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2015年3月9日
日産 リーフ|NISSAN LEAF 一般住宅へ電力供給するシステムを公開
日産 リーフ|NISSAN LEAF
EVが蓄電池として機能するシステムを公開!
日産自動車は、電気自動車リーフの駆動用バッテリーから一般住宅への電力を供給するシステム「LEAF to HOME」を公開した。
Text by OPENERS
積水ハウスが提案するスマートハウス「観環居」
節電、天災による不安がいまだに残っている昨今、自動車がもつあらたな可能性として、電気自動車のバッテリーが蓄電池となり家庭の電力を賄うことが、石油消費の抑制や地球温暖化への対応策としても注目される。
このたび、日産自動車は一般住宅の分電盤(電気を安全に使用するために必要な漏電ブレーカーと安全ブレーカーをひとつにまとめた箱)に直接接続し、コネクターを急速充電ポートへ繋ぐことで、電気自動車 リーフに搭載される駆動用のバッテリーに蓄えた電気を住宅へ供給することができるシステム「LEAF to HOME」を公開した。
このシステムが設置されたのは、総務省の委託事業の一環として実施した「スマート・ネットワークプロジェクト」のために積水ハウスが実証実験住宅として建設したスマートハウス「観環居」だ。
約2日分の日常使用電力を賄うことが可能
蓄電能力にかんしては、日本の一般家庭の平均的電力使用量10~12kWh/日とした場合、リーフには24kWhのリチウムイオンバッテリーが積まれているため、一般家庭の約2日分の日常使用電力を賄うことができると言われている。
さらに、夜間電力や再生可能エネルギーで発電した電力を使ってリーフに充電し、蓄えた電気を日中の電力需要が高まる時間帯に使用することで、家庭への安定した電力供給やピークカットの効果も期待できるという。
今後、日産は、開発、販売に関心をもつ幅広いパートナー企業と連携しながら、2011年度内の販売開始を目指していくという。