MASERATI│マセラティ みなとみらいに正規ディーラーがオープン
MASERATI│マセラティ
正規ディーラー「マセラティみなとみらい」がオープン
マセラティ ジャパンは、横浜市の「Blue Trident(ブルートライデント)」とマセラティ正規ディーラー契約を締結し、新ショールーム「マセラティみなとみらい」を、横浜市にオープンした。
文=谷中朋美
神奈川県初のショールーム
マセラティ販売ネットワークの国内15カ所目となる「マセラティみなとみらい」は、神奈川県初のショールーム。みなとみらい駅直結のみなとみらいセンタービル1階という好立地で、首都高速みなとみらい出口からはクルマで2分という抜群のアクセスを誇る。
170平方メートルの広さの店内は、洗練された白とブルーを基調に、ラグジュアリースポーツブランドにふさわしいエレガントな雰囲気を演出。広びろとした店内にはクルマ3台が常時展示可能で、3階にはゆったりとくつろげるVIPラウンジも設けられた。
ブルートライデントでは「マセラティみなとみらい」を「ショーケース」として位置づけ、2012年1月までに横浜市都筑区に新車・中古車・サービスを完備した2号店を開設する予定だという。
マセラティみなとみらい
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-1みなとみらいセンタービル1階
営業時間│10:00~19;00(日曜のみ10:00~18:00)
定休日│火曜日
Tel.045-263-8702
BRAND HISTORY
世界には“スポーツカーの聖地”と呼ばれる場所がいくつもあるが、イタリアのモデナ県ほどその名にふさわしいところはない。なぜなら、モデナ県内には、ともにフィアットの傘下に収まるFerrari(フェラーリ)とMaserati(マセラティ)があるからだ。マラネロがフェラーリなら、県都のモデナから世に送り出されるのがマセラティである。
トライデント、すなわち、三叉の銛(もり)のエンブレムは、ボローニャのシンボルともいえるネプチューン像にちなんだもので、マセラティの歴史がボローニャからスタートしたことを物語る。礎を築いたのは、1881年から1898年にこの地に生まれたマセラティ兄弟。そのほとんどが自動車に関わることになるが、4番目に生まれたアルフィエーリ・マセラティ(3番目もアルフィエーリを名乗るが、生後ほどなくして他界)が中心的役割を果たす。彼のキャリアはレーシングドライバーとしてはじまるが、紆余曲折の末、1926年にオフィッチーネ・アルフィエーリ・マセラティ社を設立。トライデントを掲げた「Tipo26」のステアリングをアルフィエーリ自らが握り、タルガ・フローリオに参戦、デビューレースを見事クラス優勝で飾っている。
1929年には「V4」が246.029km/hの世界スピード記録を樹立、マセラティの名は広く知れわたるようになる。その後も、名ドライバーのタッチオ・ヌヴォラーリの活躍などでグランプリの歴史にその名を刻むマセラティだが、1937年にオーナーがアドルフ・オルシにかわり、翌1938年には本拠を現在のモデナに移している。ここから1957年まで、同社のモータースポーツ活動は黄金期を迎えることになる。その最たるものが1957年、名手ファンジオが「250F」を駆り手に入れたF1のシリーズタイトルであった。しかしこの年、マセラティはワークス活動にピリオドを打ち、1958年の「3500GT」、1966年の「ギブリ」、1971年の「ボーラ」などにより、スポーツカーメーカーとしてのポジションをたしかなものにしていく。
そして、スポーツカーづくりの伝統をいまに受け継ぐのが、2ドアクーペの「グラントゥーリズモ」と4ドアサルーンの「クアトロポルテ」。フェラーリとはまた違うイタリアンスポーツの魅力をわれわれに伝えている。