大都会でクルマといっしょの暮らしを実現
CAR / NEWS
2015年1月28日

大都会でクルマといっしょの暮らしを実現

大都会でクルマといっしょの暮らしを実現

リビングルームのとなりにクルマをとめるという可能性がシンガポールで

首都周辺市街地での駐車場不足が深刻化しているシンガポールで、それらの問題を解決する画期的なアイディアがKOP Propertiesより発表された。そのもようを「Today digital」がYou tubeで公開している。

Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)

リビングにモデルカーを置くが如くに愛車を飾る

東京都ほどの国土面積を持つシンガポールは、国全体の人口密度がモナコ公国に次ぐ世界第2位の国家であり、しかもその多くが都市部に集中している。そのため住人にたいする駐車場が圧倒的に不足しており、それを見つけられなければ自分のクルマを持つことも叶わないというのが実情だ。

そんなシンガポールで、中心地のオーチャード・ロードエリアにある、ハミルトン・スコット「スカイガレージアパートメント」というタワー型高層マンションが注目を集めている。いわゆる「高級マンション」なのだが、高層建築物でありながら、駐車場が部屋のなかに設置されているのがその理由だ。

たとえばリビングに愛車を置くという発想はすでにあるし、まとまった土地を手に入れることが容易な地方部にいけば、まあ珍しくはあれど見かけることもある。しかし、「スカイガレージアパートメント」の驚くべきはこれをシンガポール中心部から1kmという一等地、しかもマンションの高層階に設置してしまったということだ。

リビングの一角にガラスに覆われたスペースがあり、ここが「マイ・ガレージ」になる。地上階にあるパレットに愛車を停めると、あとはハイテクエレベーターが自室まで自動でクルマを運んでくれるというしくみだ。

この「スカイガレージ」を開発した「KOP Properties」では、「国土の狭いシンガポールの駐車場不足を解消するために開発した」と話している。

問題はこのガレージのお値段だ。「スカイガレージアパートメント」の場合、2台のクルマをとめられるガレージがついた部屋が、750万シンガポールドル(約4億7,000万円)という破格のお値段がついているが、しかしこれが最高額の部屋ではない。ペントハウスに4台分のガレージが備わった物件ではなんと驚愕の2,400万ドル(約15億円)となっている。

「駐車場つきマンション」として考えてしまうと超高額物件であるが、もし手に入れることができれば、シンガポール中心街の夜景を愛車越しに見ながら過ごす……なんていうクルマ好きにとっては夢のようなカーライフをすごせるのは間違いなさそうだ。

 
           
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