SAAB|サーブ 9-4X
SAAB |サーブ 9-4X
快適なミッドサイズクロスオーバーの誕生
サーブは、2008年デトロイトショーで発表した「9-4Xバイオパワーコンセプト」の市販モデルにあたる、新型クロスオーバー「9-4X」の概要を公開した。
文=ジラフ
サーブXWDによる力強く、コンフォータブルな走り
「9-4X」は、2008年のデトロイトショーで公開された「9-4Xバイオパワーコンセプト」の市販化モデルとも呼べるモデルで、スタイリングモチーフは、2006年のジュネーブモーターショーで公開された「エアロXコンセプト」。
車両サイズは、「9-3X」と「9-5」の中間に位置するミッドサイズのクロスオーバーとなる。
搭載されるエンジンは、V6のガソリン2機種。最高出力265psを発生する直噴3.0リッターNAエンジン搭載モデルは、0-100km/h加速で9秒を記録。また「エアロ」に搭載される、2.8リッターターボは、最高出力300ps、最大トルク40.8kgmを発生し、0-100km/h加速は8.3秒を誇っている。
トランスミッションは、6速ATとなり、9-3Xにも備えられている「サーブXWD」と呼ばれる4WDシステムによって、あますことなく路面にパワーが伝達される。またリアには電子的に制御されたリミテッド スリップ ディファレンシャル(eLSD)が組み込まれ、路面の状況によって前後で駆動力配分をおこない、トルクを最大で50パーセント後輪に移すことが可能だという。
また「エアロ」には、標準で「サーブ ドライブセンス」が採用され、コンフォート、スポーツ、エコの3パターンの走行モードに切り替えることができる。
気になる室内空間にかんして、大人5名が乗り込んでも十分なスペースを確保できるのも魅力だ。リアシートには60対40の分割可倒式が採用され、フラットで広いスペースをつくることができる。
新型9-4Xは、2011年5月に北米で販売を開始。そのほかの市場では8月以降からの販売になるという。サーブは、「9-4Xはおもしろいパッケージをもった、あたらしい価値を提案するモデル。サーブに新規の顧客を呼び込むことができるのを確信している」とコメント。