CHEVROLET EN-V|ふたり乗りEVの次期モデルが実証実験スタート
CAR / NEWS
2015年2月27日

CHEVROLET EN-V|ふたり乗りEVの次期モデルが実証実験スタート

CHEVROLET EN-V|シボレー EN-V

シボレーがコンセプトEVの実証試験を検討

ゼネラルモータース(GM)は、シボレーのふたり乗り電動コンセプトカー「EN-V」の次世代モデルの開発プロジェクトが現在進行中であると発表した。今後は、世界各国での実証試験を検討している。

文=小池りょう子

次世代の都市型交通

シボレーが現在開発中の「EN-V」とは、Electric Networked-Vehicle(ネットワーク化された電動車輛)の略称で、ふたり乗りの都市向け電動コンセプトカー。一般家庭用のコンセントを使用してバッテリーの充電ができ、1回の充電で40km以上の走行が可能である。

EN-Vは、車輛間通信や距離検出技術とGPSを組みあわせることで、自律走行を実現。この走行モードを使用すれば、運転ができないひとでもこのEN-Vでの移動が可能になる。そのうえ、無線を利用し、走行中でもハンズフリーで他者と通信ができるなど、車輛間の情報共有やインフラとの通信によって、衝突事故を減らすだけでなく、ルートの選択や駐車スペースの検索も簡単になり、交通渋滞も緩和できるという。

「2030年までに80億という世界人口のうち、約60パーセントが都市生活者となることが予想され、都市部での渋滞や環境問題をクリアできるような移動手段を提供する」というEN-Vの開発コンセプトにもとづいて、今後は実証実験がおこなわれ、実用性を判断するとしている。

すでに今年4月には、GMと中新天津eco-シティ投資開発(SSTEC)が、次世代EN-Vを天津eco-シティに統合するため、電力、通信、物的なインフラ面の協力体制に合意しており、シボレーは上記のような実験を、米国をふくめた世界各地で検討しているという。

現在開発中の次世代シボレーEN-Vは、クライメート・コントロールや、さまざまな天候や道路状況に対応する操作性など、都市でのユーザーを意識したあたらしい機能が追加され、コンパクトでも扱いやすいモデルへと改良が進んでいる。

GMの先進技術車輛コンセプトのディレクターであるクリス・ボローニ=バード氏は、「ゼロ・エミッションで渋滞や衝突事故も回避できるEN-Vは、主要市場の交通機関に改革を起こすだろう。GMはこれまでにないほどファッショナブルで快適な、理想の都市交通のソリューションを提供する」と述べた。

           
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