズ(MSO)のパーソナライゼーションにより、ユーザーの選択は無限にある、としている。
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