クラシカルなルックスとテクノロジーの融合|Moto Guzzi
Moto Guzzi V9 Bobber|モト・グッツィ V9 ボバー
創業95年の節目に登場
ユニークなイタリアンクルーザー「V9 Bobber」
イタリアのオートバイメーカー「モト・グッツィ」から新型「V9 Bobber(ボバー)」が登場。このたび、日本で初披露された。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
「ボバースタイル」を現代風にアレンジ
1921年イタリアで設立されたイタリア最古のオートバイメーカー「モト・グッツィ」。創業95周年というブランドの節目の年に登場するモデルが新型「V9 ボバー」だ。2015年に開催されたイタリア・ミラノ国際モーターサイクルショーにて発表され、このたび日本で発売される。
V9 ボバーはクラシカルなスタイリングをもちながら、現代のテクノロジーを投入したイタリアンクルーザーだ。かつて米国を中心に流行したいわゆる「ボバースタイル」を現代風にアレンジ。クロームメッキやグロス仕上げを一切排除し、マットブラックのディティールを採用している。サイドカバーと燃料タンクもマット仕上げとし、イエローまたはマットレッドでグラフィックディティールを施した。控えめながらもアグレッシブな外観により、機能美を際立たせたという。
搭載されるエンジンは853ccの新開発4ストローク2バルブ縦置き空冷90度V型2気筒エンジン。最高出力55hp/6,250rpm、最大トルク62Nm/3,000rpmを発生する。モト・グッツィのアイコンともいえるV型エンジンと伝統的なスチールフレームを組み合わせ、“レトロ・モダン”を体現したと、同社は説明する。
安全装備もぬかりなく、ABSやMGCT(モト・グッツィ トラクション コントロール)を標準装備。これらの機能はオフにすることも可能で、路面の状況やライダーの好みにあわせて介入の度合いを調整できる。
走行管理ができるアプリケーションを用意
またステアリングヘッドの下にはイモビライザーとともにUSBポートが配されており、スマートフォンをナビゲーションとして利用する際などの外部充電に便利だ。
オプションで用意される「MG-MP(モト・グッツィ メディア プラットフォーム)」は、バイクをスマートフォンに接続することでウェブ接続を可能とする。Apple StoreおよびGoogle Playからダウンロード可能なこのアプリケーションをつかうと、スマートフォンが多機能なオンボードコンピューター、そして車体とインターネットをつなぐツールになる。
このMG-MPのハイライトは「エコ ライド」機能と呼ばれるもので、燃費を制限し、環境に優しいライディングをサポートする。また走行データを記録し、コンピューターやスマートフォンで評価して、車両の運転パラメータを用いて車両の走行距離を分析することも可能だ。
7月5日に開催されたプレス発表会にて、ピアッジオグループジャパン代表取締役フランチェスコ・ファビアーニ氏は、「モト・グッツィは日本市場で、カフェ レーサーにフォーカスした展開を行っていき、2016年は年間300台の販売を目標にしている」とコメントした。
V9 ボバーは7月下旬より販売・納車が開始され、価格は124万8,000円となる。
Moto Guzzi V9 Bobber|モト・グッツィ V9 ボバー
サイズ|全長2,185×全幅840×全高1,160 mm
シート高|780mm
エンジン|4ストローク空冷90度V型2気筒OHV 2バルブ
ボア×ストローク|84×77 mm
排気量|853cc
最高出力|55 hp/ 6,250 rpm
最大トルク|62 Nm/ 3,000 rpm
トランスミッション|6段リターン
車両重量|199kg
燃料タンク容量|15ℓ
価格|124万8,000円
ピアッジオコール
Tel.03-3453-3903