持ち運びが簡単な、空気で膨らむチャイルドシート|Volvo
VOLVO│ボルボ
持ち運びが簡単な空気で膨らむチャイルドシート
ボルボは15日、空気で膨らませることができるチャイルドシートのコンセプトモデルを発表した。
Text by YANAKA Tomomi
40秒で膨らみ、折りたためば小旅行用のバッグに入る大きさに
ボルボがはじめてのチャイルドシートのプロトタイプを開発してから今年で50年。半世紀という節目の年にあわせて画期的なインフレータブル(空気注入式)チャイルドシートが考案され、コンセプトモデルが公開された。
通常のチャイルドイシートはかさばったり、重たいものもあり、持ち運びや装着にさいして苦労することがおおい。そんな経験を生かして、米ロサンゼルスにあるボルボ モニタリング アンド コンセプト センターのデザインマネージャー、ローレンス・アベレ氏によって生み出されたのが、この空気で膨らませるチャイルドシートのコンセプトモデルだ。
このシートは、ボルボがもっとも安全とかんがえる、後ろ向き着座に設計。動作音の静かなエアポンプを搭載し、およそ40秒でシートを膨らませることができ、しまうときにはボタンひとつで折りたたむことも可能という。
素材には、軍の膨張式飛行機の開発過程で生まれ、いまはボート業界で広く使われているというドロップステッチ ファブリックを採用し、高い内圧に耐えられるようになっている。また、コンセプトモデルでありながら、実際の利用も想定して表面の模様についてのバリエーションも用意された。
総重量も5キロ以下と軽量かつ、最近のチャイルドシートとくらべても半分の重さで、小旅行用のバッグにはいるサイズを実現した。またBluetoothに対応しており、子供を抱いたり物を持っている状態でもリモコンでシートを膨らませることができるなど、実用的な機能ももちあわせている。
これまでは難しかったタクシーやバスでの移動時、旅行時のレンタカー、さらには祖父母らに子どもたちのシッターを頼むときなどにも活躍するこのチャイルドシート。実際に発売されれば、子どもたちの安全をまもるという、親の務めを果たすのにおおいに役立ってくれそうだ。