ロードゴーイングF1、日本発売!|McLaren MP4-12C
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2015年4月27日

ロードゴーイングF1、日本発売!|McLaren MP4-12C

McLaren MP4-12C|マクラーレン MP4 12C

マクラーレン製ロードゴーイングF1、日本上陸!(1)

マクラーレン・オートモーティブは、ポルシェフェラーリの牙城を崩すべく開発した、新世代の高性能スポーツカー「マクラーレン MP4-12C」のジャパンプレミアを10月5日に敢行した。販売価格は2790万円から。

文=OPENERS写真=荒川正幸

自社製3.8リッターV8エンジンをミドシップに搭載

いまから8年前、メルセデス・ベンツとマクラーレンの共同開発によって誕生した、カーボンモノコックボディをもつスーパースポーツ「SLR マクラーレン」。同車は2200台が生み出され、2009年の限定モデル「スターリングモス」をもって生産が終了した。

「SLR マクラーレンが2000台以上の生産台数を記録したことで、カーボンモノコックの量産に目処が立ったことがMP4-12Cの市販化に大きな自信をもたらした」と語るのは、ジャパンプレミアの場に登壇したマクラーレン・オートモーティブ リージョナルダイレクター イアン・ゴーサッチ氏だ。

マクラーレンといえば、1981年にF1マシンにカーボンモノコックシャシーを世界ではじめて導入したことで知られている。今回のMP4-12Cでも、前述のSLRと同様、F1の世界で培われたテクノロジーを最大限活かすべく、強度と軽量を両立させた革新的な「モノセル」と呼ばれるワンピース構造のカーボンファイバーセルを採用。その結果、車輛重量1,434kg、パワー・ウェイ・トゥ・レシオ2.17kg/psを実現。そこにマクラーレンが独自に開発した「M838T型」という最高出力600ps/7,000rpm、最大トルク600Nm/3,000-7,000rpmを誇る3.8リッターV8ツインターボをミドシップに搭載。まさに、ロードゴーイングF1とも言える新世代のスーパースポーツだ。

McLaren MP4-12C|マクラーレン MP4 12C 02

ドライサンプ方式とフラットプレーンクランクシャフトの採用で、より低位置にマウントすることを可能にしたエンジンには、パドルシフトつき7段デュアルクラッチ「SSG」が組みあわされる。加速性能は、0-100km/h加速3.3秒、最高速度330km/hを発揮する。ちなみに、直接のライバルと目されるフェラーリ 458 イタリアは0-100km/h加速3.4秒、最高速度325km/hと、ややMP4-12Cがリードしている。

アジアパシフィックでのMP4-12C ローンチにむけたコマーシャルムービー。

マクラーレン MP4-12C オフィシャルフォトギャラリー

McLaren MP4-12C|マクラーレン MP4 12C

マクラーレン製ロードゴーイングF1、日本上陸!(2)

東京は2012年春、大阪は2012年初頭にショールーム開設予定

サスペンションには前後ともにダブルウイッシュボーンを装備し、インストゥルメントパネルに設置されているスイッチによって、ノーマル、スポーツ、ハイパフォーマンスの3モードから走行モードを変更できる「プロアクティブコントロール」という制御システムが導入された。ブレーキには、コーナリングのさい、自動で内側のリアタイヤにブレーキをかけることでアンダーステアを解消する「ブレーキステア」を採用。ディスクローターには市街地走行むけに既存のカーボンセラミック製よりも軽量かつ頑丈なスチール製が用いられている。

エアロダイナミクスを追求し、高速走行時には強大なダウンフォースを獲得するというエクステリアは、攻撃的でありながらも優雅さをあわせもった、スーパーカー然としたもの。ちなみにボディサイズは、全長4,509×全幅1,908×全高1,199mmで、フェラーリ 458 イタリアより、全長マイナス18mm、全幅マイナス28mm、全高マイナス14mmと、ややコンパクトだ。

McLaren MP4-12C|マクラーレン MP4 12C 04

McLaren MP4-12C|マクラーレン MP4 12C 05

人間工学に基づいてデザインされたというインテリアには、傾斜したスリムなコンソールにテレマティクス技術を搭載した7インチのタッチスクリーンを設置し、キャビン全体にレザーもしくはアルカンターラをふんだんに使用。両ドアには室内気温を調整できるコントローラを設け、オーディオシステムも完備されている。

日本でのローンチにあたってマクラーレン・オートモーティブと正規輸入代理店契約を結んだのは、東京の「エムティー・インターナショナル」と大阪の「八光カーグループ」の2社。「マクラーレン東京」と名づけられた東京のショールームおよびサービス工場は2012年春、「マクラーレン大阪」の大阪ショールームおよびサービスセンターは2012年初頭に大阪市内にオープンする予定となっている。

初年度の生産台数は1000台を予定していたが、すでに4000件以上もの問いあわせを受けているというマクラーレン MP4-12C。将来的にラインナップのさらなる拡充が予定されているというから、今後もマクラーレンの動向に目が離せなくなりそうだ。

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McLaren MP4-12C|マクラーレン MP4-12C

ボディサイズ|全長4,509×全幅1,908×全高1,199mm
車輛重量|1,434kg
エンジン|3.8リッターV8ツインターボ
最高出力|600ps(441kW)/7,000rpm
最大トルク|600Nm/3,000-7,000rpm
トランスミッション|7段デュアルクラッチ
燃費|11.7ℓ/100km
CO2排出量|279g/km
価格|2790万円

マクラーレン東京
Tel.03-5411-1510

マクラーレン大阪八光 開設準備室
Tel.06-6531-8886
E-mail|mclaren.osaka@hakko-group.co.jp
URL|http://www.mclaren-hakko.com

ライバル車とのパフォーマンス比較


モデル名 エンジン 最高出力 最大トルク 0-100km加速 最高速度
マクラーレン MP4-12C 3.8リッターV8 441kW 600Nm 3.3秒 330km/h
フェラーリ 458 イタリア 4.5リッターV8 425kW 540Nm 3.4秒 325km/h
ポルシェ 911 ターボS 3.8リッター6気筒 390kW 700Nm 3.3秒 315km/h
アウディ R8 5.2 FSI クワトロ 5.2リッターV10 386kW 530Nm 3.9秒 316km/h
ランボルギーニ ガヤルド LP560-4 5.2リッターV10 412kW 540Nm 3.7秒 325km/h

マクラーレン MP4-12C オフィシャルフォトギャラリー

           
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